世界に一つだけの姥花日記

貴方は貴方らしく私は私らしく、世界にただ一つだけのきれいな花を一生懸命咲かせましょう。
シニア主婦の平凡な日記です。

古都奈良と吉野の桜~その(5)西の京 薬師寺 追記あり

2024年04月19日 | 国内旅行

<薬師寺 中門 東塔 西塔 美しい!>

薬師寺は唐招提寺から徒歩10分。

こちらも唐招提寺同様、広々とした境内で人も少なくのんびり見学できました。

薬師寺の建造物は殆どが昭和、平成の時代に再建されたもので、

創建当時から残る建物は唯一東塔(国宝)のみ。六重に見えますが、三重の塔です。

<東塔>

皆さんは高田好胤さんというお名前の薬師寺の管主を覚えておいででしょうか。

私が中学の修学旅行で薬師寺を訪れた時、高田好胤管主は副住職でいらして、

お話がとてもお上手で、ユーモアある講和に惹き付けられました。内容は忘れましたが・・・・。

彼は1967年、官主に就任、荒れ放題だった薬師寺の再建に力をそそぎ、金堂、中門、西塔など、

次々と再建して今の美しい薬師寺を作り上げたのだそうです。

<金堂>

<西塔>

私の中学3年生は14~5歳。その頃はまだまだ今の薬師寺の姿ではなかったのですね。

写真が残っていますが、確かに東塔しかありません。

金堂には国宝の薬師三尊像が安置されています。薬師如来の両側には月光、日光菩薩。

やや腰をくねらせたお姿は妖艶にも感じます。(仏さまにこんなことを言って失礼ですね)

 

薬師寺を後にして次に向かったのは平城宮跡。

<朱雀門広場 市民の憩いの場となっています。>

とにかく広い!平城京の中心地として栄えた広大な宮城を復元させたもので、今なお発掘が続き、

研究、整備が進んでいます。この地には古代への夢とロマンがあります。

全体的には古を感じるテーマパークといった感じでしょうか。一部写真のみで。

 

今回の旅行は完璧な個人旅行でしたので、それなりに準備は大変でした。

メインは吉野の桜を見ること。それで桜の開花に合わせて何回か日にちを変更し、

そのたびにホテルのキャンセルを繰り返し、改めて予約し直し。

個人旅行ですと、キャンセルも二日前までは無料でできるので助かります。一休を利用しました。

また効率よく観光するために、あらかじめ現地での交通手段、観光ルートも決めておかなければならず、

夫と手分けしてスケジュールを練り、出発前は結構忙しかったです。

これは認知症予防になるわねと夫と話しましたが、毎回これではちょっと疲れますね(苦笑)。

個人旅行の良さ、ツアーの良さ、それぞれあるでしょう。

上手く使い分け、これからも夫婦でもうしばらく旅行を楽しみたいと思っています。

次回奈良を訪れる機会があれば、斑鳩、飛鳥エリアへ!

 

最後におまけの1枚!

今から62~3年前中学時代の修学旅行の集合写真。興福寺の五重の塔の前で。

3年7組、みんなどうしているかな~?さ~私はどこにいるでしょう?

<追記>

2011年、ブログ友達のyasukonさんが薬師寺をツアー参加でお訪ねになり、

それはそれは詳しく分かり易く薬師寺を紹介していらっしゃいます。

私の記事と合わせてより深く薬師寺のことを知っていただきたく、ここにリンクさせていただきました。

yasukonさん、事後承諾となりましたことお許しください。

奈良 薬師寺 : 本当に幸せなの? (exblog.jp)

