こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

能 本 主 義

2020-02-16 07:11:57 | Weblog
雨を降らせるのは雲

雲は氷の粒と気体の水

がつくりだした

生命への恵み

近年それが狂暴化の尖兵となり

人類に歯向かう勢力

となって逆襲をはじめた


海水が蒸発してできた雲だけではなく

人工的に作られた熱い蒸気

も雲を生み出す

そこは火力発電所と呼ばれている


化石資源を燃やしたときにできるのは

自然界にはなかった高温の蒸気

火力発電所で作っているのが

この人工的に作られた

酸素化合物としての水

気体となったH2O


燃焼炉の窯の中でできた水は

液体ではなく

気体


液体の水の沸点は100℃

気体の水は

2000℃以上にまで

高めることが可能

一定のレベルを超えると

水の分子は

最終的に熱分解を開始する

それは水素爆発の原因

となって唐突な爆発を

引き起こす


気体の水に圧力を掛けることで

液体の水より

高い熱を生み出せる

このことは

水蒸気に温室効果がある

という意味をもつ


蒸し暑い夏に

湿度が100%になる日がある

これも大気圧が水蒸気がもつ

温室効果を与えた事態

夜の蒸し暑さに

太陽の輻射熱は関われない

蒸気が持つ温室効果を

ヒトは日頃感じ取っている


大地に水を散くと

気化熱の作用で

地表は俄かに涼しくなる

だが熱が消えてしまった

という訳ではない

エネルギーは保存則の支配を受け

不滅の存在として認められている

涼しくなったとしても

消えてなくなってしまう訳ではない


地表から奪ったその熱は

水蒸気が雲になる過程で

中空へと昇ってゆく

奪った熱は空間のどこかに

きっちりと保存されている

地表から立ち上った蒸気は

垂直に移動する過程で

位置エネルギーを抱え込む


水蒸気は空気より軽いため

気化した直後に上昇し始める

天へと昇って雲となり

冷えて固まると重くなる

上空に漂っていることができなくなった雲



冷えて重さを得たとき

引力に従って落下する雨となる

これを避ける手段はない


上空の寒気が移動して

雲を冷やしたことにより

水蒸気を液化させ

熱の変化を引き起こす


蒸気は雲となる過程で

位置エネルギーを取り込み

寒気は南下した時

それを雨へと変える

位置エネルギーを取り込んだ蒸気は

雨となり地表へと落ち

川の水嵩を俄かに増やす

水ガメとなったダムは

水流を電気エネルギーへと変え

位置エネルギーを有効利用する

使い切れなかった水流のエネルギーは

堤防を決壊させたり

氾濫させたりしながら

下流へと向かう流体エネルギー

の状態を保ちつづける


この水が持つエネルギーは

山を崩すエネルギーとなって

顕在化し

多くの社会資産を

その勢いのまま押し流す

巨額の損害を地域に与え

破壊エネルギーへと

ヘンゲする行為

繰り返す


温暖化とそれが生みだした気候変動は

地下資源を燃やして得た

熱エネルギーが蒸気となり

できた気化熱が上昇するとき

位置エネルギーを取り込んで

流体エネルギーとなったり

水力発電で

電気エネルギーになったりして

役に立つことはあっても

度が過ぎると

破壊エネルギーとなって

たくさんの社会資産を

容赦なく破壊するエネルギーとなる

ゴミの山を下流域で発生させ

そこに混沌という状態を

最終的に暫時定着させることとなる


気候変動は

このプロセスの循環

によって与えられたもの


地下資源を燃やし続けてきた過去が

熱エネルギーを破壊エネルギーへと

遷移させ

そのプロセスを重ねたことで

人類が自ら招いた

負の資産

を蓄積させた

その結果


CO2が温暖化の原因

だと措定した文明社会が

判断を誤ったことにより

止まらない温暖化を

国際社会へと押し付けた


温暖化対策として

あらゆる手段を尽くしていながら

CO2は着実に

その濃度を

一貫して高めつづけていた

減ったことなど一度もないのだ

CO2が温暖化の原因

ではなかったからだ

火力発電所は交流電源

交流電流は止まっていることが

そもそもできない

貯めることも同様に不可能

周波数を変更できない交流は

化石資源を減らす能力が

最初からなかった


常温で気体のCO2は

目に見えない

だがマイナスの熱を持つ

ドライアイスが気化すれば

白い煙となって

目に見える

冷えたガスは白濁し

目で見える

吐いた息が白くなるのは

冬の寒い日に限られる

ドライアイスの熱は

それより低い

常圧でマイナス78,5度

このため見えなかったCO2が

白く見えるようになっている

この白煙こそ

CO2そのもの


水蒸気が空気より軽いのとは反対に

CO2は空気より重い

このためドライアイスの白煙は

下降して床を這い

横に広がって次第に消える

だがなくなってしまった訳ではない

CO2が温室効果ガスだという事実は

今や世界中が知っている

だからといって

熱を常に保持し続けている

ということにはならない


上空になればなるほど

気温は下がって大きく冷える

環境温度が低いとき

そこにあるCO2は

冷熱を取り込んで

冷熱効果ガスとなっている


温室効果をもつ

ということは

冷却効果もある

ということ


一旦受けとった熱を

その状態のまま

保ちつづける能力はない


熱交換を繰り返すことで

最も安定な状態へと遷移する

CO2が高い温度を保ちつづける

という事実はない

熱エネルギーは熱平衡に達して

そこで落ち着く


温暖化の原因は

CO2ではなく

水蒸気の方なのだ

CO2が雨を降らせたことはなく

山を崩したこともない

文明が温室効果を取り違え

事実確認を怠って

俗受けするそれらしい理屈

にこじつけて

誤った認識を

真実だと決めつけた


空気より1,5倍も重いCO2が

自力で大気圏を上昇できる道理はない

この程度の現実認識も

できていなかった

文明の劣化はこうして進んだ


温暖化現象を正しく理解していなかった

ということが

洪水と山火事を同時期に引き起こし

気候変動を加速して

持続可能性を自らの手で

奪い去ってきた


パリ協定は

誤った認識を前提としているため

永久に問題解決能力を

発揮することがつまりできない


温暖化という環境問題の本質は

エネルギーに関する理解度

の低さにある

エネルギー遷移のダイナミズムを

手繰っていけば

真相へと手が届いていた筈なのだ

温室効果ガスの問題であるより先に

エネルギー問題だったのだ

事実に関する正しい理解

がなによりも必要なことだった


※放射能とは放射エネルギーのこと

宇宙のすべては

エネルギーでできている

空間次元の奥底に潜むのは

エネルギーからなる

六段階の異なった次元
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