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解 釈 問 答

2016-07-17 08:01:56 | Weblog
信仰を糧とする宗教者は

真実に近づくことが

いま以て

できない


宗教の教えは

解釈

で差をつけてきたその歴史的な行為

を連ねた時間の厚み

によって

宗派に固有の特性

を独自の解釈を施した色づけで

違いを際立たせなければならなくなっただけでなく

多くの宗派が乱立

共存する事態を

自らの手で現実へと引き寄せた


現在では

破戒活動を正当化する

イスラム国を標榜する

凶悪な一派

さえ生み出したほど

粗野な経過が残された


解釈を必要とするものの一切は

要するに

真理

ではない

ユニバーサル・コンスタント

というものは

説明する必要がないほど

一義的に

よく証明されているもの

に限られる


それは物理法則として

夙に定着しているように

説明抜き



単独に成り立っている

という点で普遍性を持ち

真実と見做してよい

というのが社会通念になっている


宗教にはオシエ

即ち

教義が不可欠なものとなっており

その解釈を巡って

分裂と再生を

果てしなく繰り返すことにより

抽象概念を練り上げて

圭角のない姿へと替え

崇拝する対象として視覚化し

一目でわかる具象的存在

を産み落とし

現在へとつなげてきた


このところ俄かに喧しくなった

憲法解釈がまさにそうであるように

主張する側の己の利益

が行動規範の大前提となっており

正当性を強調しようとする余り

その意識が

高ければ高いほど

排他性の関与を

容易なものにしている

という特徴が共通にみられる


この人の思いを操るための利益誘導

という手段のもつ形態が

歴史的に

宗教の乱立を成り立たせ

宗派による違い

をそれぞれに際立たせてきた


教義を有する宗教のすべては

特定の解釈の前に於いて

奴隷と化す

定めにある


隷属するその姿勢というものが

破壊活動の目的に利用されたとき

宗教の果たしてきた役割



咎を負い

生命を毀損する行為を

宗教に正当化させる


外来種の宗教は

おしなべて

解釈の違い

を強調することによって

これまで

ひとの意識に

みえない影響を強く与えてきた


固有の信者の数

を増やすことに努め

これまでのところ

成功してきた

かのように見える


解釈しなければ違いを説明できない

のが既存の宗教

すべて

であったということが

信者の数を一定のレベルに

一貫して押しとどめさせている


何であれ

真理を反映したものであるのなら

信じる者の数が飽和する

などということは

およそ考えられないことである


普遍性の欠如

に注目すれば

宗教の限界は

自ずから明か


信仰は宗教ではなく

個と宇宙

とが関わりをもつための

手段


宗教が真理を反映した

正しい教え

で成り立っているものであるのなら

帰依する者の数が

限界に達してしまうことなど

ある筈がない


宗教活動のこれまでの在り方

というものが

信者の数に

自ら制限を与えていた

単にそれだけのこと

だったのだが

その事実を

当事者の総ては

未だに

し ら な い


やっていることと言えば

おなじことの連綿たる繰り返し

のみ


フィードバックによる学習効果

など取り入れられる筈もなく

未だに

弱小教団に甘んじているその姿が

共通に見受けられる

規模を見れば

普遍性の広がりに

限界のあることが

わかる


教えによって人を導く

という体裁に拘らない

自由な信仰の在り方

を日ノ本の民

は古来より

守り続けてきた


森羅万象の悉くに神性を見出す

神道の姿勢はいかにも平易であり

オシエを前提とする外来種の宗教のように

聖職者を権威者

として高圧的に振る舞わせる

ようなことは

ない

という点で

それ以外の立場の信仰姿勢

とは

大いに異なっている


日本に固有の信仰姿勢

である神道には

教えという概念がそもそも存在せず

そこら中にいる神々を

ただ単に敬う

という文化を

生活の場で

慈しみ

育んできた


嘗て隆盛を極めた宗教であった

ゾロアスター教が

いつの間にかイスラム世界に席巻され

新興勢力となったモスレムからの攻撃

を受ける対象とされた

とする現実が残された


教義を有する宗教の総ては

