今年もまた、山口県中部・西部に大きな爪痕を残した戻り梅雨の大雨。
やっと峠を越し、ひと安堵・・・と思ったとたんにギラギラ太陽が顔を出す。
いよいよ来たか、夏本番!!
目を遣るアオサギの巣も、動きが日に日に活発になり、いよいよ巣立ちがの日が来るか・・・
なんとはなしに胸の高鳴りをおぼえる。
下半身の羽根を大きくふくらませ、スックと首筋を立てて廻りの様子を窺っている仕草。
この姿勢が見られるようになると、ほぼ間違いなく、巣立ちは目の前だ。羽ばたき練習も怠りない。
それでもまだ、親が餌を運ぶ。もっとも子どもにとっては、飛び立たない限り餌の確保はない。
とすれば親が運ぶしかない。あの大きな身体で、相変わらず親が巣に帰って来ると、キキキキ・クチュクチュ、まるで甘え声をあたり構わず発して、親のくちばしに飛びつく。
そんな様子も間もなく終わる。「巣立ち」その瞬間に立ち会わせてくれ・・・と祈るばかり。
それにしても、4つ巣があるうちの3つの巣にヒナがいる。一番よく見えていた一つの巣は特別に抱卵も早かったが、完全に巣立ってから悠に2週間以上になる。
早い遅いがあっておかしくはないが、それにしても随分時間が掛かる。雨に祟られて狩りが順調に進まず、子育てに遅れをとったのだろうか。
昨年と同じ位置の巣が間違いなく、間もなく飛翔を迎える。去年から遅れること10日以上。
兎に角、元気に、一声挨拶していってくれると有り難い。
( 巣立ち間近な、去年と同じ場所の巣。右上が今年の巣。2010.7.17撮影 )