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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

スッポンタケの幼菌が群生

2012年10月31日 | きのこ

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9月2日のブログ「キノコのシーズン到来」で紹介した白い卵形の幼菌は、キヌガサタケではなくスッポンタケでした。訂正させていただきます。

幼菌の大きさや色、形からは同定が難しく、昨日、成菌になったスッポンタケを見て初めて確認できました。

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2つ割にしたスッポンタケの幼菌


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2つ割にしたキヌガサタケの幼菌

両方とも鶏の卵の大きさで、生長度によっても違いますが、外見の色はスッポンタケは白っぽく、キヌガサタケはほんのり桜色をしています。

形は、レースの部分が加わるためかキヌガサタケの方がふっくらとし、柄とグレバの間に仕切り線のようなものが見えます。

外側は、いずれもゼラチン質で覆われています。


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成熟したスッポンタケ

傘の表面についた暗緑色のグレバが昆虫たちによって食べられ、上の方が白っぽくなっています。


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グレバの臭いに誘われ、ベッコウバエが競い合い、重なり合って粘液状のグレバに集まっています。私には悪臭にしか思えないのですが虫たちにとっては高級食材のようです。

通常のキノコは、空気に乗せて胞子を拡散させるのですが、スッポンタケは、粘液に含まれる胞子を昆虫たちに運ばせ、繁殖を広げています。

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スッポンタケの幼菌

幼菌には悪臭はなく、食べられるということで、外皮をむいて茹でてそのまま試食してみました。ほんのり匂いがしますが嫌な臭いではなく、わずかな酸味にソフトな口当たりとしこしこした歯触り、料理の仕方によっては人間様にも高級食材になるかもしれませんね。

キヌガサタケもいまだに2~3本くらい毎日のように顔を出していますが、スッポンタケの幼菌は、夏に草刈りをして寄せておいた草の中に帯状にたくさん出ており、これからが盛りのようです。

今夏の猛暑と干ばつが、スッポンタケ科の繁殖を促したのでしょうか?。