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古都奈良と吉野の桜~その4 西の京 唐招提寺

2024年04月18日 | 国内旅行

2泊3日の短い旅行でしたが、夫婦で入念な計画をたて遂行、この日が最後です。

お天気は最終日が一番よく、土曜日ということもあり、吉野や奈良市内は大変な混み様であろうと予想しながら、

私たちは奈良市内から少し離れ、西の京、唐招提寺、薬師寺、平城宮跡を訪れました。

路線バス、近鉄電車、そして歩きで効率よく巡ります。

朝食後、チェックアウト、ホテルに荷物を預かっていただき、バスで西の京を目指しました。

吉野、奈良公園とは違い、土曜日にも関わらず、とても静かなエリアで、心からほっとし癒されました。

まず薬師寺に向かいましたが、開門は9時、そこでやや引き返し8時半開門の唐招提寺から。

唐招提寺も薬師寺も最初訪れたのは中学生時代の修学旅行、2度目は夫が大阪に単身赴任中。

かれれこれ25年ぐらい前になるでしょうか。

唐招提寺といえば、井上靖の「天平の甍」!確か中学3年の国語の教科書に一部抜粋で載っていて、

とても印象に残り、その後読んだ記憶がありますが、あまりよく覚えていません。

こちらが井上靖が天平の甍と称した金堂の飾り物 し尾(”し”が変換できません)。

今ある甍は平成の大改修の折、新しく作られたもので、本物は唐招提寺内で保管されているそうです。

唐招提寺をこの歳で3度めの訪問をした今、その本を手にし、どんな感慨になるでしょう。

また読んでみたくなりました。早速図書館に予約しました。

 

国宝の仏像がずらりと並ぶ金堂はどっしりとした古色蒼然、天平時代の姿を今に伝える建造物です。

中には千手観音、本尊の廬舎那仏、薬師如来。残念ながら撮影禁止。

中でも千手観音菩薩立像は有名で圧倒されます。実際は現在の手は953本だそうです。

本当に953本あるのかしら?数えてみたくなります。

観音様の手には数々の持ち物!それらは人々の願いを叶えるための道具とされています。

ひとつでも分かればと思ったのですが、堂内は暗いこともあり、よく確認できませんでした。

昔の人はすごいな~!こんなものを作り上げてしまうのですから。

<某サイトからお借りしました>

手前に少し写っているのが金堂、奥に見えるのが講堂で、こちらも奈良らしいというか落ち着いた建造物です。

講堂の堂内に、千手観音立像の保存修理の様子が展示されていました。

修理の際には腕を一本一本外すのだそうで、大変な技術と時間を要する大変な作業ですね。

唐招提寺境内はとても静かで苔むしたお庭もあり、しっとりとこころ癒される空間でした。

↑<唐招提寺を創建された鑑真大和上が埋葬されている御廟>

静寂の境内

 

今回で旅行記を終わらせるつもりでしたが、できませんでした。

自分のための備忘録ですので、ご興味のない方はどうぞスルーしてくださいね。

次回は薬師寺、平城京跡、今回の旅行のまとめとなります。

 

 

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古都奈良と吉野の桜~その3(吉野山後半)

2024年04月15日 | 国内旅行

二日目の吉野山の後半です。中千本のバス終点までひたすら下りを歩いてきました。

上りで山肌を桃白く染める桜を十二分に堪能しましたので、下りは立ち止まることなくあっという間です。

そこから吉野山の繁華街ともいえる食べ物屋やお土産店の連なる中心部を金峯山寺に向けて。

私たちはもう何にも食べる予定も買う予定もないので、どんどん追い抜き、途中吉水神社に寄ります。

吉水神社は、もとは金峯山寺の格式高い僧坊でしたが、明治の神仏分離で神社となりました。

南北朝時代の南朝、後醍醐天皇の皇居であったことで歴史的意味があります。

南北朝時代って、必ず日本史で学びますが、印象の薄い時代ですよね。

しかしここに来て、再起を夢見た後醍醐天皇に少し思いを馳せてみました。

後醍醐天皇はこの地で悲運の生涯を終えましたが、その後南朝は三代続いたのですね。

その辺は不勉強で何も知らず、お恥ずかしい限りです。

ここはまた、源義経が弁慶らと共に身を隠し、静御前との別れを惜しんだ場所とも言われています。

豊臣秀吉は吉野で盛大な花見の宴を開き、ここを本陣とし、数日間滞在したのだそうです。

旅をしているといろいろ忙しく何もかもというわけには行きません、こうして帰宅してブログを書きながら復習し、

もっとしっかり見てくるべきだったと、残念に思うことがよくあります。そしてもう一度行きたいと!

