こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

天 地 開 闢

2017-01-01 08:21:16 | Weblog
日本が

世界を

指導するために

まず為すべきこと



対外貿易依存度を減らし

過剰な生産を

できるだけ抑制する

ということ

エネルギーと食の

自給自足体制を確立するだけのことで

世界は日本に着いてくる


一国の国際収支が

不安定状態にあるのなら

富の恒常的な増加

はない


全体が100となっている系

において

一方の増加



他方の低下

を単に意味する


交易相手国の収支が黒であるのなら

自国の収支は必然的に赤となる

多国間での物品の移動が盛んなら

富の移動は活発となるが

収支メカニズム

を見定めるのは

容易ではない

複合要因の作用を見落とした

アベノミクス

と同じ結果を招くのみ


繁栄する国があるその一方で

貧困に喘ぐ国の国民

が苦しみを一方的に募らせていき

テロという破壊活動へと走る

というのが

ドルショックを起点とする

戦後の復興期である

ブレトンウッズ体制

から

現在の枠組み構成を成し遂げて

民主政治と資本主義とを陳腐化させた

泥中に潜り込んだ

始末の訳

これを石油ドル本位制と呼ぶ


担保価値の代表となっていた

金塊の山

の移動をまったく必要としない

信用経済へのシフトを経て

ドル余り現象が生んだ

さまざまな富の偏在

を世界各地で

積み重ねてきたことにより

1%の富裕層



残りの99%が犠牲となることで

支え

資本の力を活用し

平和状態の維持

が可能だと

文明にそのように

これまで強く思い込ませてきた


その既存の枠組みが

根底から覆される時

に備えて

日本は指導国となるための準備

に着手しておかなければならない


経済成長を急ぐとき

石油の消費は

否応なしに

増加する


こうして温暖化するようになった地球では

石油の消費を減らさなければならなくなり

電気を使う行為が

温暖化を生み出した

という認識を世界中へと拡散させた


そこで

電気の消費を減らせば

地下資源を燃やす必要が減り

二酸化炭素の排出量は

自動的に減る



世界中の指導者たちは

そう思い込んでしまったのだった


電気の消費を減らそうとして

暑い夏に

冷房を我慢して

寒い冬に

暖房を我慢した


そんな暮らしを

COP3

京都会議の前から続けていたにも関わらず

大気中の二酸化炭素濃度は

当時からみて

60ppm増やす結果

となっていた


総ての温暖化防止対策は

要するに

悉く

無効であった

ということがCOP20へと結びつき

パリ協定の批准成立を急がせた


問題は

濃度を高めつづける温室効果ガスと

削減努力が無効でありつづけている

という現実のもつ意味

を正しく解釈する能力の不備

にあった


節電で二酸化炭素を減らすことは

そもそもできない

交流電流というものは

一秒間に50回から60回

右向きの電流と

左向きとの電流とが

それぞれ

交互に

切り替わっていなければ

なりたたない

という基礎的な条件で

与えられた

送電を容易

かつ

効率的に行うためのもの


発電機の回転数が安定性を失い

乱れるのなら

それが生む周波数もまた

不安定化する

という事実を

見損なっている

ということに気づかない


この周波数の不安定化は

電流の安全性を損なうのみならず

使えない電流を量産して

電力会社の資産を

著しく劣化させるだけのこと


このため

環境意識の高い消費者が

どんなに節電行為に励んでも

火力発電所で燃やす地下資源の量は

一定不変

であり続けている


蒸気発電というものは

蒸気圧を常に

同一の状態に保っておかなければ

タービンを回転させるための力

を供給する能力が安定しなくなる

回転ムラを引き起こして

周波数変動となって顕在化する


電力会社では

需要が減った深夜でも

発電出力を減らすことが

つまり

できない

ということが

深夜電力料金制度を生み出し

非常に低廉な電力料金に引き下げてでも

現金化しておきたい

と業界の経営陣から成る

電事連という組織に

深夜電力料金制度の採用を促した


発電機を止めておくことができない

という避けがたい

絶対的な制約が

深夜電力料金制度を導入させただけでなく

止まらない温暖化に

輪をかけた

ということが世界規模で

止まらない温暖化を止めようとする

パリ協定の合意成立を急がせた


その他の対策のすべてにも

蒸気による火力発電での燃料消費

を止められない

という事情を与え

効果のない温暖化対策であったとしても

実行しなければならない

という思い

から離れられなくさせたのだった

思慮のない知識階級

が温暖化を募らせ

自然災害を増悪させた

ということになる

単純なハナシ


実効のない温暖化対策を

20年以上も続けていながら

パリ協定を採択せざるを得なかった

ということが

環境投資の失敗を

確定させたといえるだろう


この無駄となった投資の総てが

「有効需要の創出」にしくじり

膨大な資本を

「有効需要の喪失」へと結びつけるために

毎年増やし続けてきた

という愚かな年月の積み重ね



デフレから抜け出せない

経済システムの構築

へと寄与していることに

誰一人気づかない


この事実を見落としている限り

どのようなインフレ目標の設定



有効なものとはなり得ない


経済の低迷と

気候変動要因の増加とは

共に相関する関係性の上に

築かれたもの


問題の本質を知れば

有効解を特定するのに

それほど時間はかかるまい


問題が指導者に見えていないとき

状況の悪化

となって国民の暮らしが

理由なく

圧迫される


大量の知識があったとしても

その意味を知らなければ

正しい使い方を知ることは

できない


知育偏重のアメリカ型の教育制度が

景気の長期低迷と

止まらない温暖化とを

同時に生み出す原因となって

文明に人知れず作用した


現状の不具合は

教育の結果

以外のなにものでもない

単にそれだけのこと


積み上げた知識の除染を行って

意味の深耕を行えば

有効解を絞り込むことは

紛れもなく

容易


エネルギーコストが最低となる

環境負荷のない新電源

の開発が

自給自足経済の成立を可能ならしめ

安全保障の礎となる

環境電源を量産する体制を整えた上で

環境電源の鎖国政策を続けていると

世界中が

それを生み出した

日本の文化へと

やがて帰依することに

同意せざるを得なくなる


資本の論理に組み込まれている限り

世界の平和は

絵に描いた餅


日本の言語文化こそ

世界を平和で統一するための

たったひとつの

開闢以来

与えられていた

最後のチャンス
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