こ と の 端

散文でロジックを
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熱 水 蒸 気

2020-02-23 07:43:33 | Weblog
火力発電所と原子力発電所では

蒸気発電という方法が

電気を生み出すための手段となった

水を加熱すると蒸気が生まれ

この蒸気に圧力を加えていくと

発電タービンを回転させるための

強い運動エネルギー

が取り出せるようになる

風圧で発電する風力電源と

それはまったく同じこと

圧力が一定でなければならない

ということが風力から火力へのシフト

を急がせた

外部エネルギーの与え方の違い

が交流電源の効率を左右する

ということなのだ


交流の発電機はタービンを回すことで

電流の前身である励磁状態となることにより

電流を誘導発生させて

汎用性を実現し

豊かな電化生活を可能にした


回転式の交流電源のすべては

負荷を与えなければ誘導能力を発揮できない

このため抵抗を措くことで

誘導能力が引き出せるようになる

安定した電圧をもつ電流を

最大化して誘導するために

コイルを用いることが通例となった


電力輸送を成り立たせている

カギとなっているのは変圧装置

これが高圧化することを可能にし

高圧長距離送電を行うための基礎となる

電圧調整を随処で行うという仕組みが

その後発展的に作られた


交流電流はベクトルを異にする

二種類の電流を同時に生みだす


交流波形はその態様を示している

波の形がつくりだしている山の部分が

右へと向かう電流となっているとき

谷に当たる波形の底に当たる部分は

左へと流れている電流であることを指し示す

この切り替えを行っているのが

周波数


磁石のもつ極性の違い

が電流に所定のベクトルを与え

磁極を定性的に切り替えることで

波形と波長とが同時に与えられている


50ヘルツの周波数は

一秒間に切り替わっている波長を定め

山と谷からなる波形は

電流電圧の分布状態を表す

このため交流電流は

周波数の関与がなければ

存立することが即ちできない


交流電流には

止まっていることができず

また貯めておくこともできない

という条件がつけられていて

それに縛られているという宿命

から逃れることができない


回転式の交流電源のすべては

自らが回転しているための動力源を

絶対的に必要とする

環境性能に優れた太陽電池のような

外部電源と組み合わせたとところで

周波数を減らすことはできないのだ

再生可能エネルギーを取り入れたからといって

化石燃料の消費が減る

ということにはならない


再生可能エネルギーには

このため化石燃料の消費を減らす能力

が最初から備わっていなかった


これが京都議定書を遵守していた20年で

CO2がまったく減らず

却って増えていた

という理由であった


蒸気発電という方法には

温室効果ガスの濃度上昇を

阻止する能力がそもそもないのだ

交流電流の意味を知らないIPCCと

環境保護団体の総てが

交流と直流の違いを

弁えないまま混同し

判断を誤ったことによって

錯誤した情報を真に受けたのだ


この事実がパリ協定へと繋がった

だが

本質的な問題が理解された

ということではなかったため

新しい枠組みが

気候変動を防遏する

能力をもつ

とした判断が誤っていた事実

を悟れなくなってしまったのである

パリ協定が失敗に終わる

ということは

既に分かっていたことなのだ


過去に投じられてきた一連の環境投資は

すべて無駄に終わっていた

という事実を増えたCO2濃度の値

が雄弁に物語っている


交流電流と直流電流との間にある違い

を知識階級が理解していなかった

ということが壮大な規模の

環境投資を損失の山へと変えさせた


この経過のもつ意味が

見えてくるようにならない限り

有効な方法を特定することは

誰にもできない


現実認識が正しくできない以上

無駄な試行錯誤を続ける以外に

残された道はない

問題の本質がみえているなら

気候変動を止める手段

を絞り込むことなど

いとも簡単にできていた筈だ


そうなってはじめて

温暖化現象は止まることができるようになり

昔のそうだったような穏やかな暮らし

が所謂小康社会の成立

を伴って実現していたことだろう


持続可能な成長を追い求めてきた

という文明社会のこれまでのあり方が

気候変動を加速させ

人口の短期的な急増が発生し

世界中で貧困生活を余儀なくされたひとびとを

その後集中的に再生産するようになってゆく


その加速要因となったのが

資本を効率的に集約するための理屈であった

キャピタリズムは既に転換点へと達しつつあり

さまざまな不具合を引き起こして

先進諸国の経済成長に

強い負圧をいまかけている

これにより貧困化が極まっていき

1;99の関係性を成り立たせている


一国至上主義を盾にして防備を固め

収奪可能な限りの富を

機軸通貨の発行権を有する北米大陸へと

集積させるためのメカニズムを

市場主義を拡大させながら築きあげてきた

現状の不具合は

過去の総てが導いた不毛の成果


富の収奪を極めた植民地主義を崩壊させた

産業革命が経済効率を最大化したことにより

アンチテーゼとしての社会主義を浮上させ

70年の歳月をかけて育んできた

ソ連型の共産主義体制を

自己崩壊させる結果を導いた


次に来るものがあるとすれば

それは資本主義体制の拡張または崩壊

