浜野巌治


博多湾の浜辺に住む頑固ジジイです。

あすの世界遺産をたずねる

2007年03月07日 | 日記・エッセイ・コラム

きょうは、ユネスコ世界遺産の暫定リストへの登録が1月に決まった長崎の教会の一つを訪ねた。

Uvs070307002

Uvs070307003_1 長崎市外海町(ソトメチョウ)、天気が良ければ、西に遠く五島列島を望見できる。

出津(しつ)教会。

Uvs070307005

Uvs070307004_1 ここは長崎キリスト教会群のひとつとして暫定リストに登録されたもの。

「旧出津救護院(かつてイワシ網を作った工場跡)」でシスターが演奏するオルガンを聞いた。メロディーは“月なきみそらに横たう光、ああ洋々たる銀河の流れ”。そうか!この歌は賛美歌だったのだ。百数十年昔に作られたオルガンの音色。私は数年前、オルガンの演奏を聞いたという先輩の話を聞いたことがある。私も一度、聞いてみたいと思った。その願いが突然、実現した!

お仲間の方がオルガンに唱和される。私はなぜか涙が流れてとまらない。心の中で歌う。

Dscf2621 Dscf2625

外海(そとめ)観光ボランティアガイドの山崎正行さんに丁寧な案内をしていただいた。

この地の歴史、その中で闘ったご先祖のこと。

この村で明治時代に活動したド・ロ様と村人から呼ばれるマルコ・マリ・ド・ロ神父のこと。

歴史のひだに隠れてしまいそうな、しかし、どんなことがあっても消えない人々の営みをきょうは勉強した。

さらに、「遠藤周作文学館」を訪ねた。