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ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

舞台18「シングルマザーズ」 二兎社 東京芸術劇場

2011年04月11日 | そんなご舞台な2011
舞台18「シングルマザーズ」 二兎社 東京芸術劇場

地震に負けずの上演は、頭が下がります。そして期待すればするほど、逆にハードルが高くなってしまいます。このテーマを取り上げる意味は十分にあり、「今」を取り上げる事に強く賛同します。しかし、見終わった印象として何かが違うような気がしました。いろんなリサーチがあって、着地点がここだったとしても、おもしろおかしいキャラクターの枝元さんや玄覚さんの日常の本音の方が、もっと見たかった。いろんな政策に関する情報も、たくさん出てきましたが、そんな事は遠くに聞こえてしまったように思いました。とはいうものの、出演者の頑張りがとても光っていたと思います。

舞台24「愛の骸」 劇団宝船 第6回公演 下北沢スズナリ

2011年04月08日 | そんなご舞台な2011
舞台24「愛の骸」 劇団宝船 第6回公演 下北沢スズナリ

後半かなりおもしろかったし、笑いました。満太郎役の加藤雅人くんはかわいそうだったなぁ(笑)こんな事もありえるラブ・ストーリでしょうが、なんだか舞台で見ると嘘くさくなってしまいます。珠里ちゃんが、再度彼に引き戻される瞬間が、強引だったかもしれませんねぇ。

舞台23「ずんばらりん」 三本木麗子一座シリーズin沖縄

2011年04月06日 | そんなご舞台な2011
舞台23「ずんばらりん」 三本木麗子一座シリーズin沖縄

後半はなかなかドラマチックで、ぐいぐい人の心の中に入ってって来て、見応えのある舞台になっていましたが、前半がタルかったなぁ・・もったいないなぁ・・軽く騒々しいテンポで、カナリ疲れました。でもそれがあるから後半が生きているのかもしれません。そのあたりの全体のバランスが難しいですね。福島まり子さんのきっぷのいい芝居は、気持ちよかった。山野海さんが痩せていたのに驚いた。オカマちゃんを出すのは、かなりの飛び道具で、成功する確率がかなり低いです。これまでオカマちゃんを出して成功した例はほとんどなかったと思います。彼は頑張っていたけど、本物以外は、無理矢理感はどうしてもあるなぁ・・・中村まゆみ、石川よしひろさんOKでしたね。

舞台19「南へ」野田地図第16回公演 東京芸術劇場・中ホール

2011年04月05日 | そんなご舞台な2011
舞台19「南へ」野田地図第16回公演 東京芸術劇場・中ホール

始まってすぐびっくりしました。設定が、噴火と溶岩と地震が背景なのです。東北大震災で4日間ほど中断した後、再開したそうです。出演者も豪華キャストで大熱演です。しかし、あまりにも現実とリンクしていて、笑えるところも笑えない、そんなもどかしさを感じました。日本人のアイデンティティーを問う痛い舞台です。海外留学した野田さんが、体験した感情がそこかしこにありました。ただ、それを声高に問えば問うほど、むなしい気持ちになったのは、震災のせいでしょうか、私の心が弱っていたからでしょうか。もし震災のせいだとすれば、本当に不運で不幸な公演ですね。劇場の広さに負けないよう、すべてのセリフを叫びまくる演劇は、なんだか辛くなってきました。この気持ちも震災のせいかなぁ・・・

舞台20「カスケード」 岩松了プロデュース 駅前劇場

2011年04月02日 | そんなご舞台な2011
舞台20「カスケード」 岩松了プロデュース 駅前劇場

これからを担う若い俳優達の熱い舞台でした。絶品なのは、ペ・ジョンミン。彼は最高だ。みんながそれぞれの役の立場を、必死で演じているところへ、1人自然体で入って来る。そんな普段の彼のキャラクターを、十分生かしたポジションであるけど、見ていて気持ちがいい。なんとかこの世界で生き延びて欲しい!頑張ってほしい!

舞台21「うわつら」 殿様ランチ2011春公演

2011年04月01日 | そんなご舞台な2011
舞台21「うわつら」 殿様ランチ2011春公演 サンモールスタジオ

悪くない、おもしろい。作・演出の板垣雄亮ワンマンショーです。彼の才能があふれています。ただ、もっとおもしろくならないかなぁ・・・そうでないと、ダメだと思う。板垣雄介1人のワンマンショーだと限界も感じてしまいます。板垣雄介がヒーローなら、最高の悪役を用意してほしい。それが、殿様ランチが飛躍する鍵だと思いました。過去において飛躍した小劇場には、そういった魅力的な悪役が、必ず存在したように思います。

舞台17 『デンキ島~白い家篇~』劇団道学先生

2011年03月31日 | そんなご舞台な2011
舞台17 『デンキ島~白い家篇~』劇団道学先生  あうるすぽっと

なぜかこのシリーズには惹かれてしまう。なぜだろう、このタイトルはとってもいい感じ。ちょっぴり悲しくて、おかしくて、笑って、いい舞台でした。前回も見たのですが、そろそろ高校生の下りがちょっと辛くなってきたかなぁ(笑)あと、山本さんも高校時代は、もっとはじけてもよかったかもしれませんね。「あの頃俺たちバカでした」といった感じで(^^;)

