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ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

舞台39「PARTYせよ」 東京おいっす!第14試合

2010年06月03日 | そんなご舞台な2010
舞台39「PARTYせよ」 東京おいっす!第14試合 劇小劇場

東京おいっす!を、最初に見た「恋する病室」から4作品を続けて見て来ましたが、だんだんとこなれてわかりやすい作品になってきています。最初に見た時は、ストーリーがあまりにも複雑で、舞台を楽しむ以前にストーリーを理解出来ませんでした。
しかし、ここまで洗練されてきて、見る側にエンターテイメントを提供出来るようになった先に、さあどんな展開があるのでしょう。現在はまだ、ただおもしろいストーリーを作り上げました、という段階だと思います。それはかなり洗練されてきました。しかしそれだけでは、だんだんとアキが来ます。別に泣かせて感動させてほしいわけではありません。このままでは、足踏みになってしまいます。どう進化させるか、それが問題です。それで注意してほしいのは、ストーリーを複雑にしたからといって、それが進化とはならないという事です。そして、さらなる俳優のレベルアップが必要だと思います。

舞台38「家の内蔵」 第7回アル・カンパニー

2010年06月02日 | そんなご舞台な2010
舞台38「家の内蔵」 第7回アル・カンパニー スペース雑遊

作・演出が前田司郎さん。主演が平田満さん。なかなかおもしろかったです。前田ワールドが炸裂してました。どうでもいい話を延々楽しくやってました。キライではありません。特に、西園泰博クンの力の入ってない、脱力芝居が最高でした。平田さんも楽しんで演じていたようですが、西園クンのアプローチとは違って、脱力してるような雰囲気だけど、やっぱり舞台役者の芝居でした。舞台役者平田さんにとって、その「聖域」を抜け出したら、きっとさらなる平田ワールドが見えるのにと、少し残念でした。

舞台35「裏切りの街」 パルコ劇場

2010年06月01日 | そんなご舞台な2010
舞台35「裏切りの街」 パルコ劇場

ポツドールの三浦大輔さんの作・演出です。あいかわらずの小宇宙の世界で、かなりエロクどきどきします。おもしろく見ましたが、もうひとつパンチがほしかったのも事実です。何が足りなかったんだろう・・・・松尾スズキさんに、もう少し汚れがあってもよかったし、安藤サクラさんも、もっと田中圭クンに衝撃を与えてもよかったように思いました。それぞれにもっと傷を与えてもよかったかもしれませんね。そうなると、暗くて陰惨なドラマになるかもしれませんが、それをカラッと演出するとおもしろかったかもなぁ(^^;)

舞台37「ヒッキー・カンクートルネード2010」 ハイバイ(初めて組) アトリエヘリコプター

2010年05月22日 | そんなご舞台な2010
舞台37「ヒッキー・カンクートルネード2010」 ハイバイ(初めて組) アトリエヘリコプター

前回の原宿リトルモアで見ました。かなりの衝撃で、岩井秀人の内面を見てしまった感じで、正直鳥肌が立ちました。「引きこもり」体験は全くないのですが、それに近い状況な人も知っていたし、でも、引きこもりの人間の気持ちは、全くわからないままでした。本当は、悲しくてつらくて恥ずかしくて、どうにもならない状況なのですが、その一線を乗り越えた自信が、ユーモラスなシニカルな笑いで、うまく構成しています。つらくてきつい精神状態を、浅野千鶴の菩薩のようなやさしい笑顔が、すべてを救っていました。必見です!!

舞台31「in the PLAYROOM」 ギャラリー・ル・デコ

2010年05月21日 | そんなご舞台な2010
舞台31「in the PLAYROOM」 ギャラリー・ル・デコ

ゲーム感覚というか、仮想空間のストーリーというか、なかなか手の込んだストーリーでした。ただ、うまく作劇したしたなぁと思うし、すごいなぁと思うけど、何か空虚感があるのです。やはり、これはゲームなんですね。そのゲームを投了したとしても、心の中に響いてこないのです。このあたりは、好き嫌いなのかもしれません。ボクは、将棋の駒みたいに登場人物を動かすストーリーは、ちょっと苦手かもしれません。

舞台30「空から降るほんの小さな愛」 ジ-パンズ第2回公演 銀座みゆき館

2010年05月21日 | そんなご舞台な2010
舞台30「空から降るほんの小さな愛」 ジ-パンズ第2回公演 銀座みゆき館

かなり強引な展開でしたが、なんとかうまく着地しましたね。出演者の中では、川村進クンが最高でした。彼でなかったら成立しないほど、はまり役でしたね。女子高生の中上五月さんも、自然な演技でよかったと思います。物語を成立させるために、みんなオーバーな演技になってしまった事が残念です。やはり、脚本の強引さが、出演者に無理を強いてるように思いました。心やさしいストーリーですが、そこにリアリティーがないと絵空事になってしまいます、静馬クンにもっと頑張ってもらわなければ!あまり自分の世界の中に入らないで、もっと引いた客観性がほしいですね。

