その3 そして下山
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入口付近で 何人かが何かしている。入口の除雪をして 避難小屋へ入る道を付けているのかもしれない。
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ガスと吹雪はますます強くなるので先を急ぐ。
小屋を上から見るとほとんど雪に埋まっているが普段の年は小屋全体が雪にすっぽりと埋まっている。
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まず弥山山頂に到着。誰かが掘り起こした標識に「大山山頂」と書いてあるが「大山」と言う名前の山は無い。
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続いて「剣が峰」へ向う。雪の無い季節は 尾根道があまりにもナイフエッジで
危険な為立ち入り禁止だが、雪の季節は 尾根が広がり比較的安全に歩ける。
しかし標高1700mの尾根道はさえぎる物が何も無く、ほとんどホワイトアウト状態だ。
慎重に方向を間違えないように引き返す。
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しばらく引き返すと 山頂避難小屋が微かに見えてきた。やれやれだ。
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小屋の入口付近の景色も凄いことになっていた。小屋の中でのんびりお昼ごはんを食べている状態ではなくなってきた。
ちょうど登ってこられた地元の常連さんの女性に 相談すると
「このまま吹雪が強まると足跡が消えてしまうかもしれないのですぐに降りましょう」
と 私と同じことを考えておられたので、直ちに下山することにした。
小屋の中では 何人かがカップラーメンをすすりながら談笑していたが、たぶん大山の怖さを知らない人たちで、
駐車場に沢山止めてあった他府県のナンバーの車の人たちだろう。
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その女性とルートを確かめ合いながら 慎重に下山する。ポールが微かに確認できる。
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8合目と6合目の間の急斜面は 凍り付いて非常に危険なので、その女性も私もストックをたたんでピッケルを取り出して
斜面にホールドしながら ゆっくりと降りる。
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なんとか6合目避難小屋まで無事に降りてこれた。一安心だ。
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避難小屋の中に入ってその女性とお昼ご飯を食べた。
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私はチーズカレーおにぎりを食べようとしたが、どうも凍っているようだ。
出発時点でちょうど0度だったので今はマイナス10度を下回っているのかもしれない。
口の中に入れて噛むとシャリシャリ音がする。何の味も無いがしばらく噛んでいると味がしてくる。
結局ポットの暖かいスポーツ飲料で おにぎり2個を流し込んだ。
下山した後、大山寺と大神山神社の写真を撮りに行きたかったので、その女性と小屋で別れてお先に下山する。
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歩き出してしばらくすると、樹氷が現れだした。
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5合目付近では吹雪は止んでいた。
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樹林帯に戻ってきた。
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この頃になるとガスも少しずつ晴れてきた。
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先に下りていた二人連れに追いついた。
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元谷もガスや吹雪が止んで 宝珠山が谷向こうに見えてきた。
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かなり下山して森に戻ってきた。
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阿弥陀堂まで降りてきた。もう一息だ。
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のぼりとは別ルートで 直接南光河原に降りてきた。
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この後訪ねた「大山寺」、「大神山神社」の写真は
別ブログの「雪景色」に載せていますので また別に再編集します。
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南光河原は雪は止んでいるが、見上げると弥山方面は まだ吹雪いているようだ。
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実際に歩いた記録。
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歩いた距離と高度の記録。標高差は1000m弱だった。
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