のいずれかなのだ

その予兆として

温暖化現象が顕在化するようになり

気候変動を惑星規模で発生させ

文明の覚醒を促しているのだが

新しい健全な枠組みの創立

へと向かう潮流を芽吹かせる

には至らず八方ふさがりへと陥った


資本の論理が遠からず破綻する

というのは

仮想通貨の市場形成の動態を眺めれば

説明抜きで分かる自明の理

通貨価値を担保するものが定まった時

ドルによる覇権は雲散霧消して

跡形もなくなり

未来型の決済手段が

環境型経済のあり方を規定する


強ちに効率を求めない

という姿勢をとることが

穏やかで健やかな変化を導き

平和状態の実現による

繁栄が自発的にやってくる時代

へと向かうための入り口の扉が

そのとき開く


現在の枠組を成り立たせているのは

臆病風に吹かれた指導体制が

来るべき反逆の時代に備えて

資本の蓄積にひた走るようになったため


脆弱な基盤の上に措かれた政権だ

ということを悟られないよう振る舞うことで

敢えて強がっている姿勢を

率先して露呈する結果となった

防備を厚くする政策の陰に隠れ

安心を得ようとすればするほど

対立が生む軋轢の

武力による開放

を急がせることに気付かない


戦争と収奪は相互に関連し合い

それぞれが目的と手段となることによって

交互に入れ替わり立ち代わり

役割を交代しながら突き進む


臆病者が戦争を引き起こすのであり

報復戦を繰り返すことで

破壊のための予算を増やし

損失を高めて相互に負の債権を抱え込む


これまで文明が辿ってきた

過ぎ去った背後に見えるその道

に学ぶことができない限り

恒久平和の実現は不可能


殺られる前に殺れ

というのが臆病者どもの合言葉

核兵器はそれに一定の歯止めをかけたのだが

そこから誰も抜け出せないようにもしてしまった


このところ物理戦で負け続けていたアメリカは

経済戦へと土俵を移し

一気に攻勢へと転じてみせた

土俵際へと追い詰められて

もう後がなくない

と感じ取っていたからだった


これにより退くことができなくなった

臆病者が先走って動くとき

誰も望まない変化がおきる

健常者にとって

理解できないことが

突発的に起きるのだ

実に詰まらない取るに足りない理由をつけて

破壊活動へと勝手に突入し

混乱を引き起こして

混乱させておきながら

無関係だというふりをする

というのが臆病者の通弊だ


地下資源は有限ではあるのだが

埋蔵量は限界を見通せないほど

未知である

石油の埋蔵量がそうであり

金脈の分布もまたそうなのだ


石油資源は水圧を掛ければ

容易に取り出せるようなものとなり

世界の石油市場に関わる覇権を

アメリカへと急速に集中させた

この変化が産油国のもつ選択肢を

圧縮することに役立った

金の地下鉱脈は発見されても秘匿され

金の市場価格を高める効果を発揮する


気候変動はCO2にその責任を負わせ

実行犯である蒸気発電という

交流電源の温存を盤石なものにした


降水密度の急増とそれが生む洪水と

乾燥による山火事の多発

という連携する変化

を同時並行的に生み出した


乾燥した下降気流は高気圧と呼ばれ

地表へ舞い降りた後

上昇気流へと再び反転することを繰り返す

この変化が低気圧を上昇させる動力源となり

大気の上下動を円滑に成り立たせ

気圧差が生む強風や

海水温の上昇を動因とする

低気圧の発生を促し

上昇気流となって

反転する形態を常に維持する


上空で反転した下降気流

である高気圧が

海面で再び反転して上昇気流となり

分散している飽和水蒸気を

低気圧へと昇格させ

上昇気流となって天高くへと昇らせ

大量の水蒸気を集めて雲と成す

寒気を伴った前線と接触すると

そこで雨を降らせることとなる


この雨が集中豪雨となったとき

地表を襲って山を崩し

川を氾濫させて

構造物を容赦なく押し流し

最終的に破壊する


このメカニズムが拡大したことによって

気候変動を文明が定着させた


対流のもつダイナミズムが

気候変動を次第に狂暴化させている

その動力源であることを

文明はまだ知らず

また関心もない


CO2が犯人だと

そう決めつけているからだ


海水温を高めているのは

蒸気発電が生んだCO2ではあるのだが

それは空気より重いため

大気圏に留まっていることができず

必然的に落下して

海水に熱を移して水和する

このため海水温が高まるのは

このメカニズムがあることによる


CO2の温室効果はこの段階で失われ

蓄えていた熱は海を温めることとなる


大気圏内に残されている温室効果ガスは

蒸気発電のもう一つの副産物

である高温の熱水蒸気


CO2の比率は400ppmに過ぎないのだが

水蒸気の比率は概ね60%を超えている


比率の違いと比重の違い

を見比べただけで

CO2が温暖化の原因物質である

という理解は消える


知識の誤用が

気候変動を間違いなく

悪化させている最大の因子

CO2の温室効果が

温暖化の原因だとしてきた

知識人たちのすべて

が気候変動を加速させた

唯一且つ最大の当事者となっている


温暖化を止める意思と意欲があるのなら

蒸気発電という方法からの一斉離脱

以外に即効性を有する具体的な方法は

現段階で存在しないことを知るべきだ


蒸気機関車の仕組みの中に

ヒントとなる有効な方法が

隠されている
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