吉本隆明さん、まだ続いています。
この本は吉本さん76歳の時の口述をまとめたもので、2001年出版されています。
検索していて知ったのですが、10年後の2011年に、
同じ出版社から『老いの幸福論』として新書版で出版されています。
逃れられない不安とどう向き合うか。
老いや死への不安、自己への焦り、
人生のさまざまな悩みに対して行き着いた答えとは。
「死の恐怖はあるのが当たり前」
「老人というのは心身両面が慢性的なうつ病ということです」
これらはもうお馴染みの老齢期についての述懐なのですが、
何度読んでもほっとするというか、ああ、そうなんだなと思ってしまいます。
自ら老いていく様を厳しく見つめながら、あれこれ実験を試みながら、
考えを深めていかれるのがよく分かるのです。
これまで読んできた本と内容が重なる部分も多いのですが、
微妙に出版年が違う事から、少しずつ吉本さんの変化が見て取れます。
また本書には、我が子が犯罪者となってしまったら、と
我が子が犯罪に巻き込まれてしまったら、という重いテーマで
‘親’というものについても率直に語られています。
こんなに真摯に、率直に語られた物を初めて読みました。
そして、奥様との結婚のいきさつについても。
以前読んだ『超恋愛論』でも少し触れられていたので、
何となく想像はしていたのですが・・・。
自らの体験や体得してきたことから生まれ出る言葉の数々は、
とても説得力があり、読む者に勇気をくれる気がします。
語り口は読みやすいと感じられるので、若い人にもおすすめです。。
この本は吉本さん76歳の時の口述をまとめたもので、2001年出版されています。
検索していて知ったのですが、10年後の2011年に、
同じ出版社から『老いの幸福論』として新書版で出版されています。
逃れられない不安とどう向き合うか。
老いや死への不安、自己への焦り、
人生のさまざまな悩みに対して行き着いた答えとは。
「死の恐怖はあるのが当たり前」
「老人というのは心身両面が慢性的なうつ病ということです」
これらはもうお馴染みの老齢期についての述懐なのですが、
何度読んでもほっとするというか、ああ、そうなんだなと思ってしまいます。
自ら老いていく様を厳しく見つめながら、あれこれ実験を試みながら、
考えを深めていかれるのがよく分かるのです。
これまで読んできた本と内容が重なる部分も多いのですが、
微妙に出版年が違う事から、少しずつ吉本さんの変化が見て取れます。
また本書には、我が子が犯罪者となってしまったら、と
我が子が犯罪に巻き込まれてしまったら、という重いテーマで
‘親’というものについても率直に語られています。
こんなに真摯に、率直に語られた物を初めて読みました。
そして、奥様との結婚のいきさつについても。
以前読んだ『超恋愛論』でも少し触れられていたので、
何となく想像はしていたのですが・・・。
自らの体験や体得してきたことから生まれ出る言葉の数々は、
とても説得力があり、読む者に勇気をくれる気がします。
語り口は読みやすいと感じられるので、若い人にもおすすめです。。