地吹雪の大山 その3
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強風で巻き上げられる粉雪でほとんど何も見えなくなった。少しずつ、慎重に降りる。
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とにかく尾根道の真ん中を降りよう。時々GPSで確認する。
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目を凝らすと、所々に雪面に微かに凹凸が見える。足跡だろう。サングラスが無ければ 真っ白で何も見えないところだ。
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突然吹雪の中から一人現れた。やれやれ道を間違えていなかった。これで安心して下山できる。
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この方は5五合目の山ノ神さんまで、とりあえず行くつもりだと言っていた。
さあこの人の足跡が消えないうちに早く降りよう。
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ところがまたしてもあっという間に足跡が消えてしまった。再び手探りで慎重に降りる。
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前方になんか標識のようなものが埋まっているのが見える。
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道は大筋で間違っていなかったようだ。このまままっすぐに降りよう。
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ラッキーだ。再び登山者現る。このあたりは樹林帯に入っているので吹雪はそんなに強くないが雪は相変わらず降り続けている。
この方は「とりあえず行けるところまで行く」とおっしゃった。5合目までいけないかもしれないとおっしゃっていた。
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今度は足跡がはっきり付いている。もう安心だ。やれやれやっと安心して下山できる。
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阿弥陀堂に無事下山のお礼を言う。
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もうここまで降りてきたら勝手知った道だ。南光河原へ直接下る。
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やれやれ駐車場へ降りてきた。
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雪に埋まった元谷。山の上はまだ吹雪いているようだ。
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私の車の隣にバギー車が留まっていた。宅急便集配のクルマだ。雪の中のお仕事は大変だなあ。相変わらず雪が降り続いているので、さあ早く降りて、麓の駐車場で着替えよう。
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実際に歩いた記録
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高度と距離の記録 五合目から六合目までを二回登っている。
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