なんでもアラカルト

エッセイ・イラストを対等に扱ったまったく新規な本の出版に関連する記事(Daily)

3つの格言と旧友YMさん

2009-02-02 07:04:13 | Weblog
今年も2月に突入した。
12分の1が既に経過したことになる。
何かしていても、何もしなくても時だけは着実に過ぎていく。

1/31にYSPS研究所としての東京出張で、「共に生きる知恵」と言うタイトルのシンポジウムに参加した。
勿論出張目的は他にも有って、一つはシンポジウム前に「なんアラ」通巻10号編集会議を約1時間半行ってきたことであり、もう一つはシンポジウム後東京駅で待ち合わせた高校同窓生のYMさんと友好を暖めたことである。

まず「なんアラ」通巻10号に関しては、まだ届いていない、最後のイラストを待ってまとめて製本所に届けると出版本自体の編集作業は校正へと進むことになる。
1/31にはイラストレーターのお一人であるKKさんいろいろ話して来年秋の「エッセイ・イラストコラボ展」に夢は膨らんでいった。

YMさんとのアルコールが入った懇談会も1次会2次会と盛り上がり、定年後の人生の過ごし方についていろいろ話し合い、更に家族を巻き込んだ「なんアラ」の共通点(今回の通巻10号でエッセイ・イラスト親子で協演)話題で更にアナログトークの素晴らしさをお互いに実感した3時間であった。

以上の様に充実した1/31であったが、この日に私の心に残った3つの格言を紹介したいと思う。

その内2つは上記シンポジウムでの講演者であった大島・長谷川先生から頂いたもので、もう一つは車内で読んでいた単行本「できそこないの男たち」(福岡伸一著で「なんアラ」通巻10号の「発刊にあたり」でも紹介している。)から得たものである。

まず大島泰郎先生の「人間を構成している細胞の数とその人に寄生している常在菌の数とはほぼ同じ60兆個である」と言う話である。
常在細菌とは口内細菌・表在性細菌・腸内細菌など人の生活に必須の細菌でとても重要なもので共生には必要不可欠なものである。
講演後の個別質問でなぜその数がほぼ同数なのかをお聞きしたが、偶然との回答以外は得られなかった。

続いて長谷川眞理子先生の「一般動物界では有り得ない生殖能力終了後のおばあさんの不思議な生命力は若い世代の繁殖をサポートする包括適応度増加であるとする仮説」であり、こちらも講演後の個別質問で、先日NHKで放映された人間や高等哺乳類(チンパンジー・クジラ・イルカ他)以外での上記世代を超えた繁殖サポートが存在することについて語ってもらったが、不思議ですねえとの回答に留まっておられた。

そして最後の単行本からの格言は「人間の男女の決定は受精後7週間目にSRY遺伝子がミュラー管抑制因子として働き、女性は基本仕様であるのに対して男性はカスタマイズ仕様である。」とのショッキングな内容(上記本のP.161)であった。
いままで男女の違いを多くの本や知識で学んで来たが、これほど明確に語られたのは初めてであった。
又人間のスタートもちくわ型のトポロジー感覚で有ったと言うのも更にショッキングな内容であった。
この本は昨年末に出版された本であるが一読に値するとても興味が持てるものである。

以上本日はここまで!
コメント
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