こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

主 智 主 義

2017-01-08 04:32:42 | Weblog
これまでに

歴代の政治指導者たち

すべてが築き上げてきた

過去の

累々たる損失の山

の高さ

というものが

デフレ経済の谷の深さ

を確定させた


原因を与えた責任ある立場の者が

判断を誤ってきた

その一連の過去の関与が

損失を堆く積み上げて

経済を長期間低迷させている


確定した事実があるその一方で

何の責任もとらずに

安穏に過ごしている意思決定に関わった

その姿に

こそ

この国の過誤の訳が隠されている


結果の総括を避け続けてきた

ということが

問題を糾明する機会を失わせ

一度も反省することなく

同じ過ちを

性懲りもなく

繰り返す


この国の政治風土は

国民から進化する機会を

延々と奪い続けてきた

歴史の記録


国会の成員はこれまで

政策の失敗

が生んだ結果に関する

責任の所在

を知ることに抵抗し

一貫して避けて遠ざけてきた

失敗した記憶が薄れることだけを

ひたすらに願い

総括することを

全員が避けてきた


その姿勢が禍いとなり

国民に膨大な規模の借金を

遺産として残すこととなったのだった

GDP成長率を低迷させる

お粗末極まりない現実を

自らの判断で導き

政策から有効性を

取り除かせてきた

罪の意識

そのものが完璧に欠けている


経済低迷の原因は

経済政策を誤った

国会の成員

すべてにあることなのだ

総括することを避けつづけ

現実を

真摯に

見ようとしてこなかった


いつまでたっても

同じレベルの問題と

繰り返し遭遇することを強いられ

状況を改善させることが

長期間できないままの状態

から相変わらず

一向に抜け出すことができない


赤信号であることを承知していながら

集団で結界を突破することで

責任の所在を曖昧にしてきた

いま選良と呼ばれている

一群の勢力が

この国をダメにして

国民を苦しめていることにさえ

一向に気付かない

思考力を失った判断に

正当性を担保する能力は

そもそもない


失敗の責任をとることにさえ

相変わらず関心がなく

さながらヒトゴトのようにして

安全な対岸から

火が燃え広がっていく様を

野次馬のように

ただ

眺め暮らしている

その愚かさ


ノー天気な姿勢そのものが

バブル経済を破裂させ

そこから始まる

失われた二十年に

包摂されたデフレ経済

を呼び寄せることとなり

国民を延々と苦しめている

その元凶


民主主義と

それを前提とする

現在の選挙制度

というものは

要するに

太平洋対岸に位置する国

からの到来モノ



余りに惨い被爆体験は

やがて価値の転換を経て

拠り所を失った国民に

マツリゴト

に対する関心を失いわせ

そこから距離を置くようになってから

70年以上の時が過ぎた


戦後移植された

とってつけたような

いくつもの新制度が

日本古来の風土に根差した

仕組み

を否定する制度であった

ということが

日本の高貴な言語文化を

たちまち貶めることとなり

戦後教育に於けるあまたの変遷を経て

定着する時代となった


維新を機に採用された

欧米型の教育制度は

敗戦という結果へと

その後この国を追いやり

対米追従の指導体制を是とし

国民の富を

宗主国へと嬉々として献上することで

国の安全保障

が保たれる

という独善的な認識を

国民へと一様に植え着けた


日本の繁栄は

その後嵩じて

宗主国をより豊かにし

国際経済を成り立たせるための

流動性を

ドルのシニョレッジが満たす

ブレトンウッズ体制を経て

金本位制からアメリカを

一方的に離脱させることとなり

石油・ドル本位制という

現行制度へと繋がる基礎

を国際社会へと押し付けた


この制度が

石油の消費を急がせて

地球という名の惑星を

その後

温暖化へと追い詰めることとなってゆく


石油の取引を決済するための

唯一の通貨

となったドルの需要が

70年代に立て続けに起きた

弐度の石油ショックで

俄かに急増することとなり

二酸化炭素の増加量に比例する

ドル需要の急増が

国際市場に過剰流動性を行きわたらせ

徐々にドル余り現象の圧力源となり

国際経済の基礎となった

相互間の信用で成り立っている

既存の経済を毀損した

リーマンショックへと繋がった


それが国際経済の行方を

EU危機へと追い詰め

アメリカが主導したイラク戦争で

原油相場の長期高騰がおき

決済通貨であるドルの需要を

更に膨張させることとなり

