ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

今頃、録画DVDで鑑賞 「日本の悲劇」木下恵介監督 1953年公開

2020年07月21日 | 映画の光と影
今頃、録画DVDで鑑賞 「日本の悲劇」木下恵介監督 1953年公開

私が生まれた頃の映画でした。舞台が「熱海」で、今の熱海駅前あたりがはっきりと映っていて、すごい。この頃からずっと親子の問題は未だに変わらない。一生懸命育てた、娘や息子が、結局は自分の幸せを優先し親孝行なんて後回し。親孝行のために貧乏するのはいやだ。
そんな素材を、お説教臭くならずに、真っ正面から取り上げて、最後は強烈なシーンで終わらせている。今見ても、全然古くさくなく心に突き刺さる。松竹特有の、笑いや人情でごまかさずにストレートにぶつけてきて、さわやかでもある。名作だと思う。説教くさくないのが本当にいい。