舞台29「カラスの歩く速さ」 らくだ工務店第18回公演 下北沢駅前劇場

2010年05月20日 | そんなご舞台な2010
舞台29「カラスの歩く速さ」 らくだ工務店第18回公演 下北沢駅前劇場

この劇団は2回目の観劇です前回見た時は(村の消防団のストーリー)、まとまっているがそんなに破綻もなく無難な舞台だったので、今回は見るのを迷っていました。でも、なんとなくチラシが気になっていて、見に行きました。
前半テンポが悪かったが、途中からグイグイおもしろくなってきました。ストーリーすべてを説明させないで、観客に想像させながら進んでいくので、見る側もかなり頭を使ってしまう。それが気持ちいい。舞台美術も、お金がかかっていて、予算は大丈夫かと心配したくなるほどのすごさでした。ラストは蛇足だったね。あの血まみれの両手でラストが正解だったと思います。

舞台28「背伸び王」 コマツ企画  下北沢楽園

2010年05月17日 | そんなご舞台な2010
舞台28「背伸び王」 コマツ企画  下北沢楽園

「自由」がいい「その自由が」心地いい。べつにめちゃくちゃやってる訳ではない。これは役者がうまくないと、とてももたない舞台。それをやりきる力量の俳優達に、乾杯!「自由」だけど、何か大切な物を側に置いて、それをしっかり見ながら演じている感じがして、とても気持ちよかった。

舞台27「それでもボクのアイドル」 はらぺこペンギン!第15回公演 下北沢劇小劇場

2010年05月14日 | そんなご舞台な2010
舞台27「それでもボクのアイドル」 はらぺこペンギン!第15回公演 下北沢劇小劇場

チラシの写真の女性がとてもキュートで、絶対見たいと思っていた舞台でした。しかし、チラシの写真の女性は、チラシモデルさんで、舞台には出演していませんでした。それは、別にいいのですが、舞台の内容は、ちょっと首をかしげるものだったと思いました。出演者が熱演すればするほど、だんだん冷めてきます。どうも、「大切な何か」を置き去りにしたまま、ストーリーが展開しているように感じました。熱い舞台だった、一生懸命に演じた。しかし、何かを忘れてしまってるような気がしました。その大切な物が何だったのか、それぞれの劇団で探すべきだと思います。

舞台24「無頼の女房」 劇団東京ヴォードビルショー第64回公演

2010年05月13日 | そんなご舞台な2010
舞台24「無頼の女房」 劇団東京ヴォードビルショー第64回公演
新宿紀伊國屋ホール

なかなか熱い舞台でした。出演者同士が、とても息が合った感じがしました。楽しそうに、夢中で芝居をしている様子が、よくわかりました。しかしながら、それが影響してか、すべてに強いセリフ回しに聞こえてきて、空回りになっているようにも感じました。あと、妙に時代性が薄く感じたのはなぜでしょうか・・・

舞台22「かたりの椅子」 二兎社第35回公演 世田谷パブリックシアター

2010年05月12日 | そんなご舞台な2010
舞台22「かたりの椅子」 二兎社第35回公演 世田谷パブリックシアター

前回の「歌わせたい男たち」が最高におもしろかったので、今回はかなり期待して行きました。期待すると、やはりハードルが高くなってしまいます。銀粉蝶さんは、もうやりたい放題で、かなり楽しく見ました。反則技のでんでんさんとか・・・しかしながら、いくつか疑問が残る展開もありました。やはりラストはあれでは終われないのではないでしょうか。おそらく、主人公の竹下景子さんは、長いものには巻かれてしまうのでしょう。その彼女の「罪と罰」は、ないのでしょうか・・・とても落ち着かないラストでした。

舞台32「プランクトンの踊り場」 劇団イキウメ 赤坂レッドシアター

2010年05月11日 | そんなご舞台な2010
舞台32「プランクトンの踊り場」 劇団イキウメ 赤坂レッドシアター

イキウメが復活した!賛否両論あるだろうが、ボクはお勧めしたい。長い間「散歩する侵略者」を越える作品を熱望していましたが、今回の舞台はかなり肉薄する作品になっていたと思います。しいていえば、少し理屈にこだわりすぎたかなという点。理屈が合わなくても、飛躍しておもしろくなったらいいじゃない、というアバウトな気持ち。そんな遊び心があってもよかったと思いました。あと。安井・浜田・窪田の3人の人相が似ていて、わかりずらい点。安井くんはメガネをかけていて特徴があるけど、3人とも顔の作りがそっくりで、もったいないように思いました。当然、浜田・窪田は体型が似ている必要はあるのですがね。もう一工夫が。ラストの終わり方に、ボクはもう一つアイディアがあるのですが、ネタバレになるので書きません(^^;)