解釈を必要としない

平易な信仰であり続けてきた

日本古来の信仰である

神道

との差が

いつかどこかで

決定的

なものとなるような気がして

ならない


月の引力が大潮の原因となっている

その理由が距離の二乗に反比例する

という逆二乗則の働きであるのと同様に

エネルギーは

物質のもつ質量に

光速度を二乗した積の値

に等しい

と喝破したアインシュタイン

が導いた法則として有名な式

E=MC2が

核分裂で極めて強い解放エネルギーを

その場で産み落とす

という原爆投下が証明したその事実には

解釈を加える余地など

まったくない


宇宙にはこのような真理が

予め

無数に埋め込まれている

その中の一つを見出したのが

万有引力に気づいたニュートンだったのであり

或は電磁誘導の法則を特定したファラデー

そしてアンペールの法則として知られる

電流の進行方向に対して

磁場が時計回りに展開している

という自然法則に関わる

多くの知見が

科学革命を導いてきた


ビッグバンの段階で

これら法則の一切は

宇宙空間に

一瞬にして

与えられていた

文明がそれに気づいたとき

真理の発見が

歴史に記録されることとなったのである


真理を見出した誰かが

地表に現れた時

それは法則として認められ

真理とは何か

という事実を伝える材料

とされてきた


あらゆる発明や発見というものは

何のことはない

宇宙空間に予め散りばめられていた

ものばかり

真理を見出した者が

法則の発見者として

その名を歴史へと残すこととなった

一切はビッグバンを許可した

特定することのできない造物主

俗にサムシンググレート

と呼ばれている何か

の所与の賜物であるに過ぎない


宗教の解釈には

要するに

真理の関与が見られない

誰にも証明できない事柄を

事実として

まことしやかに権威者が

断定的に

教え伝えてきた

過去が歴史を構成する因子

の一つとなっている


解釈というものの表現の在り方は

いみじくもその事実を

自らの存在によって

当初から

証し立てていたのである


宗教者が自然法則を見出した

とする事例は

何一つ確認することが

できない

真理は数式に現れる

解釈で差別化した積もりになっていた宗教が

増長した挙句の果てに

破戒活動を正当化する



を自発的に選び取るよう

恣意性を強めた勢力が

道を踏み誤ったことが

平穏な社会に強い淘汰圧を

いま懸けている


真実ではないという事実こそが

解釈する余地を宗教へと残した

ということができるだろう


一連の経過は

起きるべきして起きたもの

謂わば必然の帰結

それ以外のなにものでも

ない


信仰の対象とされてきた

神と合一した存在

に備わるようになった権威性は

国民の恭順化を容易ならしめて

時として

為政者に道を誤らせることがある


八百万の神を畏れ敬いながら

謙虚に暮らす日本の文化に

いつしか権威主義が根付くようになり

次第に蔓延るようになったのは

仏教が日本へと伝来した

まさにその頃以降のことだった


神仏混淆の文化が

この国の優れた国民性を育み

主語を省く能力を備えた言語を

この国の文化へと定着させた


大政奉還に伴って

国家神道が廃仏毀釈を導き

権威としての仏教は

その役割を一旦終えた

だが

その直後

仏教に代わって軍事政権が

天皇制の隙に乗じて

国民を戦争へと駆り立てて

最終的に

アインシュタインの公式による

エネルギー解放を急がせた


ヒロシマとナガサキ

で大量の命が奪われることになったのは

歴史の必然とすべき経過であった


いま

イスラム教が権威主義の度合い

を一層強め

身勝手な解釈を乱立させ

それが生じさせた混乱

をリセットしようとして

原理運動へと回帰し

反動勢力に破壊活動を正当化させる

行為を合理

とする余地

を与える結果を生んだ


解釈に依存するどのようなオシエであっても

生き残ることは

要するにできない

まさしく諸行は無常

なのである


日ノ本の民が権威主義の呪縛から

解放されるようになったとき

自然法則に基づいた

健全な判断が

この国を世界に先駆けて

救うことを許すだろう


その時役に立つのは

知性であって

知識では

ない

智慧というのは

それのこと
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