グローバル化した市場経済で

意思決定のプロセスで

国民の意向を考慮できない

集団指導多性の欠陥が

分母成分の増加で表沙汰たとなり

結果として

英国をEUから離脱させてしまった


国民投票という民主的な制度は

分母が増えると

正しい判断の基礎

となる分子の劣化を

最終的に確定させる

という避け難い制約に

強く縛られる


分母の増加は

分子の劣化となって

結果へと反映され

当否判断をするための時間の不足



民主主義という制度の胎内に

癌細胞となって根を降ろす


判断能力を涵養するための教育

であるということを国が見失ったとき

民主主義体制を

進化させる機会は消え

劣った制度を率先して選好し

望ましからざる経過に

国民自らが苦しむこととなる


これが民主主義の本質


知識の量的拡大に特化して

意味(価値)を認識するための努力を怠ってきた

これまでの教育のあり方が

現状の不具合を文明へと運び入れ

経済を劣化させただけでなく

気候の変動要因を放置した

その誤った判断を下したがる

共通のその性向が

単純化した思考回路で

一刀両断して意味を顧みない

新大統領を今月二十日に

誕生させる決定を

米国民に下させた


知育偏重に特化した

既存の教育制度というものが

民主制度で分母成分を単純化させ

判断を至る所で誤らせてきた

歴史の事実の積み重ね



デフレ経済の長期化と

止まらない温暖化

を惑星全域へと押し付けた


指導者の素質を劣化させたのも教育なら

政策判断の誤りを生み育ててきたのも

また教育

知識の量でヒトを判断してきた

この文明が最近陥った

この窮地こそ

事業自得が招いたこと


グローバル経済を産み落とし

富の移動を効率化させ

1%対99%の関係を拡大し

政情不安を醸成して

破壊活動へと

貧困国の一部を

テロ攻撃へと奔らせた


判断能力を失った指導者たちは

政策判断を爾来悉く誤りつづけ

経済政策に失敗を重ね

貴重な国費を無駄な投資で失った


有効需要を一度も生み出すことなく

公共工事に対する信仰を強め

判断停止の状態

へとこぞって陥ってしまい

身動きすることすら

できなくなった


いかにも非文明的で劣悪な経過が

世界中の至る所で

同時多発的

かつ

一様に

おきている


偶然の数々がこうして積み重り

不具合を調整するよう

文明に

いま注文を付けている


史的必然というものが

偶然となって

実時間に強く作用する


学習能力が不在なら

冬の時代を

これからも

末永く

耐えて過ごさなければなるまい


指導者が責任を取る覚悟

をもてば

状況は

改まる

問題をそれと認識することができないのなら

国民の不幸は長期化し

宗主国の言いなりになって

安穏に暮らすことしか

考えようとしなくなる


指導者を選ぶのは

国民

分母の判断能力が高ければ

批判精神は健全化し

よい政府と行政組織を

国民が作り上げることは

十分可能


分母たるべき国民の総意に

健全性が不在となり

批判精神を失ってきた

というそのことが

アベノミクスに縋ることしかできない

経済体制が

国費の一方的な喪失を

次々に現実化させている

その理由


成果のない政策投資は

おしなべて

無駄

その累増が

国家経済を貶めて

財政収支を劣悪化させ

壱千兆円を優に突破する

債務を国家へと植え付けた

判断の誤り以外に

考えられないことなのだ


分母となる国民の判断力が健全であるのなら

指導者の失敗を指摘して

繰り返さないための

フィードバックを機能せしめるのは

不可能なことではない


問題の本質に気づかなければ

負の循環から抜け出すことは

永遠にできない

僅かの違いでしかないことだが

結果は正反対

成果となるべきものが

損失となっている

この現実に学ぶことができなければ

国の繁栄は

間違いなく

成り立たない


知の除染を急がなければ

判断能力を養うことはできず

誤りに気付くことすら

不可能となる

当然ながら

国の復興は絵空事に終始する


教育の不備に気づくことができたとき

国の未来に

はじめて

明るいひかりが指すだろう


原因となったその理由を

どこかの指導者が一人

先に承知することができたとき

結果は動かし難いものとなり

状況に合わせて

変化する

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 天 地 開 闢 | トップ | 国 家 エ ゴ »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事