「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「今日は何の日、気になる日」

2019年10月30日 | つれづれ噺

                
                 雨だれ受けの瓶のそばに群生する「ツワブキ」の花

今日は何の日?といきなり聞かれてもね~。さてなんと答えよう。
今日はね、島崎藤村が「初恋」の詩を発表した日を記念して「初恋の日」なのだそうな。

   まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき
       前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり

    やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは
        薄紅の秋の実に ひとこひ初めしはじめなり

   わがこころなきためいきの その髪の毛にかかるとき
      たのしき恋の盃を 君が情けに酌みしかな 

    林檎畑の樹の下に おのづからなる細道は
       誰が踏みそめしかたみぞと 問ひたまふこそこひしけれ

かつてはこんな心境になったな~。最初はいくつだったのか。あれから幾年過ぎたのか。彼の君はいまごろどうしているのやら。
などと遠い遠い過去を振り返っても仕方がない。と思いつつ、こういった詩に再会したり、「初恋の日」などと言われると、ふと人並みに思い出すこともある。

ある統計によると、恋をする季節を分けてみると、一番多いのは「秋」なのだという。
凡人的には恋多き季節は「春」と思っていたが、あに図らんや秋が本番のようである。ちなみに秋の色は「白」。白秋と呼ばれる所以である。

今日は、2年に1度開かれる職場のOB会出席。旧交を温めながら、なんかしらこの詩に似た心持ちがフワフワと(笑)
カラオケでは破れ声を張り上げる中にも、「オレもまだ生きているな!」と自分自身の気持ちが確認できたような、いいひとときを過ごした。

勝手口を出たら目に付くところに、ツワブキが見事な金色を見せる季節になった。 

コメント
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