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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

裏山の草花

2012年08月10日 | 草花

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ヒオウギ(アヤメ科)

ヒオウギは、葉が扇を開くように広がるのでこの名があります。

かつての棚田堰を取り囲むように咲き誇っていました。ここは減反政策で米作りをやめてから、長い間放置された場所です。昨冬に荒れ放題の棚田を整備したので、この夏、初めての出会いとなりました。

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ヒオウギの、オレンジ色に赤い斑点がある花は一日花で、次々と咲き、花後には黒々とした光沢のある種をつけます。

緑の木陰に、群生したオレンジ色のヒオウギは「この時を、待ってました!」と迎えてくれたような温かな表情でした。

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オオルリソウ(ムラサキ科)

オオルリソウは、ルリ色の小さな花で、林道の山際の草むらに隠れるように咲いていました。暑い夏に、さわやかさを感じる清楚な花です。

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オオルリソウは、花序を横に伸ばしながら点々と花を付けます。種はカギ状のトゲが密生し、服につくとまるで「くっつき虫」のようです。

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ヒナノウスツボ(ゴマノハグサ科)

ヒナノウスツボは、花の形が小さなツボのように見えるからでしょうか。沢沿いの草に、まぎれるように咲いていました。笑みを誘うユニークな表情です。

自生地は関東地方以西の本州、四国、九州に分布しているとされていますが、ここ三陸の沢沿いの湿った場所に、暗紅色の花をつけ数株ありました。岩手県、石川県以北にあるエゾヒナノウスツボとは明らかに違います。地球温暖化とともに分布域を広げてきたのでしょうか?

里山暮らし3年目、ところ変われば植生も変わり、初めて出会う植物にワクワクしています。