10月に日本から遊びに来てくれた友達との3日間シリーズ、書くのがずいぶん遅くなってしまいましたが最後の一日です。友達の要望により以前ご紹介したODEMIS(オデミシュ)のBIRGI(ビルギ)と言う小さな村にある「CAKIRAGA KONAGI(チャクルアァ コナウ)」と途中にあるTIRE(ティレ)に行くことにしました。
CAKIRAGA KONAGIの全景。前回の記事を見るには写真をクリックして下さい。
BIRGIは、15世紀にGAZI SASA BEY(ガズィササベイ)と言う領主がビザンチン帝国から手に入れた場所で、オスマン帝国の時代にはこの辺りの文化的な中心地となったことや温暖な気候がここの建築に影響を与え、その様式を形成してきたたのだそうです。
GAZI SASA BEYの銅像の背中越しに見たモスクのミナレ(尖塔)。
そんなBIRGIの建物も長い年月を経て放置され荒れ放題のものが多かったそうですが、ここ数年MIMAR SINAN UNIVERSITESI(ミマルシナン大学)や色々なスポンサーのおかげで約80軒の歴史的建造物の改修が終わったと言うことで、木造の立派なお屋敷がたくさんありました。
写真好きの友達はこの日もすぐに迷路へと消えて行きました。後を追う私たちは、おかげで以前来た時には見ることのできなかった趣のある建物を見て歓声を上げることに。
桑の葉を集めていたおばちゃん。家畜の餌にするそうです。
BIRGIを後にして向かったTIRE、ここへは火曜日に開かれるPAZAR(定期市)がお目当て。最近日本でも話題になっているOYA(オヤ)と言うレース編みがあるのですが、友達はOYAが好きで、今年はビーズを使ったBONCUK OYA(ボンジュクオヤ)を買って帰りたいというリクエストがありました。イズミルでももちろんOYAを買えるお店はありますが、せっかくTIRE方面に行くなら有名なTIRE PAZARI(ティレパザル)へ行ってみようと考えました。HURRIYET新聞で毎週金曜日に「トルコの何でもベスト10」のような企画があるのですが、「トルコのもっともオリジナルなパザルベスト10」の1位に選ばれたのがこのTIRE PAZARIなのです。
イズミルからも毎週火曜日には日帰りツアーが組まれるほど。出店数は約1700、何本もの通りの端から端まで出された屋台、こんな小さな街のどこから人がわいてくるのかと思うほどの混雑です。ここには通常の野菜や衣料品に加えて、女性達手作りの手工芸品が並ぶことでも有名です。
OYAだけを買って自分でスカーフの端に縫い付けることもできます。
自分達で持ち込んだ色とりどりのレース編みや毛糸編みの数々が並ぶコーナーではおばちゃん、お姉さん、おばあちゃん達がなかなかしたたかな商売を繰り広げていました。友達も夢中になってBONCUK OYAを選び、しばし時を忘れることに。
商談成立後はすぐにまた編み始めていました。
パザル好きな私としては後ろ髪を引かれるようにTIREを後にしたのでした。ODEMIS(オデミシュ)からTIRE(ティレ)そしてイズミルまでの道路は一面のトウモロコシ畑と綿畑。とうもろこしはそろそろ収穫も終わっていたようですが、綿のほうはまさに収穫期だったようで、真っ白に雪が降ったようでした。
綿の実、見たことありますか?
あっという間で過ぎてしまった3日間。見せたかったもの、連れて行きたかったところ、食べさせたかったもの、たくさんあったのに、心残りがいっぱい。いつも見送った後は寂しさが残ります。また次に会える日までお互い元気でいようね!
車の中から大急ぎで写したトルコの開店祝いの花輪。cakeさーん!
☆現在のイズミル☆