「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「新春の錦帯橋空港」

2013年01月04日 | つれづれ噺


     錦帯橋空港、正面入り口
                  
                     出発前には賑わうであろう搭乗手続きカウンター

錦帯橋空港を飛び立つ、開港記念の一番機をカメラに納めたものの、空港ロビーには未だ足を運ばないまま新年を迎えた。我ながら不本意な思いであった。
その間、見学に行った友や親戚からの評判は、決して耳に馴染むものではなかった。むしろ冷たい不評と言った方が当たっていた。

何はともあれ現場に出向いて、この目で確かめ、肌で感じる何かをつかまえておきたかった。なにしろ、わが町に出現した空の玄関、東京直結のエアポートなのだから。
東京に親戚を持つ我が家では、開港を心待ちしていた部分はある。

駐車場は広い。搭乗者の駐車料は無料というシステムはいいね。かつて海外旅行したとき、10日間の駐車で5000円払わされて高いよなーと思ったことがある。
空港正面入り口へ。「ちっちゃいね~」というのが偽らざる第一印象。ロビーも実に狭い、というか中ほどに立てば悠に端から端まで見渡せる。数人の人とすれ違うと「今、息子を見送ったところよ」とか「お宅も見学ですか」という知人と顔を合わせるのも、田舎の小さな空港ならでは。密やかな友の出迎えや見送りには向いていないのかな?

階段を上がると二階の展望台。これがまた狭い。といっても裏を返せば、搭乗ゲートが目の前にあってアットホームな感じがある、と言えば手前味噌過ぎるかな~。いざ離陸に向かう機体が少し動いたらその姿は視界から消える。滑走路も見えない。離陸前の助走も機首を上げて飛び立つ様子もこの目で確かめることは出来ない。

米軍滑走路を使用するため、軍事機密上外部からの視線を敢えて遮断しているのだそうな。これも軍民共用空港の悲哀なのであろう。

定期便が飛び立った後の搭乗手続きカウンターは無人に見えた。遠慮もせずに、旅行者気取りで写真を撮っていたら、パソコン画面の向こう側にいた男性職員がささっと寄ってきて「お二人の写真撮りましょうか」と笑顔で何枚もシャッターを切ってくれた。思いも掛けないサービスに、小さな空港には小さな笑顔や小さな親切が隠されていることを感じて心が温まる。

錦帯橋空港を列車にたとえると、幹線から遠く離れたローカル線の無人駅にも似ている。しかしそんな小さな無人駅でもやがては幹線につながり、日本全国どこにでも通じるのである。そこへ行くと空港は、たとえ小さくとも東京羽田へ直結、そこからは一気に世界への空路が開かれているのだ。優しく長く見守りたいし、機会があれば活用もしてみたい。

コメント (4)
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