大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

愛知から高校生が激励にやってきた

2011年08月07日 | 震災と復興

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大船渡市盛町の灯ろう七夕まつりが、愛知安城七夕まつりの支援を受けて、6日から鎮魂と早期復興の願いを込めてスタートしました。

この七夕まつりに愛知県内の高校生たちが、大船渡市内の高校生を激励するために、夜行バスの強行日程でつむぎの家にやってきました。総勢27名(上の写真は、自分たちで作った鳴海絞りのTシャツを着た桜丘高校と古知野高校の生徒たち)。

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生徒たちが持参した物の一つに、愛知の伝統工芸である「鳴海絞り」のTシャツがあります。これは、生徒一人ひとりが「染めあがれ岩手の空」を合言葉に、心をこめて作った手作り品です。

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それぞれ、世界にたった1枚しかないTシャツを、大船渡市内の復旧・復興活動に役立ててもらいたいとの願いを込めて、市内の高校生に配りました。

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16時間の夜行バスにも疲れを見せず、つむぎの家でTシャツに着替え、愛犬ヤマトに挨拶したあと、会場の盛駅前に向かいました。

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ステージに立つ前に、グループに分かれて、手話を交えての合唱のリハーサル。

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後から到着した安城学園の生徒たちとの、本番前のぶっつけ合同リハーサル。旅の疲れもあってか、出だしがうまくいかないようでちょっと心配でした。

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でも、本番では、大船渡東高校(左端が東高の生徒会長)への激励と応援メッセージを読み上げ、

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生徒一人ひとりのメッセージが書かれた、鳴海絞りの大きな旗を東高校にプレゼントしました。

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その後、先にステージで演奏した大船渡東高太鼓部の前で、手話を交えた応援合唱を披露し、地元参加者から感謝の拍手を受けて、つむぎの家に帰ってきました。

つむぎの家で汗を流し、布団や寝袋で身体を横たえた後、翌朝の4時には愛知安城への帰路につきました。

若い高校生とはいえ、本当に強行日程のなか、きちんと掃除をし、まさに「立つ鳥跡を濁さず」のごとく早朝発っていきました。

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つむぎの家にも応援メッセージの旗が贈呈されました。

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畳2枚分の大きな中に、寄せ書きが小さな字でびっしりと書かれています。

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生徒たち一人ひとりの被災地にかける復興の思いと、

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明日への希望の心が伝わってきました。

今回の大震災で失なったものは計り知れないほどですが、時間がたつと、物資の支援とともに心の支援が必要であると感じています。

私たちの気仙地区は、愛知県の方々からたくさんの物心両面の支援をいただいてきていますが、若い高校生たちから、このような心のこもった応援メッセージをいただくと、震災・原発などの後遺症で不安が尽きないものの、明日への明かりとエネルギーが蓄えられるようです。