昨日の午後、3年生が2回目の大豆の脱粒作業に来ました。カラカラに乾燥した大豆をサヤから取り出す作業です。
サヤから大豆を指ではじいて、竹かごに入れています。
色あせたサヤから緑のダイズが顔を出す瞬間、子どもたちの顔がほころんでいました。
「千田さーん虫がいた!」と見せてくれたさやの中に、シンクイムシの幼虫がいました。
ネット掛けの無農薬栽培で、今年の大豆は害虫のカメムシを防除することができ、きれいな大豆ができましたが、乾燥している間にシンクイムシに食べられてしまったようです。青い大豆を食べてレンガ色の糞を出しているシンクイムシの仲間の幼虫はメイガと思われますが正体はわかりません。
脱粒作業を終えた子どもたち、次は脱粒した豆がらを、菜園で出たゴミを燃やしていた田んぼに運んできました。
残り火に、豆がらを燃やすと、勢いよく炎が立ち上り、子どもたちはまっすぐに燃えあがった炎に感動の様子です。
火元には、子どもたちのためにと、焼き芋を用意しておきました。
子どもたちの中には、落ち葉焚きは初めて経験する子が多いようで、あらかじめかき集めておいた落ち葉を少しずつ手にし、それぞれ燃やしはじめましたが一斉に入れたために、火がくすぶってしまいました。
煙に巻かれた子どもたちは大慌て、煙の来ない方向に逃げますが、不思議なことに、煙は逃げる子どもたちの方に寄っていきます。
落ち葉焚きの後は、あらかじめ焚き火の中で焼いていた、焼き芋をみんなにご馳走です。
子どもたちは、美味しそうに頬張りいい笑顔を見せてくれました。
残り火を囲み、炎に手をかざしていた担任の大和田先生が「かきねのかきねのまがりかど~、たき火だ、たき火だ落ち葉たき~」と歌いだし、私も一緒にハミングしましたが、この歌を知らない子どもたちがほとんどでした。
見ていて飽きない炎の神秘に包まれた子どもたち、何を感じてくれたでしょうか?
「あと5分でーす!」との担任の先生の合図で、子どもたちは鬼ごっこを始めました。遊び盛りの元気な3年生です。
木々の葉がすっかり落葉した里地の中を、懸命に走り追いかけまわる子どもたち。短い時間でしたが、明るく元気な子どもたちに癒されたひとときでした。