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秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

「いかなご」の釘煮。

2012年04月29日 16時50分34秒 | グルメなのか?

 いかなごの釘煮を初めて食べたのはいつだっただろう?そんなに昔のこと
ではなかった気がします。実家に住んでいたころではなかったのは確かです。

そもそも、我が家の食卓において「いかなご」という魚類は存在していなかった。

七条商店街で「生いかなご」を商う魚屋はなかった、とは断言できませんけどね。
乾物屋で「かなぎちりめん」は販売されていたとは思いますけど。

以前、仕事で明石に数日滞在したことがありました。ちょうど「いかなご」が魚店に
出回る時期で、店のスタッフの女性たちもそれぞれの味付けで腕を競ってましたネ。

一時、釘煮にはまっていた時期があったけど、歯の具合が悪くなるにつれ、食卓に
登る回数は減少、ここ1,2年はすっかり忘れ去られた食品でした。

先日、スーパーの鮮魚コーナーでマグロの切り落としを購入した折、隅っこに遠慮
がちに並べられていたのが、この松幸水産(株)の釘煮。

パックの中の「いかなご」の目(いったい幾つあるねん)が「すっかり、おみかぎりネ、
あんなに毎日のように愛してくれたのに・・。」と訴えていたのであります。

いや、食べたいのはヤマヤマなんですけど・・。

ま、値段も安いし、量も少なめだからいいか、と、カートにポイっとほり込んで帰宅。

晩酌に恐る恐る、チミットだけ口に入れて数尾をかみ締め、再会の涙にむせんだ
ワタクシでありました。

      

甘さ控えめで、口中でほのかに広がる苦味はまさしく春そのもの。そういえば今年
は冬からいきなり夏に移行しそうな予感がしますネ。

翌朝は白米に乗せて瀬戸内海の春をシミジミ、味あわせていただきました・・・・・・。

 

 

 


マグロ納豆。

2012年04月25日 08時01分01秒 | グルメなのか?

 納豆といえば水戸、いわゆる関東方面の食べ物のイメージがあります。
京都の場合、丹波地方の名産品ということもあって、さほど抵抗感はありません。

しかし、一昔前の地方ではそうではなかったようです。高知出身の知人は修学
旅行が東京だったそうですが、朝食に出された一品が納豆。

全員が「この豆、腐っちゅう!」と言って残したとか。今は昔の話です・・・・。

抵抗感がない、とは言えど我が屋の食卓に納豆が登場するのはマレです。
私の場合、あの糸引きがメンドーなんですよね。

納豆好きの人からはお叱りを受けるかも知れませんケド。

たまに食する場合、「やまかけ」か「マグロ」と合わせて、てのがほとんどです。
(ようするに酒のアテです)

マグロ納豆に使用するのは安価な「ブツ」か「切り落とし」で充分。安価とはいえ、
考えてみりゃ、贅沢な食品ですよね。

  

青森のマグロと水戸の納豆のコラボ。江戸時代なら将軍様でも口にできなかった
一品です。

しかし、納豆の場合、薬味は芥子、マグロの刺身にはワサビ。ではマグロ納豆の
場合は?悩んだときは両方混ぜる!なんてね。ここは無難にワサビでいっときます。

 


王将の「ソース焼きソバ」

2012年04月23日 07時33分17秒 | グルメなのか?

 王将の焼きソバといえば当然、「五目あんかけ」などの中華風を思いうかべますが、
実はソース焼きソバもあるのです。(注文する人は少ないと思いとますけど。)

   

私たちの場合、オーダーする品はほとんど決まっているので、ちゃんとメニューに目を
通さないので明言できないけど、店によっては表記されていないかも知れませんナ。

昔の知り合いでSちゃん、て人がいたんです。(私より年上の男性ですが、年上からも
年下からもSちゃん、と呼ばれていました。ま、そんなキャラのおじさんです。)

彼がどこの王将へ行っても必ずオーダーするのが、このソース焼きそば。

今から思うと、母一人、子一人で育った環境だったので、かなり「お子ちゃま口」
だったのかも知れませんネ。他の食べ物の嗜好をかんがみても・・・・。

食べ物だけじゃなくて、思考や行動もかなりユニークでした。元は友禅師だったけど、
演歌歌手としてレコードを出した経験もあったそうです。(モチロン、売れていません)

やたら甲虫の生態に詳しくて、いつもヘラクレスカブトムシの話をしてました。(いいか
げん、私たちは聞き飽きてたましたけどね。)

