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映画「夢売るふたり」

2012年09月10日 | 映画
公開してまだ間もない映画「夢売るふたり」観て来ました!
西川美和監督と、主演が阿部サダヲさんと松たか子さんの2人だと知ってから、
ずっと公開されるのを楽しみにしていたのです。

西川監督の前作「ディアドクター」はとてもいい映画でしたね~
書かれた本『きのうの神様』も興味深く読みました。

さて、今作は、監督曰く「女を描きたかった」そうです。
左端が西川美和監督です。


言葉どおり、阿部さん&松さん演じるどん詰まりな夫婦の前に、
実に様々な女性が登場してきます。
どの女性達も、一見特別な環境に見えたり、
自分とは違うよね、なんて簡単に思ってしまうのですが、
物語が進むうちに、どっぷりとその心の奥深さに引きずり込まれるのです。

引きずり込まれると、自分の中にも似たような感情のとろ火がある事に気付かされ、
今度はもうその心に過敏に反応してしまい、
何とも云えない苦い物をかみしめるような心持になってしまうのです。

圧巻は、やはり松たか子さんです。
彼女を念頭に考えたという、監督の言葉どおり、
期待以上の熱演だったのではと思いました。

観終わってスカッとする映画ではありませんが、
心に浮かぶ苦い思いの正体をじっくり考えてみるのもいいな、と思いました。。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (okada)
2012-09-14 19:32:46
Pokeさん、こんばんは。
早速見てこられたんですね。

TVや雑誌等で散々取り上げられていますから、僕も早く見てみたいですが、果たして劇場で見られるかどうか。

監督が描きたかった「女」というものがどういうものなのか、興味津々ですが、果たして男である僕に理解できるでしょうか?
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いやはやなんとも・・・ (Poke)
2012-09-19 17:55:39
オカダさん、こんばんは。
お返事遅くなって、ごめんなさいm(__)m

>TVや雑誌等で散々取り上げられていますから、

ほんとに西川監督、あちこちで取り上げられていますね~
『ほぼ日』でも公開前から対談されていました。
それだけ注目の監督さんなのでしょうね。

>果たして男である僕に理解できるでしょうか?

とてもリアルに描かれているので、そのままありのまま、という感じです。
理解できるかどうか分かりませんが、女性が抱えて表に出さないモノが見えるかもしれません。

一人の女性の中にも様々な顔があり、
その顔が時と場合によってこんな風に見え隠れするということを感じました。
その中心に松たか子さん演じる妻があり、最も多角的に
冷徹に、その表情を撮られていると思いました。。
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