春先になると、パザルのあちらこちらで山菜の様な植物を抱えて売っている人が出てきます。でも普通に店頭で売っているわけではないので、名前も値段も書いていません。ただ抱えてボーっと売っているおじさん達…。なんとなく日本のぜんまいやワラビを思い出して懐かしく買ってみたいと思うのですが、一応都会育ちの私は山菜の類はただでさえ料理したこともなければ食べたことも数えるほど。
こちらがACI。
でも先日小さな販売台でこれだけを売っている若い女性を見つけたので、名前や料理方法を聞いてみました。名前はSARMASIK(サルマシュク)、TATLI(甘い)とACI(辛い、苦い)があってどちらも一束1.5TL。りんごが1キロ1TLに比べたら結構いいお値段。でも思いきってTATLIのほうを買ってみました。料理方法は茹でてからレモンと塩コショウをしてオリーブオイルをかけて食べるか卵と一緒に炒めて食べるとおいしいのだそうです。
こちらはTATLI。
家に戻ってから、博識な上に山菜採りも得意な酒田在住「無題・休題-ハバネロ風味-」のcakeさんに写真を送り付けて「これなんですかー?」と聞いてみました。さすがcakeさん!打てば響くようにお返事のメールを下さいました。
「これは、山菜の女王で、シオデと言います。 山で出会うシオデにも2種類あって、片方は細めで沢山集まるのですが、名前の違う、普通のアスパラガスサイズのは、少ししか集まりません。どっちも美味しいんですよ。アスパラよりも、山菜の味がしますよね。そうですか、トルコでも採れるんですね。杉林の中を歩くと、見つかります。伸びてしまうと、蔓状になるので、固くて食べられませんが、一度シオデに目が慣れると、どんどん見つかります。」
さすがcakeさん!私はシオデと言う名前すら聞いたことがありませんでした。トルコでも「野生のアスパラ」と呼ばれることもあるそうで細身のアスパラみたいです。早速茹でてみました。くせのないさっぱりした味でおいしい!私はグリーンアスパラは「食べず嫌い」なので味が似ているかどうかはわかりませんが、これならどんどん食べられます。マヨネーズ・醤油や秘蔵の柚子ポンで食べてみました。美味しい美味しい!
茎のほうから先に入れて5分くらい茹でました。
と言うわけで翌週も同じ女性から今度はTATLIとACIの両方を買ってみました。ACIのほうを同じように茹でてみたのですが、これは私には向かない味でした。苦いと言うよりも独特なエグミがあるのです。残ったTATLIの方は本日、日曜日のKAHVALTI(朝食)に卵と炒めてみました。
あまり美味しそうに見えませんね・・・。くせのないさっぱりとした味でした。
SARMASIKは、コレステロールを下げ、身体のむくみをとってくれるのだそうです。私はさっと茹でて食べたTATLIの方が一番気に入りました。青っぽい新鮮な草の味はこれから我が家の春の味のレパートリーのひとつとなることでしょう。
写真を写すよーと言ったら珍しくポーズをとってくれた貴重な一枚。
足を交差させているのがポイントです。
☆現在のイズミル☆
サルマシュックは柔らかそうでいいですね、見た目が本当にアスパラの細いのみたい。私も再来週は、海峡沿いの山道にワラビ採りに行ってみようかと思っています。
かつて、アンタルヤの市場でこの季節にカズアヤウ(せり)を見つけたときは嬉しくて、買って帰りました。イスタンブールでも、黒海のイネボルから産直のキョイパザールが開かれていた頃は変わった山菜が手に入ったのですがもうなくなりました。
サパンジャの友人の別荘の庭で蓬を少し見つけたときは、大事に摘んで帰り、家でもち米を炊いて草餅を作ったことも。
なんだか山菜と聞くとむずむずしてしまいます。
シオデ というのは、聞いたことも、食べたこともありませんが、
アスパラみたいな味なら、美味しいでしょうね!
エリフちゃんは、三歳ですか?かわいい~
エリフちゃんのポーズかわいいわ~どこで覚えてきたのでしょうか??お姉ちゃんかしら?!
さすがは Cakeさん!日本にもトルコにもある山菜なんですね。ぜひ食べてみたいです。ひょっとして日本の山菜のように、長期保存用の調理法があるかも?
トルコも日が長くなってきたでしょ。嬉しいんだけど、日が長いと、ついつい、あーまだ大丈夫と思ってなまけてしまうのが恐ろしい今日この頃であります。お元気で。
私は子供の頃は親に連れられて蕨、ぜんまいあと蕗なんかを取りに山に入っていた田舎育ちです。山菜はその3つしかしか分かりませんが(笑)。
で、ポチのアイコン、また変わった
エリフは写す段になるとすぐに動いてまともな写真があまりないのです。すごく難しい。でもこれは珍しくポーズとってその気になっていました。トルコ人は大きくなったらきっともっとちゃんとポーズをとるようになると思いますよ。