煙草はロングホープ。「そんなの今時どこで売ってまんねん!?」と皆につっこまれて
いましたナ。

ホテルに宿泊したら、ベッドが苦手で、いつも床にシーツをひいて寝ていましたなぁ・・。
他にもいろいろあったけど、書き並べると切りがありません。

そんなSちゃんを思いだした王将のソース焼きそばですが、以前食べたのとは若干
違っているみたいでした。

麺は平打ちの太麺じゃなかった気がするんですけど、最後に食べたのは7,8年前
だったから断言はできません。また、店によっても違いがあるのかも知れませんネ。

結論を申しあげますと、やはり「餅は餅屋」ってことですか。個人的嗜好や、持ち帰り
にしたので油が少し回ってしまった、ってこともありますが・・・。

でもSちゃんは、今もどこかの王将でソース焼きそばを食べているんでしょうナ。


洛北製麺所「京洛のうどん」

2012年04月21日 07時42分30秒 | グルメなのか?

  この製麺所は以前から知っていたけど、購入のタイミングが合わなかったのです。
朝一に買って仕事の間中持ち歩くわけにもいきませんし・・・。

 今回はたまたま夕方に通りがかったもんで、すかさず買ってかえりました。手書き風の
パッケージもいいけど、中身も手作り感がヒシ、と詰まっていました。

蒲鉾も一枚づつ手でラップしてはりました。(年いくと些細なことでも感動しますナ。)

 

カレーうどんにもひかれるモノがあったけど、ここはシンプルに「夜なき」と「筍わかめ」。(どちらも350円)

出汁は上品な薄味、麺は細めで若干軟らか目。京風うどんとは?と聞かれたら、すかさずこのうどんを
指さしますね、ワタクシ。(硬さは湯で加減にもよると思いますケド)

  

今度は「カレーうどん」と「エビ天うどん」を買ってみよう・・・・。 

ところでワタクシ事ですが(だからブログなんですけど)、昨日は相方の誕生日。あ、これは個人情報
の漏洩にあたりますか?(幾つになったかバラさなきゃいいですよね)

そこで「吉兆」でお祝いしょうと思ったけど、残念ながら相方は着物仕事。(思うだけならいいでしょ)
会場は京都なので通いだけど、着物の用意などあって実家からの通勤です。

朝はドタバタしているので、夜にゆっくりメールするつもりだったのに、一人酒はイケマセン。酔っ払い
オヤジに変身するまでの時間の早いコト。気がつくと日付が変わっておりました・・・。

で、今朝一日遅れのお祝いメールを打ったんですけどネ。それはまぁヨシとして(いや、良くないけど)
朝食を作ろうとして食器置きの箸たてのコーナーを見て???

なぜか歯ブラシが?相方が留守で良かった・・。発見されたら、またバカにされる(つうかボケ始め
かと疑われる)トコでした・・・・。

 

 


ばちそうめん。

2012年04月20日 07時27分00秒 | グルメなのか?

 朝食の素麺、温かいのと冷たいのとどっちがイイ?と聞かれた私、シバシ考慮。

風呂の設定温度も定まらない毎日ですからなぁ、今の季節。そこで思い出したの
が昨日の夕食で食べきれず残されていた「掻き揚げ」。

ここは温かいのでいっときますか。これから気温が上がってくると冷こいのを食べる
機会も増えることだし。なごり「にゅうめん」ですナ。

    

今回は小豆島の「ばちそうめん」です。麺の端っこが広がっているのが特徴だそう
です。三味線のバチからきているのでしょうか?

食べ終わってから調べたもんだから、この目で確認してないんですけどネ・・・・・・。
(メーカーによってはバチ部分をカットしているそうです。)

製造元は小豆島町の(有)安田商事。半生タイプで、ヒジョーに長い麺ですから、
三等分に切断してから湯がきます。(約5~6分)

やや太めの麺は、「冷素麺」のほうが良かったかも?と相方の意見です。オオムネ賛成
ですが、掻き揚げと絡めて食す場合、太麺のほうがエエかいな、とワタクシ思ったもんで。

 


芋天。

2012年04月15日 08時08分28秒 | グルメなのか?

