ツノトンボ(ツノトンボ科)メス
「トンボ」と名がつきますが陸生昆虫で、チョウのように長い触角をもつのが特徴です。
早朝、ツノトンボが田んぼの稲に、翅をたたみ、腹部をあげて止まっていました。私は初めての出会いです。
触角と腹部と翅の均整のとれた姿、朝露を照らす太陽に映え、ひときわ美しい腹部の模様を見せてくれました。
真後ろから撮ったツノトンボ
真横から撮ったツノトンボ。
頭部と胸部から腹部を直角に曲げて止まっています。これが自然体の静止の姿勢のようです。
斜め前から撮ったツノトンボ。
腹部をあげた張りつめたような様な姿勢がいつまで続くのか?、待てど暮らせど身じろぎもせずにジッと止まっています。
ちょっと刺激を与えてみたところ、翅を広げて飛んだと思うや否や50㎝ほど離れた稲に止まりました。
止まるとすぐに翅を山型にたたんで腹部をあげました。アンテナのように立っている触角、腹部を持ち上げ90度でぴたりととまる曲線美、まるで体操選手の名演技を見ているようでした。
不思議と感動に満ち溢れた大自然の中で、目新しい昆虫に出会え、嬉しい限りです。