秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

麺喰いでして・・・。

2006年07月26日 07時20分29秒 | グルメなのか?
昨日の彦根でも美味い蕎麦を頂いて参りましたが、
近頃京都の蕎麦事情も変化をとげています。

蕎麦に限らず、パスタ、うどんから、マロニー、糸蒟蒻に
至るまでの長いモン好きですから、美味い蕎麦屋の情報を聞けば
市内は無論、車で一時間以上かかるトコまで出かけて行きます。

関西はどちらかと言えば、うどん圏ですが、ワタクシは蕎麦!

なぜか麺打ちに一生をかけております、という主人はうどん屋さん
より蕎麦屋さんのほうが多い気がするのですが。

京都といえば鰊蕎麦が有名ですが、実はワタクシ、余り好きではありません。

流通の悪かった昔、生魚が手に入らなかった京都では、身がき鰊や
若狭から来る塩鯖が重宝されていた名残だと思います。

年配の方などは「南座」で芝居観て「まつば」の鰊蕎麦食べて帰るのが
楽しみにしてはるけど、ワタクシはどうも好みでは無い。

やはり、そば粉や打ち方、汁にこだわったお店の蕎麦の方が美味いですな。

味の好みはそれぞれですから、いちがいに、この店が一番!とは言えませんが
自分なりにNO1、だと思っているのが左京区一乗寺の「塩釜」。

前回の催事でご一緒した九州のADさんが京都にきた折、友人に
美味い蕎麦屋に連れていってもらった、という店がこの店でしたから
昼時には並んで待たねばいけません。

ワタクシは基本的に食べ物屋の前に並ぶことは嫌ですから、昼時は
さけておりますが。

汁にどっぷり蕎麦を浸すのはヤボ、なんて言われますが、ワタクシは
しっかり噛んで、たっぷり漬けていただきます。

今とは蕎麦の太さも違い、また醤油が貴重品だった江戸時代じゃ無いもんね。

池波正太郎のエッセイなんか読んでると、蕎麦はやはり大人の喰いモン
つう気がしますな。

蕎麦に関するエッセイと言えば、阿佐田哲也の「食いたい放題」
に登場する蕎麦屋はまだ存在するのでしょうか。

あってもワタクシは絶対行きませんが・・・・。