舞台16「カラスの国」 サスペデッツ第10回公演 シアター・トラム

2011年03月30日 | そんなご舞台な2011
舞台16「カラスの国」 サスペデッツ第10回公演 シアター・トラム

ちょっと難解なストーリーでした。でもなかなかおもしろい。ちょっと小難しく演出してる感じが、ちょっと苦手かなぁ・・・柿丸さんの役は得だったかな(^^;) 白州本樹クンも落ち着いた感じで、出演者の中ではとても自然に演じていたのがよかった。

舞台15「〆」 自転車キンクリーツSTORE 

2011年03月29日 | そんなご舞台な2011
舞台15「〆」 自転車キンクリーツSTORE 赤坂レッド・シアター

瀧川クンの1人語りから、グイグイとストーリーに引きずり込んでいく展開はなかなかのものでした。1人1人のキャラクターもおもしろく、全く飽きさせずに一気にラストまで行きます。平塚真介クンの「吉野屋」の下りや、和田ひろこさんが、いきなりベランダからよじ登って来る意外性も、おもしろく笑ってしまいました。しいていえば、ラストはいろいろアイディアがあったかもしれません。個人的には、あのゲームをクリアして終わってもいいかと思いました。

舞台14「カゲロウの黒犬」 ツマズキノイシ

2011年03月08日 | そんなご舞台な2011
舞台14「カゲロウの黒犬」 ツマズキノイシ 下北沢スズナリ

寺十さん演出の、いつもの感じのツマズキノイシ。見始めた数年前は、見ていてとても辛かったのですが、だんだん免疫が出来たのか、この感触が気持ちよくなった自虐的な私です(笑)森下能幸クンと双数姉妹の、吉田麻紀子さんが抜群によかったと思います。兄弟愛を確かめ合う様子は、異常な迫力を感じましたが、そこまで行くのに、ちょっと長かったようにも思いました。兄役の方は、引きこもりの役のイメージが、私とちょっと違ってましたね。キャスティング的には森下クンがやってもおかしくないと思いましたが、それだと、当たり前すぎたかもしれませんね。

舞台13「birth」 温泉ドラゴン#2

2011年03月07日 | そんなご舞台な2011
舞台13「birth」 温泉ドラゴン#2  スペース雑遊

力のこもった舞台でした。悲しいそしてつらいストーリーでした。熱い思いは十分に伝わってきました。ただ、この話が好きか?と問われると躊躇します。そうは言うものの、このような熱い舞台を作りたい、そしてそこから次へ進みたい、そんな気持ちが伝わってきました。若者が、どうしても通過しなければならない過程なのかもしれないなぁ・・・そんな事を思う自分に、その「若さ」が通り過ぎたに違いない事を、悲しく恥ずかしく思いました。

舞台11「怪物」ブラジル 下北沢駅前劇場

2011年03月01日 | そんなご舞台な2011
舞台11「怪物」ブラジル 下北沢駅前劇場

おもしろかったぁ!!巧妙なスオリーテーリングと、存在感のある桑原裕子。彼女以外にはこの役は想像つかないくらい。辰巳智秋クンも完璧にはまってました(笑) ラストをどうしめくくるか、あのラストでよかったのか・・・いろいろ想像させてくれる舞台で、見応え十分でした。

舞台8「神社の奥のモンチャン」 ゴジゲン第10回公演

2011年02月11日 | そんなご舞台な2011
舞台8「神社の奥のモンチャン」 ゴジゲン第10回公演 座・高円寺1

ちょっと感想が難しいなあ。とてもおかしくて悲しくていいストーリーでした。でも、観客側に、ここは舞台だからそこんところは、エクスキューズねといった、観客に理解を求める部分が多いのが気になってしまいました。つまんない芝居に多い、すぐそこにいるのに、気がつかない芝居とか、いろんな所で不満があります。でも、それをカバーするほどの魅力がこの舞台にあったのも確かです。方法論さえ間違えなければ、かなりおもしろい劇団になるような気がします。期待を込めて。

舞台10「俺のお尻から優しい音楽」五反田団

2011年02月09日 | そんなご舞台な2011
舞台10「俺のお尻から優しい音楽」五反田団 三鷹芸術文化センター

傑作です!私は赤毛物は、もともとキライでしたが、これを逆手にとっていて、ゲラゲラ笑いました。どんなお笑い芸人が、どんな芸をやろうが、このテイストにはかないません。何が傑作かって?それは、いまある価値観のある物に対して、敢然と批評しているところだと私は思います。それを、あんなにばかばかしくまとめるなんて、他の人には出来ない芸当です。価値ある、オンリーワンです。普通なら力を込めてセリフを言うべきところを、逆にヘナヘナと脱力感たっぷりでセリフにします。これまでの、芝居の価値観を、完全に壊してくれます。私自身の価値観を壊されていく感触が、もうたまりません(笑)13日(日)までです。必見です!!