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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

ハウスで暮らしたコアシナガバチ

2012年10月17日 | 昆虫

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昨年同様、今年もハウスの中の支柱にコアシナガバチが巣作りを始めました。

5月末、女王バチの体よりも小さなお椀を伏せたような形の巣です。

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6月、働きバチが2匹誕生、巣作りに励んでいます。


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7月、働きバチも増え、巣が広がってきました。


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8月、巣も大きくなり、コアシナガバチ特有の反り返った形になりました。

6角形の育室や卵から孵った幼虫が、糸を張って白いふたをした蛹室も見えています。蛹や幼虫そして卵も同居する育室です。


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9月、蛹から成虫になり、家族が増えてたくさんのコアシナガバチがひしめき合って働いています。子育ての最盛期を迎えたようです。


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10月に入ると、コアシナガバチの数が激減しました。

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10月11日、最後まで残った5匹のコアシナガバチは、ほとんど身動きせずにジッとしていました。新しい女王バチでしょうか?。この3日後にはコアシナガバチの姿は消え、残された巣の育室の数は約250ありました。

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コアシナガバチの巣作りの様子。樹皮や枯れ木などの繊維に唾液を混ぜて作ったパルプ製の巣です。

今年は、3匹の女王バチがハウスの中で巣作りを始めましたが、一匹は途中で巣を放棄してしまいました。2つのコアシナガバチの家族はハウスで順調に子育てを終え、巣立っていきました。

約500匹のコアシナガバチがハウスで暮らしたことになりますが、ハチに襲われることは全くありませんでした。一度、夏野菜の片付けをしていた時に、巣に触れたようで、耳元でブンブン音がして、数匹のコアシナガバチが近づいてきましたが、ゆっくり自然な行動に移るとハチは巣に戻っていきました。

一匹の女王バチの巣作り、産卵に始まって、働きバチの巣作りや幼虫の餌やり、子育てと大家族で丸4か月もの間それぞれの役割を果たし、次世代へとバトンをつなぐ営みには胸打たれます。ここで巣立った女王バチたちが、来年もやってきて、ハウスの中の害虫駆除に貢献してくれることでしょう。