 お昼に相方からのメール。「帰りに葉山椒を買ってきてくらはい。それと天麩羅。
海老天以外は好きなのをど~ぞ。」そういや前日から筍を煮ていましたナ。
    

好きな天麩羅かぁ・・・。年とともに食べ物の嗜好は変わってきますが、私の場合、
天麩羅に関しては一貫しています。「それはサツマイモの天麩羅」

ビンボー臭い、と笑わば笑え、ホントにビンボーなんだから。(今さら開き直ってどうする)

「ん~、天麩羅ねぇ。やっぱり鱧かな。子供のころにお座敷で目の前で板さんが揚げて
くれたっけ。あれは美味かったよな」 なんてヤツは私の友人ではナイ!

    

相方はナゼか筍を煮ていて、海老天を食べたくなったそうです。(それも塩で)
私は塩でも天つゆでもOKなんですけど、芋天だけはソースが良いのです。

マヨネーズと七味、それにウスターソースをグリングリン混ぜたのにつけて・・・・。

   

でも今回は「肉豆腐」もあったし、カロリーを考えて素直に塩でいただきましたけどネ。


    

 


京都の角打(かくう)ち。

2012年04月13日 07時41分15秒 | グルメなのか?

 前回、立ち飲み屋の話をしましたが、ついでに「角打ち」のお話をばいたします。

私が「角打ち」という言葉を知ったのはそんなに昔のことではありません。酒屋で
立ち飲みするのをそう呼ぶのですが、「立ち飲み屋」と「角打ち」の境界線がアイマイ
なんですよね。酒屋での立ち飲みだけをさす場合が多いようですけど。

その場合、アテは味付け海苔とかピーナッツ、缶詰など、酒屋で販売されているのを
ちょいとつまむ、てのが本来の姿。でもオデンなんか販売している店もありましたナ。

椅子の有無で、飲食店扱いになるか分かれる、イコール税金、すなわち販売価格に
も違いがでるってのはなんとなく分かります。

柔道少年だったころ、ときおり風呂に入らせてもらった帰り道、その近所の酒屋さんで
師範たちが「角打ち」をしている姿を見かけたことがあります。

純粋だった?少年はそれを見て、こう心に誓いました。

「よ~し!ボクも早くリッパな大人になって、酒屋のカウンターでビールを飲んでやる!!」

そして少年は成長をとげ、初角打ちを、その酒屋で体験したのでありました。ってのはウソ
で、初体験は北九州の酒屋でした。

その地方出身者がクラスにおりまして、夏休みに何人かで遊びに行ったんです。彼の小学生
時代の同級生も交えて、近所の酒屋で大盛り上がり・・・・。

「オレ、本物の拳銃持ってる」、なんてのもいたなぁ。ま、五木寛之の小説の舞台にもなった
炭鉱の町でしたからねぇ。でも、皆、まだ高校一年生の年代だったよな。

彼らは今ごろどうしているんでしょうね。シャバは無理としても、生存していて欲しいもんダ・・。

そうだ、京都の角打ちでしたナ。立ち飲み屋風の角打ちは見かけるけど、純粋?なのは最近
少なくなったようです。(たまに目撃すると、近づいて肩をたたきたくなります。たたかないケド)

 


京都立ち飲み事情。

2012年04月12日 07時42分37秒 | グルメなのか?

 隣の大阪に比べると京都の立ち飲み屋の数は圧倒的に少ないんですよね。四条烏丸
や西院、大宮(ここはよく通いました)、京都駅前に昔からある店くらいしか私は知りません。

しかし、最近(いつ頃かは知らないけど)、七条通りが少しづつ変貌をとげている様子です。

この店もそのうちの一軒ですが、他にもオヤ?いつの間にこんな店が、なんてのが増殖
しつつあるようです。この近辺にはナゼか飲み屋さんが少なかったんですよね。
      
なんだか天井の低そうな2階ですケド・・・・。

七条烏丸の一角に怪しげ(実際には怪しくないけど)な店が数軒かたまっていたけど、去年
(だったっけ?)火事をだして、しばらく封鎖されていました。

他には西洞院に焼き鳥屋が一軒あったくらいです。ナゼそんなコトを知っているかというと、
この近辺の雀荘に入り浸っていた時期があるんです。

休日前などに、麻雀を終えて、サァ、明日は休みだし、どこかで一杯飲んで帰りますか?
と思っても回りは真っ暗でなぁんにもなかったんです。(焼き鳥屋を除いて)

最近できている店の構えからすると、ターゲットは若者のようですが、あの辺り、そんなに若者
が集まる場所だったっけ?

密やかになんらかのムーブメントが進行しているのかも知れませんナ。知らぬはオヤジばかり
なりけり・・・・・・。


西陣・つち福の「羽衣蕎麦」&「羽衣丼」

2012年04月02日 07時35分52秒 | グルメなのか?

