大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

雨の日、エゴマに集まった昆虫たち№2

2011年08月24日 | 生き物

Photo

ヤマトシジミの交尾

Photo_2

ベッコウシリアゲムシ

2011_0823_154142p8230052

不明

2011_0823_154641p8230071

不明

Photo_3

シヤクガの幼虫

2011_0823_155457p8230096

カノコガ

このところ雨続きの毎日ですが、犬のヤマトの散歩は欠かせません。

小降りになったタイミングを見てヤマトを山に放しました。早ければ30~40分で戻ってくるのでその間、草取りや生き物観察をしてヤマトの帰りを待ちます。

山から戻ると息を切らして私のもとに走って来て、今帰ってきたと得意顔を見せてくれます。

昨日は、1時間半経っても私のもとに姿を見せません。雨も本降りになり、外仕事はあきらめ犬小屋のそばで作業をしながらも待とうと、母屋に戻ると、なんとヤマトは山から戻ってきて、犬小屋のそばの木の切り株の上(お好みの居場所)に横たわっていました。

これまでも雨の日は早く戻って来ていましたが、顔を見せなかったのは初めてです。雨の嫌いなヤマトは、雨の中私を探すのも億劫だったのでしょう。


ハウスの訪問者

2011年08月23日 | 生き物

2011_0709_104701p7090020

ハネナシコロギス(成虫)

Photo

オニベニシタバ(やが科)

前羽は地味だが、扇形のうしろ羽は鮮やかなオレンジ色の模様です。ビニールハウスの出口を探して暴れまわり羽を痛めてしまったようです。

2011_0810_070958p8100061

枝豆の葉上に、アシグロツユムシの幼虫がいました。

2011_0810_070913p8100059

カメラのシャッターの音に気づいたのか、顔を上げて睨まれました。長い後ろ足ですね。

2011_0810_070054p8100051

近くには、脱皮したと思われる抜け殻がありました。白く透き通るう美しさに一瞬目を奪われました。

クモやハチやカエル、ヒシバッタやコオロギなどはビニールハウスの住人として、毎日何やら働いていますが、時々訪れてくれる訪問者もさまざまで、私の目を楽しませてくれています。


8月の里山風景

2011年08月22日 | 里山風景

2011_0822_070301p8220053

7月末に花が咲いた稲は、穂になり頭を垂れ始めました。一時、スズメの集団がやってきて稲穂を食べていましたが、あのスズメ軍団はどこに行ったのでしょう。今は静かになりました。

2011_0811_173406p8110101

13代まで眠る先祖の墓の前は、キツネノカミソリの花で彩られ、お盆には、ご先祖様をお迎えしました。

キツネノカミソリ・・葉の形をカミソリにたとえた。葉は早春に伸び、夏になると枯れ、花茎が伸びて黄赤色の花をつけます。

2011_0810_071255p8100066

畑では、アピオスの花が支柱を伝って伸び、甘い香りを漂わせています。

2011_0822_065727p8220049

今年は、梨が実をたくさんつけました。通称「いしなし」と称して、かたくておいしくない梨のようです。

一昨日遊びに来たユウカちゃんが、梨を見て「食べたい」と言い出しました。

2011_0820_140608p8200021

「食べてもいいけどおいしくないよ」と伝えたが「でも食べたい」と野にある食べ物には目がないユウカちゃん。

「じゃ、とってきてあげる」とミノリちゃんが、1つもいできました。一口味見してユウカちゃんに渡そうと思ったミノリちゃんが、渡さずにどんどん食べ始めました。ユウカちゃんが待ちきれず、自分でもいできて美味しそうに食べ始め、あれよあれよと思う間に食べつくし、こぼれるような笑顔を見せてくれました。

幼少のころ、キイチゴやグミなど、野にあるものを採って食べ、ある時は隣のスモモを失敬して、空腹をしのいだことを思い出しました。

お腹がすいたのも忘れて遊びに夢中になり、時には、木の実など身近にあるものをとって食べ、自然にとけこんで遊んだ子ども時代が懐かしく、綾里っ子たちに想いを重ねてほくそえんでしまいました。

