昨日は春の嵐。一日中静かに本を読んでいた。
村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」
ブログ友のhiroさんの紹介記事を読み、興味をひかれ、即図書館に予約、簡単にゲットできた。
ノーベル文学賞候補に何度も期待される世界的有名作家ではあるけれど、
私にはどうも苦手な作家だと言えるかもしれない。
初めて読んだ彼の作品は「ノルウェイの森」!あまりにも有名な彼の代表作。
いつ頃読んだのかははっきり覚えていないし、正直あらすじもおぼろげにしか覚えていない。
続けていくつかの作品を読もうと思わなかったということは、きっとあまり好きになれなかったのだと思う。
次に手にしたのが、やはり話題となった「1Q84」。
こちらは比較的よく覚えてるけれど、ファンタスティックでよく分からない。
2巻目3分の1読んだあたりで挫折。それ以来彼の作品を読みたいとは思わなくなった。
が、hiroさんの紹介の仕方がとても上手で、久しぶりに読んでみたくなった。
ほぼ一気に完読!はっきり言ってとても面白かった。
Amazonで購入できます。
多崎つくるは鉄道の駅を造る36歳のエンジニアー。
名古屋での高校時代、4人の男女(男3人女2人)で調和のとれた完璧な親友関係を築いていた。
ところがひとりグループから離れ東京の大学で学ぶことになる「つくる」は、
ある日突然名古屋に居る4人から絶縁を言い渡される。
それからの彼は絶縁の理由がわからぬまま、死を考えるほど悩み苦しみ自己否定に陥る。
が、立ち直り、それから16年経て、2歳年上の恋人沙羅に出会う。
彼女に促され、あの時何が起こったのかを探り始め、昔の友に再会、真実が分かってくる。
その先は読んでからのお楽しみということで・・・・。ネタバレになるので書けません。
以前は抵抗があった彼独特の表現も自然に受け入れられ、すんなりと読むことができた。
内容はとても変化に富み刺激的、ミステリーの要素が強く、グイグイ引き込まれた。
肝心な部分は隠され、読者の想像力を巧みに弾き出す手法。
深読みすれば、いくらでも解釈の仕方がある内容だった。
「え~?この先はどうなるの?なぜこうなるの?」と気になる部分がたくさんある。
そこがまた面白いのかもしれないが、後味としては少しすっきりしないものがある。
書評も山ほどあり、その解釈にとても興味があり、いくつか読んでみた。なるほど!
できるものなら村上春樹に聞いてみたい。どういうつもりにしたかったのか?と。
私は私なりにいろいろイマジネーションを膨らまし、物語を完結させたけれど・・・・。
少々毛嫌いしていた村上春樹の作品。少しほかの作品も読んでみようかという気になった。
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村上春樹さんの作品は少し苦手でした。
この本も読みましたが、あと「騎士団長殺し」がけっこう面白かったですよ。
花水木さんの読書備忘録楽しみです。
今まで読まなかった作家で、こちらで紹介されていて読みはじめた方、たくさんいます。
お世話になっています。
>今まで読まなかった作家で、こちらで紹介されていて読みはじめた方、たくさんいます。
このお言葉とっても嬉しいです。紹介のし甲斐があります。
傾向も何もなく乱読気味の私ですが、皆様に少しでも興味を持っていただけることは、
私にとってこの上ない喜びです。
読後感はひとそれぞれ!それでも読むきっかけになっていただければ、幸いです。
村上春樹!これから少し読んでみようかと思っています。
また出来たらこちらでご紹介しますね。
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
私のブログを紹介して下さりありがとうございました。
いつもはトップページにアクセス数が一番多いのですが、
昨日までの2日間は「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」
が一番でした。花水木さんブログ効果は凄いですね。
村上春樹は私より2学年下だと思いますが、
若い人向け(若者が主人公)の作品が多いですね。
無意識な世界や、自己の内側を見つめた作品が多いので、
分かり難い面もありますが、この小説は好きです。
彼の作品はまだ読んでいないものも多いので、
良い作品があったらご紹介くださいね。
あらすじがとてもよくまとめられ、分かりやすかったので、
私がダラダラ書くより良いかな~と思いまして。
村上春樹、たいして読んでもいないのに、いわゆる食べず嫌い、いえ読まず嫌いでしょうか。そんな感じでした。
相変わらずよく分からない部分も多々ありましたが、
hiroさんのおかげで、少し村上春樹に近づけた気が致します。
今「神の子どもたちはみな踊る」を読んでいます。(たまたま家にありました)。
短編ですが、結面白いです。