世界に一つだけの姥花日記

貴方は貴方らしく私は私らしく、世界にただ一つだけのきれいな花を一生懸命咲かせましょう。
シニア主婦の平凡な日記です。

読書備忘録~色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

2021年03月22日 | 読書&映画

昨日は春の嵐。一日中静かに本を読んでいた。

村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

ブログ友のhiroさんの紹介記事を読み、興味をひかれ、即図書館に予約、簡単にゲットできた。

hiroさんの紹介記事

ノーベル文学賞候補に何度も期待される世界的有名作家ではあるけれど、

私にはどうも苦手な作家だと言えるかもしれない。

初めて読んだ彼の作品は「ノルウェイの森」!あまりにも有名な彼の代表作。

いつ頃読んだのかははっきり覚えていないし、正直あらすじもおぼろげにしか覚えていない。

続けていくつかの作品を読もうと思わなかったということは、きっとあまり好きになれなかったのだと思う。

次に手にしたのが、やはり話題となった「1Q84」。

こちらは比較的よく覚えてるけれど、ファンタスティックでよく分からない。

2巻目3分の1読んだあたりで挫折。それ以来彼の作品を読みたいとは思わなくなった。

が、hiroさんの紹介の仕方がとても上手で、久しぶりに読んでみたくなった。

ほぼ一気に完読!はっきり言ってとても面白かった。

Amazonで購入できます。

 

多崎つくるは鉄道の駅を造る36歳のエンジニアー。

名古屋での高校時代、4人の男女(男3人女2人)で調和のとれた完璧な親友関係を築いていた。

ところがひとりグループから離れ東京の大学で学ぶことになる「つくる」は、

ある日突然名古屋に居る4人から絶縁を言い渡される。

それからの彼は絶縁の理由がわからぬまま、死を考えるほど悩み苦しみ自己否定に陥る。

が、立ち直り、それから16年経て、2歳年上の恋人沙羅に出会う。

彼女に促され、あの時何が起こったのかを探り始め、昔の友に再会、真実が分かってくる。

その先は読んでからのお楽しみということで・・・・。ネタバレになるので書けません。

 

以前は抵抗があった彼独特の表現も自然に受け入れられ、すんなりと読むことができた

内容はとても変化に富み刺激的、ミステリーの要素が強く、グイグイ引き込まれた。

肝心な部分は隠され、読者の想像力を巧みに弾き出す手法。

深読みすれば、いくらでも解釈の仕方がある内容だった。

「え~?この先はどうなるの?なぜこうなるの?」と気になる部分がたくさんある。

そこがまた面白いのかもしれないが、後味としては少しすっきりしないものがある。

書評も山ほどあり、その解釈にとても興味があり、いくつか読んでみた。なるほど!

できるものなら村上春樹に聞いてみたい。どういうつもりにしたかったのか?と。

私は私なりにいろいろイマジネーションを膨らまし、物語を完結させたけれど・・・・。

 

少々毛嫌いしていた村上春樹の作品。少しほかの作品も読んでみようかという気になった。

 

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コメント (4)
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