こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

沈 む 惑 星

2024-09-06 13:10:23 | Weblog
CO2を大気圏から

すべて

排除する

と宣言した文明を

代表する立場となった

国連と環境保護団体



CO2排出量

をゼロにする

と宣言し

とりわけ熱心に

取り組むようになった

だが

効果はなかった


これまでの環境対策は

炭素含有量の多い石炭

から

炭素含有量の少ない

天然ガスに

切り替える

という方法だった


エネルギー資源の変更を

急ぐよう

国連が世界を駆り立てた


できるところから

切り替えを急いだものの

そうしたあいだに

地球がもっていた水の総量は

その頃から

少しずつ増えていた

海面水位の上昇は

既に

世界各地で屡々報告

されていた


地下資源の選択

と切り替え

が先行した地域で

集中豪雨が却って増えた

何故なら

天然ガスこそ

水の供給源

であったからである

天然ガスには

水を作るための水素原子

が多く含まれている

だから

降水量が劇的に増えていた


気象庁などでは

過去に経験したことの

大雨

と表現したほどの

異常な降水記録が

その後度々報告されていた


天然ガスには

水素

が大量に含まれている

炭素一つに水素が四つ

メタンを燃やすと

水がCO2の二倍

強制的に作られる

自然界になかった多量の水

は地下資源を燃やした

炉の中で

熱を持った水蒸気

となって

絶え間なく

吐き出されていた


このようにして

火力発電所の燃焼炉から

人工的に合成された大量の水

が四六時中

大気圏内

へと放出されていた


水が液体であるとは限らない

環境温度の違いによって

氷であったり

ガスであったりする

常に変化する

というのが水の性質


気体の水は

水蒸気と呼ばれている

霧や霞を経て

雲という塊となって

空を浮遊しているのが

ガスとなった水

の正体


水蒸気は上昇して

雲になり

寒気にふれて液化する

そこで重くなり

降ってくる雨となる


温度が下がった高い空では

雹となることもある

雲の層が厚ければ

降水密度はより高まる

集中豪雨は

この状態にある雲が生む


天然ガスの主成分は

炭化水素と呼ばれる化合物

代表は

メタンCH4


メタンガスは極めて軽い

この性質が

メタンガスを大気圏外へと

急上昇させている

メタンが余りにも

軽かったからである

行き着く先は

成層圏の最下層

地上25kmの

宇宙との境界域

メタンの温室効果能力が

大気圏に影響することは

したがって ない


空気より重いガスである

CO2は

空気圏を上昇できない

熱を与えることができるのは

ガスが舞い降りる海

海面の温度は

こうした理由で

緩慢に高められていて

今では日本近海で

30℃にまで達している

同時に海を酸性化してもいた


大気圏内に吐き出されたCO2は

地表のどこかにおりてくる

そこが海なら

石灰化でサンゴの骨格となり

沈殿すれば

隆起して石灰岩となって現れる


炭酸カルシウムは

貝殻の素材となり

甲殻類の外皮となる


地表に落ちたCO2は

水和して地中へとしみ込む

光合成で根が吸い上げたCO2は

新鮮な酸素を空気に与え

炭素は有機質を補強する

素材として使われる

有機物にとって

炭素は必須の原子

炭酸同化作用は

植物の生育に不可欠


有害だとされているCO2は

有機反応に欠かせない

原子

空気に比べ

50%も重いCO2は

大気圏どころか

空気圏でさえ

滞留することができない

この程度の知識は

分子質量を計算すれば

だれにでも簡単に分かること

アボガドロについては

中学で公平に学んでいるはずだ

大気圏の温暖化とは

だから無関係

温室効果ガスでありながら

気温上昇に関われない

というのがCO2なのだ


温室効果ガスは

CO2より水蒸気

の方が遥かに能力が高い


国連が進めている脱炭素運動は

したがって

まったくのムダ



世界中でやっている

環境投資は悉く

無駄中の無駄

となって終わるのみ

錯誤した判断が生んだ

損失の壮大な高い山脈は

世界中を

気候変動枠組み条約

を起点として

30年に亘って

世界から富を奪い

貧困を強いる結果を公平に与えた

ということができる

その原因となったものこそ

国連の錯誤とミスリード


温暖化防止対策に乗り出した国のすべて

がこうして巨額の国富を無駄にした

国連に従った国家の

多くがその反動で

可処分所得を喪った


国民の多くがそこに光明を見出し

極右勢力へと傾いたことで

彼らの台頭を支援した

民主制度の広域的な一斉劣化は

こうしてはじまったものなのだ

増えたのは貧しさだけでなく

地球がもっていた水

の絶対量にも

重大な影響を及ぼした


洪水の急激な増加

という変化は

天然ガスに取り込まれていた

大量の水素が酸化したことで

つくりだしたもの

自然界にもともとなかった

合成された

不自然な人造の水


洪水は季節を問わず

地球全域のどこかしらで

その被害を国民に遍く圧しつけている


空気より軽い水蒸気は

上昇気流となって

水を垂直移動させ

地表から熱をうばって

そこを冷やすのだが

奪った熱は雲となって

空気圏を広域で温めるのだ

熱が保存されているからだ


上昇気流は低気圧と呼ばれ

発達すると

太平洋上で台風になる

一万六千メートル付近で折り返し

下降気流となったものは

水分を手放して

熱く乾いた空気を

地表へと圧しつける

下降気流となって再生する

高気圧へと変化するのだ

渦の回転は反転し

時計回りの渦となる


大気圏は

低気圧と高気圧が

入れ替わるところ

対流となるための反応場

発達した低気圧である

台風は左回転の渦となり

降下してきた高気圧

は逆回転の渦となる

この乾燥した空気の高気圧が

山火事の原因となっている


洪水が増えると

少し遅れて山火事の被害が増える

対流圏では

こんなサイクルで

熱の移動と

交換を行っている


温暖化現象は

この対流圏低層域の

空気圏でおきている


空気より重いCO2は

この熱交換に関わりたくても

関われない

こんなことさえ

国連は理解できないようなのだ


脱炭素運動こそ

諸悪の根源

思考力を失うと

判断能力も損なわれる

己の錯誤にさえ

気付けない


困ったものだ
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