この教会は以前、前を通りかかった際に写真だけ押さえていました。
「京都モダン建築の発見」(淡光社)を読んでチェックはしていたのですが、
まあ、そのうちに、なんて思っているうちに今に至ってしまいました。
今回アップロードしておいた写真と資料がやっと合体して登場。「京都ハリスト正教会」
どうしてサッサと投稿しなかったのか?理由は今までの罪深く、オロカな私の人生
において正教と関わりをもったことは皆無であります。(多分)
知り合いにクリスチャンや、神教徒だ、って人は稀にいます。 しかし、
「実はウチ、隠れルーマニア正教徒どしてん、コレ、ナイショにしといてくれやす。」
なんて人に出会ったことは一度もありません。(ギリシャ正教もロシア正教もしかり)
つまりナジミが薄いもんで、なかなか取り掛かり辛い題材であったのです。
正障・教鐘・大灯明は1903年にロシア正教会から送られたものです。翌年に日露
戦争の火蓋が切って落とされています・・・。
正障などを寄付したロシア正教会は、その後悲惨な運命が待ち受けていたようです。
ロシア帝国が滅亡後、正教会はスターリン体制において大弾圧を受け、本国の救世主
大聖堂はダイナマイトで爆破されてしまったそうです。
殉職者も数多く、また破壊された教会も多くあったでしょう。日露戦争前年に送られた
正障などが残され、ロシア本国では破壊された正障などは数知れずあったはずです。
なんだか不思議な思いがしますよね。え、しない? ま、ええか。
ところで、ギリシャ正教の布教のほうは、どうだったんでしょうね。 それ以前に来日した
キリスト教の宣教師が、こんなコトを言い残しているそうです。
「地方で百人の信者を獲得するより、京で一人の信者を得るほうが困難だ」
大本山がぎょうさんある土地だから、という理由はもちろんあるけど、京都人の気質
を、言い当てている気もしますナ。
最後のど~でもエエ話。
投稿にあたって、確認のため2,3確認しようとネットで検索したんですけどね。
楽天市場の「ハリストス教会を格安販売」ってのが上位に表示されています。教会も
ネットで買えるのか?しかも格安で・・・。
よく見たら釣り糸の「ハリス」のことでした。なんぼ検索率上げるためとはいえ、あんまり
ムチャしたらあかんのちゃう?