こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

知 的 衰 弱

2016-07-24 09:03:53 | Weblog
温室効果をもつ気体

である二酸化炭素

の大気中濃度が

人口密度の低い

南半球に於いて



増加していた

ということが

このほど

判明した


南極でも400ppm

の値

を突破してしまい

温暖化現象が

惑星全域で拡大した


一昨年には赤道付近で

400ppm(0.004%)

となった事実が先行して

起きていた


大気成分の78%は窒素分子(N2)であり

21%を酸素分子(O2)が占めている

のこり1%に

たった0.004%に過ぎないCO2と

それ以外のガスのすべて

が含まれている


80年代までCO2は340ppm付近にあり

それがこの30年ほどの間に

400ppmへと増えたことになる


僅か60ppm二酸化炭素濃度が増えた

というだけのことで

地表には異常気象が頻発するようになり

降水量は増加し

洪水による自然災害が

多数の人命を奪い続ける事態

となった


温暖化はどうやっても止まらない

という事実を文明は

長期間悟れずにいた


尤もらしい解を選び出すことによって

経済を支えている地下資源の量的拡大を

前提とする環境的に無効な方法を選択し

利益共同体を温存する道を選択した

ということが

温暖化防止を不可能なものにして

文明に壮大な不利益を齎した


電力消費を減らせば

二酸化疎も減る

と勝手に錯誤して

その誤りに気づくこともなく

効果のない努力を

徒につづけていた


問題は電力消費の増加にあるのではなく

発電量の増加

というその一点

にのみ

あったのだが

本質に迫ることなく

現象の機序を特定したことで

満ち足りてしまっていた


発電した電気を使わないようにする

という方法の選択が

温暖化を止めると

世界中で思われていた


この誤った理解

に世界が覆われていた

1980年代以降の時代を通じて

その深刻さを

まったく認識してこなかった


温暖化と呼ばれている現象は

2016年へと至るまでの経過期間

を通じて

二酸化炭素濃度を

一貫して

引き上げつづけていた

のである


問題の本質を

誰も深刻に受け止めていなかった


結果を改めるには

原因を排除すればよい

たったこれだけのことが

知識人たちに

正しく

理解されていなかった


文明は相変わらず

無駄な努力であることを

承知していながら

効果のない環境対策を推し連ね

温暖化を

名目上の数字を積み重ね続けることで

すっかり止めた

気分になっていた


現実はというと

二酸化炭素濃度は

南極大陸に於いてさえ

その間

一貫して

高まり続けていたのである


地下資源を燃やす方式の発電方法は

あらゆる温暖化対策を

無効

にする

問題の所在を見失うと

有効解を遠ざける


発電効率を最大化するには

磁場変化の大きい

交流電源の巨大化

以外に方法がない

と歴史的に

そう思われていた


既存の発電方法の拡大基調は

産油国にとって

収入を高めることができただけでなく

決済するための通貨

即ちドルの発行国であるアメリカ

にとっても

巨大なメリットを与えるものとなっていた


地下資源の消費を減らさずに

二酸化炭素だけを減らす方法が

世界中で模索され

さまざまな方法が提案されはしたものの

そのすべてには一長一短があり

火力発電を代替する能力に

おしなべて欠けていた


その事実を見ることなく

少しでも有効性のありそうな

自然エネルギーの普及拡大や

省エネ節電に合理性がある

思い込んでここまでやってきた


そもそも

この認識

が間違っていた

交流電流は一瞬たりとも

止まれない


発電した全量を消費しなければ

投資効果がその分だけ

そっくり失われる

ということになるだけなのだ

発電コストは一定だが

電力消費は不安定

業界の利益はそれにより

変転する

という収支のずれ



温暖化を止まらないものにした


消費者による節電は

電力会社にとって

売り上げの単なる減少

でしかなく

消費者にとっては

電気料金の削減による

可処分所得の僅かな増加

となって反映される


このため今年から

電力業界は

ついに

節電要請をしないことに

こぞって決めた


温暖化対策としての節電は

取りもなおさず

電力会社にとっては

損失以外のなにものでも

なかったからだった


交流電流が止まることができない

というのは

それが

周波数という抜きがたい成分

で成り立っているものであったからである


周波数というのは

発電装置に取り付けられている

永久磁石のSとN

とが

一定の周期で切り替わることで与えられるもの


毎分3000回切り替わる交流電流には

つまり

50ヘルツの周波数が与えられている


電流の発生は

磁束と導体が特定の関係で交わる場合にのみ

負荷

または

電位差の発生

によって

条件が規定するその量だけ

導体に電流が発生する

という電磁誘導の法則

で成り立っている


磁極のSからでる磁束が

コイルに右向きの電流を誘導する条件であるとき

磁極のNには反対方向を目指す

左向きの電流が誘導される


周波数を示す波の形は

反対方向へと同時に流れ出る

これら二つの電流が

切変わるその頻度を表す


上向きの波が示す山のかたち

がSからでている磁束

による右向きに流れる電流がもつ電圧である場合

下向きの波が示す谷

は左向きの電流が帯びる電圧

であることを意味する


乱れた周波数は

異なったベクトルを持つ二つの電流を接触させ

発火の原因を構成するものとなる

このため電源端子の一方は

予め絶縁措置が施されている


正弦波は電圧の分布を示し

電流の存在を意味しない

異なった性質を持つ二種類の電流を

同時に計測することができる電流計など

存在しない


発電所で稀に起きる電源の火災は

この電流同士の衝突が原因

となって生じたもの

絶縁措置を敢えて取らないことで

単一の電源から

二つの電流を

別系統で生み出せる

最上流部の変電施設では

このようなことが

行われている

電源部での火災事故は

これ以外に原因として考慮すべきものが

他にない


消費者が冷房を抑制し

暑い夏をオフィスで耐えて過ごしても

二酸化炭素を減らす効果など

要するにゼロなのだ


発電所では発電機の回転数を

変えることができない

出力変動を許容すると

それは

周波数を乱す行為となり

系統の電力を

使いものにならなくする


節電に温暖化を防止する効果など

一切ない

省エネ節電努力は

電力会社の経営資産を

有効利用させなくする

まことに以て愚かな行為


消費者にとっては

電気料金を低下させる効果はあっても

電力会社には

収入の単純な減少となって反映され

株価を引き下げるだけとなる

これが今年

業界がこぞって節電を国に求めない

ことにしたその理由


止まらない温暖化という粗末な経過こそ

あらゆる環境投資のすべてが

無効だ

という動かぬ事実を

以前から指し示していたのである


交流送電を撤廃し

移動体から内燃機関を取り除かない限り

温暖化の主要な原因は

消え去らない


電源の独立分散化と

電気自動車用の小型電源の供給

が開始されれば

止まらない温暖化は

文明が陥った思考力の劣化

が生んだ判断停止を物語るための

貴重な化石

となるだろう


問題認識能力の欠如が

有効需要の喪失を導き

景気の低迷を

長期間続けさせてきた

最大の因子


学力重視に特化した高等教育は

知識階級から思考力を奪い去り

判断停止を常態化させてしまった


正しい調査を行っていたのであれば

二酸化炭素濃度が恒常的に増加した

その理由を特定することは

遥か昔にできていた

教育の失敗が

デフレを長引かせただけでなく

経済的低迷と

止まらない温暖化の

共通の生みの親

となっている

原因を放置したままにしておかなければ

環境と経済は好循環を生み出して

文明を豊かなものへと

夙に変えていた
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