 昨日はナゼか西陣(千本近辺)で昼食というのは、いかが?という相方の提案
に反対するスベはございません、ワタクシ。

候補にあがったのは、「江戸川」の鰻。↓  第二候補は「ぐらばー館」のチャンポン。↓
   
「ぐらばー館」は日曜日は夜のみの営業でした、残念。(定休日は土曜日)。では鰻?いや実は土曜の夜
は焼肉食ったんですよね。その翌日のお昼に鰻はあまりといえばあまりですワナ・・・。

では、ここは和食。蕎麦、ウドン系でも。つうコトで「ぐらばー館」を少し下がった(南行)した「つち福へ」

     

しかし!このお店のウリの一つが、ビッグなエビ天。鰻とエビ天のカロリー、どっちもどっちだと
思うんですけど、とりあえず蕎麦も食べたかったもんで、「つち福」に決定。

私は「羽衣蕎麦定食」を注文。エビ天が丼からはみ出ております。

炊き込みご飯の味は薄味でしたが、私には好ましい味付けでしたね。

相方は「羽衣丼」。これまたエビが・・。このすぐ近くに先日紹介した海老フライの専門店が
あるんですけど、西陣の人々は海老にたいする特別な思い入れがあるのでしょうか?

 

懐かしいヤ、星座占い→

現在の店主は三代目にあたるそうです。初代の頃は西陣も活気にあふれていたの
でしょうね。「今度の休みの昼メシは、つち福でちょっと贅沢しょうか?」なんて職人
さんたちの声が聞こえてきそうなお店でした。


琥珀色の焼酎。

2012年03月27日 07時27分01秒 | グルメなのか?

 私が初めて焼酎を口にしたのは16歳、与論島で飲んだ黒糖焼酎でありました。与論献奉
という恐ろしいシキタリの洗礼を受けるには若すぎる年でした。と、いうか法律的に飲んでは
イケナイ年齢なんですけどね。)

それまではビールか日本酒しか飲んだことのない(だから、法律違反だってば)ワタクシ、喉を焼く
アルコールの強さにオノノイタもんで、しばらくは焼酎からは遠ざかっておりました。

その焼酎と再会したのが、第一次酎ハイブームの頃。「ホホォ、こんなに飲みやすい焼酎で、ちゃんと
酔えるんダ」、としばらくはハマってたけど、そのうち甘さが鼻に(この場合喉か)についてきました。

で、紆余曲折した後、落ち着いたのが「いいちこ」。これの水割り(生レモン搾り)が10年以上続き
ましたネ。「ケッ、麦かよ。本当の焼酎好きは芋だろ」なんてぬかすヤカラもいらっしゃると思います。

でも、実際、飲み屋で芋焼酎をオーダーしている若者をみてると、ファッションで注文している人たち
もいるような気もするんですけどね。

私も別に飲めと言われりゃ芋でも飲みますけど、せめて酒くらいは自分好みで選びたい。(因みに父親
は蕎麦焼酎の湯割りオンリーでしたネ。私はちょっこし苦手でした)

着物仕事で出張の際には、部屋飲みの焼酎は麦ならなんでもイイや、値段が安けりゃ、てのが選択の
条件でした。(今でも、ヤモメ状態の時はそれに近いもんがありますけど・・)

相方の好みは同じ麦でも、琥珀色系。味的には余り変らない(いや、少し変るのは味覚バカの私でも分かり
ますョ)気がするんですけどネ。何だか、ちょっとだけ高級感もあるし・・。根っからの貧乏症です。

         

右は相方が御愛飲の隠し蔵。たまに実家でお飲みになるのはコレです。左は最近リカマンで
見つけた酎衛門。(薄いんですけど、一応琥珀色。貯蔵焼酎25パーセント使用の色ですかナ。)

4リットル入りの酎衛門と1.8リットル入りの隠し蔵の価格はほとんど変わりません。これをみて
も我が家の力関係が見えてきますナ。いや、私も一緒に隠し蔵は飲んでますけどネ。

出張前に特売で隠し蔵を購入した彼女、「これはアタシのだからネ、帰ってくるまで飲んじゃダメ
だかんネ」と釘をさしてお出かけ。まぁ、口を開けたところで殺されはしなとは思いますけどネ。

(全部飲み切ってしまってたら生命の保証はできませんケド。)

ま、それは冗談ですけど、アタシャ、酎衛門で充分ですから・・・・・・・。