吉野山は再起、復活を夢見る地なのかもしれません。が、義経も、後醍醐天皇も夢破れてしまいました。

<金峯山寺蔵王堂>

金峯山寺は吉野山の中心的存在で、7世紀末、役行者が、蔵王権現を山桜に刻み、

お堂をたてて祀ったのが蔵王堂の始まりです。

天正20年に建てられた国宝で木造建築としては東大寺の大仏殿に次ぐ大きさ。

5月6日まで日本最大秘仏本尊の特別開帳をしていますが、時間的なこともあり、見るのは諦めました。

 

吉野山下千本の中心部を抜け、七曲りの坂道を吉野駅目指して下っていきます。

名前の通りヘアピンカーブ連続の坂道で次から次へと身近に桜の花と出会えます。

吉野駅到着!電車の時間まで少し時間があったので、吉野山お別れに葛餅入りのスイーツを。

ここでハプニングというより私の大馬鹿ミス。

帰りの乗車券がない!行のパンチの入った乗車券が手元にあるってどういうこと?

朝、吉野駅の改札口はごった返していました。私は自動ではない臨時改札口から出たのですが、

(自動改札ってあったかしら?)

駅員はバタバタ忙しそうで、手渡したチケットの確認などしませんでした。

私が間違って渡してしまったチケットに目も通さずもぎ取りました。手渡したのは帰りの切符でした!

あ~あ!でも奈良吉野間の乗車券で良かった!特急券や、ましてや帰りの新幹線の切符でなくて。

仕方なくまた新たに乗車券を買う羽目に。1030円損した~!

 

次回は最終日の「西の京」。こちらは静寂の中の心地よい散策かでした。

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古都奈良と吉野の桜~その2(吉野山編)

2024年04月11日 | 国内旅行

楽しみにしていた二日目、吉野のお花見です。

どんな風景が私を待っていてくれるでしょうか。が、まず目に飛び込んできたのはやはり物凄い人出。

近鉄吉野駅には臨時改札口、臨時女子トイレまでできていて長蛇の列、ビックリです。

 

最初の予定ではロープウェイで吉野山駅まで行き、そこからスタートするつもりでしたが、

中千本行のバスがあり、まずはそれに乗り、中千本から上を目指し、下りは全行程歩くという計画に変更。

バスは次から次へとピストンで何台も発車していきます。運賃450円/人。

MAPの下の道路がバス道で現在地あたりがバスの終点。そこからさらに奥千本行のバスが出ています。

が、それには乗らず、MAPの一番上あたり、花矢倉展望台までハイキング。結構キツイ上りでした。

車も通るので気を付けて歩かなければなりません。この中千本から上千本までが絶景です。

正直、どこのエリアで撮った写真か分からなくなっていますが、ご容赦くださいね。

吉野の桜の多くは”シロヤマザクラ”。

吉野の桜はいわゆる「花見」のためではなく、山岳宗教と密接な関係があり、信仰の対象となっているそうです。

1300年ほど前、修験道の開祖と呼ばれる役行者が難行苦行の末、蔵王権現を感得し、

その姿を桜の木に刻み、吉野山に祀ったことから、桜は吉野山のご神木となりました。

現在金峯山寺のご本尊となっているのが蔵王権現。それ以来お参りする修験者たちの献木となり、

桜の木が山を覆うようになったのだそうです。今や約30000本!見事です!

上千本にある花矢倉展望台からは遠く金峯山寺の蔵王堂が見えます。(望遠で)

花矢倉展望台からの眺めも最高ですが、そこからやや下のエリアからの展望が素晴らしい。

もううっとりする眺めでした。そこで吉野駅で買った柿の葉寿司のお弁当を食べながら休息。

花矢倉展望台より同じ道を中千本のバス停まで引き返します。下りは速い!

