「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「ストーブリーグ」

2019年10月03日 | カープ一喜一憂

          

10月の声を聞き、日本プロ野球界では各球団とも多数の戦力外通告という、いわゆる解雇選手の名前を公表している。
それは選手に限らず、監督・コーチなど首脳陣にも及んでおり、プロ野球関係者に厳しい秋の風が吹いている。それらが色々取り沙汰され、来年度の戦力占いや首脳陣評価など、早くもペナントレースとは違うストーブリーグが始まっている。

広島カープでは、永川投手・赤松外野手・助っ人スラッガー、エルドレッド選手などが華々しく引退した。
この様に、マツダスタジアムの大観衆から拍手喝采を送られ、引退セレモニーの場を与えられる選手らは幸運な人たちである。
もちろんそれは、現役時代の活躍という裏付けがあった選手に限られる。

セリーグ第4位Bクラスに終わったチーム不振の責任を取るとともに、5年契約満了の緒方監督も引退組の一人となった。ただし、緒方監督の場合、引退とは言わず「勇退」と言われるのがせめてもの救いである。
セリーグ3連覇という偉業を成し遂げ、観客動員の増加や多くの全国ファンを惹き付けた監督に対して、引退セレモニーもないのは、ファンの一人として淋しく思う。

入団以来毎年注目して応援して来た岩本貴裕選手も戦力外通告を受けた。野球以外の生きる道を探すようである。
トライアウトという制度を活用して、新たに他チームで活躍を誓う選手もいる。しかし年齢的に再挑戦の道を閉ざされた往年の選手や、活躍の場を与えられないままユニフォームを脱ぐ年若き選手は、これからいったいどうなるのだろう。野球の道をひたすら駆け抜けてきた若者が、普通の生活を求めて再就職の道を探す。実に哀れというもお気の毒な秋風ではある。

プロ野球の選手になるまでには、汗にまみれ泥にまみれて難関を突破して来た男ばかりである。これまでの努力と苦労をバネに、新たな生活の道を切り拓いて行って欲しいものだ。どこかでそれらしい名前に出会ったら、新たな声援を贈りたいと思っている。

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