紅葉が始まった五葉の松。(上半分は枯葉を取り除いてある)
庭にある小さな五葉の松が紅葉を始めた。
数少ない庭木の中で、一番先に紅葉の季節を教えてくれるのがこの五葉の松である。
6月7月頃に、春に芽吹いた新しい芽を摘み取りながら、樹形を整えていく。その摘み取った新芽の周囲の葉っぱは、秋になったら茶色く枯れてくる。茶色になった葉をしっかり取り除いてやると、また春になって多くの新芽を吹き出させる。という几帳面なサイクルが大自然の中で間違いなく繰り返されていく。
紅葉の季節。旅行ガイドには九州から北海道まで、日本列島各地の紅葉名所を並べ立て、お出かけを誘ってくる。
いいねー、行ってみたいねー、興味をそそるように仕掛けてくる。そんなお誘いに乗って「みちのく紅葉の名所、名湯めぐり5日間」という東北6県の旅をしたのはいつだったか。
自分としての一番の狙い目は、岩手県「平泉世界文化遺産『中尊寺金堂』拝観」であった。もちろん蔵王もお釜と呼ばれる五色沼も。奥入瀬渓流も十和田湖も目いっぱい楽しませてもらった。
そのような名だたる東北方面の紅葉名所が、このたびの台風19号による甚大な被害で、観光客を迎えることができなくなったという。
大切な季節の収入減が絶たれた観光地はいったいどうやって立ち直るのだろうか。
他人事ではない災害の大きさに、心ばかりの支援をさせてはいただいたものの、力不足は否めない。
そしてさらに追い打ちをかけるように、ここ数日千葉県には全く予測もつかない集中豪雨が。
天の神様に訴えたい。今だけは雨を降らさないでほしい地域がある。逆に農作物へ雨を欲しがる地域もあるのだ。
高いところから見下ろせばその判別はできそうなものである。雨を降らせる場所の選択を誤らないようにしていただきたい。
このように考えると、今年は暢気な紅葉見物の旅など控えて、我が家で紅葉した松の枯葉をきれいに取り除くことに専念するのがよさそうだ。