バス停からは下千本の中心部を通り七曲りを下り下山。その途中のことは次回に致します。

 

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古都奈良&吉野の桜~その1(奈良公園内編)

2024年04月10日 | 国内旅行

東京は昨日、花散らしの☂となってしまいましたね。今年の桜もこれで終わりでしょうか。

この年齢になり、桜が散り始めると、来年この美しい桜を元気に観ることができるだろうかと思ってしまいます。

桜を心から美しいと思い、散り行く桜を惜しむ気持ち、いつごろから感じ始めたのかしら?

40代後半、両親の介護に毎日のように多摩川沿いを横浜に向かって愛車を走らせていました。

その折いつも、父と母は来年この桜を見ることができるだろうかと感傷的になったものです。

 

二転三転した奈良吉野行きの旅行も、最終的に4日~6日までの2泊3日となり、出かけてきました。

吉野町ホームページで毎日午前10時に発表される開花見ごろ予想とライブカメラを見ながら決定。

3月最終週から4月第1週に、それから第2週に、そして最終的にはまた第1週に。

今朝の開花状況では下は落下盛ん、中、上千本は、はや散りはじめとなっていました。

お天気はイマイチでしたが、贅沢は言えません。丁度良い理想的な時期に訪れたことになり、ラッキー!

 

初日は奈良市内観光。春日大社、東大寺、興福寺。定番コースです。

あまりに有名な神社、寺院ゆえ、その詳細は省かせていただきます。ネットでどうぞ検索してくださいね。

JR奈良駅から路線バスでまず春日大社入口まで、そこから徒歩で東大寺、興福寺へ。

よく歩きました!旅行中、毎日18000歩から20000歩!

奈良公園内 公園内には約1200頭の鹿がいると言われています。鹿は神の使いとのこと>

驚いたのはどこも人、人、人。そしてここはどこの国?と思わせるほど外国からの観光客が多かったこと。

特に東大寺はまるで原宿通りか、渋谷センター街並!日本語は殆ど聞こえてこず状態でした。

京都より多いのでは?少々人に疲れた1日目でした。

以下写真ばかりになりますが、お許しください。

春日大社は奈良時代に平城京の守護と国民の繁栄を祈願するため創建された神社で、

藤原氏の氏神を祀ってあるのだそうです。先日大河ドラマ「光る君へ」の最後の解説で紹介されましたね。

春日大社には平安時代から現在までに奉納された灯篭がおよそ3千基あるそうで、

2月の節分と8月のお盆には全灯篭に火が灯される万燈籠神事が行われるそうです。

その幽玄の世界を感じることができるのが、万燈籠再現のこちら藤浪之屋。↓

しかし視力の弱い私たち夫婦には真っ暗な部屋は足元おぼつかなく怖い、そこで入り口まで。

ここは江戸時代までは神職の詰め所であった由緒ある場所のようです。

<東大寺>

ご覧ください、大仏殿前のこの人の多さ!もうビックリです。大半が外国人です。

<桜は満開>

天平年間、相次ぐ疫病や災害で混乱した世の中を鎮めようと、聖武天皇が造立した仏像。

圧倒される大きさですが、そのお優しいお顔にはホッとさせられます。

左手で宇宙の知恵を、右手で慈悲をあらわしているそうです。

 

疲れたので3月堂、2月堂はパスして興福寺に向かいます。

興福寺と言えば、何といってもあの美しいフォルムの五重の塔!ところがです!

昨年夏から東金堂とともに、保存修理中で全景を見ることができず、とても残念。何とか撮った写真です。

そして興福寺参拝の目玉は国宝館で、阿修羅像をはじめとする天平の至宝の数々に出会えること。

日本全国の3分の1の貴重な仏像がこの興福寺の国宝館に納らていると聴きました。

全て撮影禁止です、当然でしょうね。

誰でも知っている美少年のような無垢な表情をしている阿修羅像!

顔は3面ありますが、正面が一番美しいかと。

<阿修羅像 ネットから拝借しました>

この後風情ある街並みの「ならまち」散策とショップ巡りを楽しむつもりでしたが、疲れた~。

翌日のメインの吉野山行が控えているので、体力温存。近道でホテル(奈良日航ホテル)へ戻りました。

<続く>

 

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