8月13日の夕方、加藤さんが自転車に乗って突然つむぎの家にやってきました。
この日は早朝、宮古市を出発し夕方5:00過ぎに綾里に着きました。
なんと20インチの折り畳み自転車に乗って、東日本沿岸の視覚障害者支援の実情調査に来られたそうです。
東京から新幹線で八戸へ、八戸から自転車で久慈(泊)、久慈から宮古(泊)、そして3日目につむぎの家にやってきました。
つむぎの家では、お盆で帰省していた娘二人が手作料理でお迎えました。
加藤さんは66歳、日本の視覚障害者の全体組織である日本盲人福祉委員会の事務局長として、東日本大震災視覚障害者支援対策本部を立ち上げ、震災に遭われた視覚障害者一人ひとりの実情を、自らの目で確認するため自転車で岩手県沿岸を走ってきたそうです。翌朝は、岩手から宮城に入り、石巻を目指して出発しました。
早朝6:30、どこまで行けるかと言いながら、視覚障害者の支援のため、次の目的地の石巻に向かいました。
目の不自由な人たちは移動が困難であり、震災当日、どのようにして避難したのか、また、震災後の生活をどのようにして過ごしているのか、必要な支援はなんなのか、何ができるのか等について、視覚障害支援の第一人者として自らの目と足で、さまざまな課題を求めて、旅だっていきました。