「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「左義長・とんど祭り」

2013年01月14日 | 季節の移ろい・出来事


                  

日本列島を襲った爆弾低気圧。北から南まで大荒れに荒れた。
交通網は寸断され、成人式を迎えた新成人は、晴れ着姿にブーツという出で立ち。笑うに笑えない厳しい自然現象に見舞われた成人の日の一日。

昨日から今日にかけて、左義長とか、とんど焼きと呼ばれる色んな形の小正月火祭りが、あっちこっちで行われた。
民族学的には、門松や注連飾りによって出迎えた歳神様を、それらを焼くことによって炎と共に見送る意味があるとされる。ゆえにとんどはお祭りのひとつとされている。
書き初めをこの火で燃やして、灰が高く舞い上がれば更に字が上手になるとか、この火で焼いた餅を食べると無病息災が叶えられるとか、灰を持ち帰って自宅の周囲にまくとその年の病を除くとか、色々言われている。

こんな小さな田舎町でも、というか、田舎だからこそ自治会連合会や小地域の年中行事として行われる火祭り。その地域で守られ育てられているお神楽や、獅子舞など伝統行事が、火祭りとのコラボレーションを演じ盛り上げている。子ども達にはお汁粉や焼いた餅が振る舞われる。こうした実体験として古きよき伝統行事が、自然な形で若い世代に受け継がれていくのだろう。

こういった行事が、一時は寂れかけたこともあったが、このところ新たな盛り上がりを見せていると、世話役がおっしゃる。その大きな理由の一つに、団塊世代が定年を迎え、企業戦士として培われた力が、地元への恩返しやふるさと貢献に向けられているのかなと思う。

裏を返せば、対象となる子どもの数は減るが、お手伝いの手は十分にあるとう逆三角形が見えるのも皮肉な話ではある。
まだまだ若い者には譲れん!とがんばっておられる長老を押しのける気持ちなどさらさらないが、今出番を待っているそのようなパワーを邪魔者にしてはもったいない。
ふるさとの損失であろう。上手な世代交代は必要である。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横幅を広げる

一行の文字数を増やしたい