「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

酒泉淳・作『秋筑波』

2021年11月24日 12時18分46秒 | 人と作品
酒泉淳・作『秋筑波』



黄色や茶色が茨城の紅葉の特色で真っ赤にはならない。
紫峰・筑波の姿は高浜から恋瀬川を望む姿が素晴らしい。
山頂の峯と峯が離れているが、どの方面から描いたものか?
明らかに筑波ではあるが。



右隅に「A.SaKaizumi」の署名がある。
酒泉淳(さかいずみあつし・1920−2006)の作品。
父が土浦高等女学校(現土浦二高)の美術教員だったので、昭和5年に土浦中学校(現土浦一高)を卒業し、昭和7年頃に水戸の菊池五郎のアトリエで洋画の基礎を学んだ。
同11年に美術教師となるが、この頃に小堀進と出会い、本格的に水彩画に取り組んだ。同13年白日会展に初入選、同18年白日賞、同22年会員。
戦後は日展で活躍(同33年特選)するほか「水彩連盟茨城支部」を結成し、同会メンバーとして活躍した。
僕が水戸一高在学時には美術の教員を務めていたのだが、美術を選択しなかったので指導を受けることはなかった。
今となって、美術を選ぶべきだった、と若干の後悔がある。



酒泉五楓「細雨来」
◎父親の酒泉真一(1877-1957)は女学校の教師で杏村・五楓と号した。
酒泉家は江戸時代の儒学者・筑前国福岡出身で水戸藩彰考館総裁を務めた酒泉 竹軒の家系で、一族はしばしば水戸藩の歴史に登場する。

地元の画人・松平雪江に入門し、東美卒、高等女学校の美術教師となった。
川端玉章・山田敬中に師事、のちに小室翠雲に師事し南画を修めた。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。