早春に花をつけたシロバナエンレイソウ(4月)
実を結んだエンレイソウ(7月)
直径3㎝ほどの大きさのエンレイソウの実。
ここ三陸では、昔からエンレイソウの実を食べていた話を聞き、毒草なのになぜだろう?と不思議に思っていましたが、熟した実には毒性はなく、食べられることが分かりぜひ食べてみたいとの思いを持っていました。
地方によっては「ヤマソバ」として古くから食べられていたようです。
昨日、エンレイソウの葉の中心に形の崩れかかった実があるのに気づき、手に取って見ると柔らかく甘い香りが漂ってきました。口に含んでみると、とろけるような甘くておいしい果実でした。(完熟したイチジクのような風味)秋に熟すると思っていましたが夏でした。
先客に食べられたエンレイソウの実の外皮。
中身をきれいに食べ、外皮だけがエンレイソウの下に、転がっていました。食べごろを見逃さない森の生き物たちでしょうか?
エンレイソウの美味しい実は鳥や昆虫を誘い、種を遠くへと運んでもらい、繁殖の範囲を広げているのでしょう。人に食べられるより理にかなっていますね。