お盆を挟んだ2週間の夏休みは、家族で旅行したり、自由研究や宿題に明け暮れたのか、つむぎの家に遊びに来る子供たちは思いのほか少なかったが、この里山に、綾里っ子たちの絶えない歓声をと願っています。


雨の日、エゴマに集まった昆虫たち№1

2011年08月21日 | 生き物

2011_0818_100329p8180004

アオバセセリ

2011_0819_054430p8190084

ベッコウハゴロモ

2011_0819_053254p8190046

クモ

2011_0819_053657p8190056

ヒメウラナミジャノメ

2011_0819_055013p8190101_2 

イナゴ

2011_0818_100904p8180015_2

ウマオイ

2011_0819_054704p8190092

ベニシジミ

2011_0819_053809p8190061

セスジツユムシ

2011_0819_053742p8190059

セスジツユムシの正面

2011_0819_054450p8190086

ツマグロオオヨコバイ

2011_0819_052237p8190002

ガガンボ

2011_0819_054217p8190076

アワフキムシ?

2011_0819_054802p8190094

ホソヘリカメムシ

2011_0819_054938p8190100

アマガエル

今年は雨が少なく、川の水が不足して田んぼがひび割れしてしまいました。ここ数日、恵みの雨が降りましたが雨量は少なく渇水状態です。

雨降りの朝、エゴマの畑を覗いてみました。生き物たちが葉かげや茎で雨宿り、雨の好きなアマガエルまでエゴマの葉の上でじっとして、様子を伺っています。

香りの強いエゴマは、鹿が食べず、鹿柵ネットなしで栽培できる野菜です。背丈も1mを超え、大きな葉は昆虫たちの雨宿になっているようです。


3年生の体験学習(大豆の観察と草取り)

2011年08月20日 | 小学生の体験学習

2011_0819_113627p8190008_2

夏休みが終わり、3週間ぶりに3年生が、大豆の観察に来ました。

2011_0820_061557p8200003_2

たくさんのさやが付き、身も膨らんできました。「枝豆食べたいなあ~」の声も。

2011_0819_115012p8190025_2

観察の後は、泥んこになって、長く伸びた草取りです。

観察中に、オオヨコバイ、シャクトリムシ、スズメガの幼虫、ホソヘリカメムシ、アマガエルなどの生き物が見られました。大豆の害虫であるホソヘリカメムシは、息をのむような子どもたちの視線を感じながらも、容赦なく退治、虫好きの子供たちの前では心痛む殺傷ですが、ホソヘリカメムシに吸水された大豆は、味が落ちてしまいます。

2011_0820_074414p8200019

葉の上にクロヤマアリもいました。この虫はアリに見えますが、アリではなく実はホソヘリカメムシの幼虫でした。私はこれまでに何度もこの幼虫にだまされてきました。

2011_0820_074228p8200013

ホソヘリカメムシは、脱皮を繰り返し、だんだんと成虫の形に近づいていきます。

2011_0820_061456p8200001

何齢幼虫でしょうか?背中が横に伸びてきました。

2011_0820_075037p8200024

ホソヘリカメムシの成虫です。

この虫が飛ぶと、アシナガバチに見える擬態については、すでに紹介しましたが、幼虫の段階でもアリに擬態するとは驚きでした。私は長い間、カメムシのようなにおいを発するアリがいると思っていました。

アリに姿を似せて、小さくて弱い幼虫の時期を生き抜いているのでしょうか?アリは、小さいわりには、集団で獲物を運んだり、蟻酸を出して攻撃したりと、昆虫にとっては強い存在なのですね。

幼虫時期はアリに、成虫はアシナガバチに似た姿で敵を欺く、ホソヘリカメムシの知恵に脱帽。