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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

朝露に光るクモの糸

2012年08月20日 | 里山風景

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視界を遮るほどの霧が発生した朝、田んぼの中では露を受けてクモの糸が輝いていました。

それは、かつて目にしたことのない美しい光景でした。

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稲の上部の株間に水平に大きな網を張るアシナガグモや垂直円網をつくり、その端に葉を丸めて袋状の巣をつくるナカムラオニグモやコガネグモなど縦に横にと網を張り、田んぼの中はクモの巣でいっぱいです。

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陽の光と朝露を受け、 田んぼ一面に張り巡らされたクモの巣の芸術的ともいえる輝きは感動の瞬間でした。

昨日、水稲妨害中防除の知らせが農協より届き、斑点米カメムシの被害を防ぐために、「ダントツH粉剤OL」の散布をするようにとのこと、またカメムシは移動性が高いので地域で一斉に防除すると効果が高いとの内容でした。

カメムシの防除薬散布は、田んぼのあらゆる生き物を殺傷してしまい、朝露に輝くクモの巣の感動的シーンを見ることはできません。

多様な生き物で賑わう無農薬の田んぼは、食う、食われる関係の中でバランスが保たれ、農薬なしでも米作りが可能であり、生き物との共生によってさまざまな感動を得るこができることを教えてくれました。