「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

板谷波山展@茨城県陶芸美術館

2013年10月31日 12時16分51秒 | 美術展
板谷波山展@茨城県陶芸美術館

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笠間は「菊まつり」を開催中。

日本の近代陶芸の開拓者、板谷波山(1872-1963)は茨城県真壁郡下館町( 現・筑西市) に生まれ,陶芸家としては初の文化勲章受章者となった方だ。
理想の陶磁器づくりのためには一切の妥協を許さなかった波山の生涯は映画『HAZAN』(2004年公開)、『波山をたどる旅』(2013年公開)で紹介され知る機会が増えたが、全体像を知る機会はなかった。

今回の展覧会は近年の研究成果をふまえ、作品約160 点と資料約50 件を
第1 章修業期
第2 章高揚期
第3 章完成期
第4 章円熟期
に分けて紹介している。

開校まもない東京美術学校で木彫を学んだ彫刻作品。
教師として赴任した石川県工業学校で本格的に陶磁の研究を始め、最新の釉薬技術と西洋のアール・ヌーヴォー図案から多くを学んだデッサンやデザイン。

明治36 年, 陶芸家として独立することを決心して東京に戻り、田端に築窯し
郷里の筑波山に因んで「波山」と号した。

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映画ロケの為に復元・制作された住居や窯場が、陶芸美術館の庭に移され公開されている。


代表作となる「葆光彩磁」の技法による作品。
晩円年かけて、中国古陶磁に発想の因を得た作品や茶道具の類。
作品に至る下図等、通常の展示では見られない資料等も興味深かった。

期間中に音楽会、ゆかりの地を巡るバスツアー、講演会、映画会等、多彩なプログラムも用意されている。
今年の紅葉は遅れているからこれからが見頃。
盆地の笠間は、周辺を山に囲まれ水戸とは一味違う。
会期中、何度か訪れたい。

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笠間に行ったら「鳥文」の焼き鳥をお持ち帰り。
家に戻っての、”焼き鳥丼”も楽しみです。

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中谷宇吉郎の森羅万象帖 展@LIXILギャラリー

2013年10月29日 00時21分26秒 | Weblog
中谷宇吉郎の森羅万象帖 展@LIXILギャラリー

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東京には大学や企業の運営する美術館や博物館やギャラリーが沢山ある。
それぞれ独自の視点で蒐集・運営されている。
入場料も無料か或いは心づけ程度の値段だから有り難い。

中央区京橋の「INAXギャラリー」が改装され「LIXILギャラリー」と名前も変った。
これまでも、陶器、絵画、彫刻、映像表現と多様な企画展や、斬新な作品が紹介されてきた。新たになっても、これまでの運営方針は変わらないようだ。
散歩のついでに立ち寄るには格好の場所だ。
鹿島アントラーズの胸のロゴ「LIXIL」の会社で、トステム・INAX・ 新日軽・
.サンウエーブ等住まいと暮らしのトップブランドが一つになって生まれた会社とのことだが、専門外だから詳しくは分からないが、鹿島の応援をはじめとして発展することを期待している。

「雪は天から送られた手紙である」という有名な言葉で知られる科学者・中谷宇吉郎(1900~62年)自然現象を捉えた写真、スケッチ、科学映画など宇吉郎や彼の研究室が残した貴重な資料が展示されている。
火花放電や雪の結晶など、当時のカメラでよく撮影できたと思う映像が張り付けられた研究ノートが沢山展示されている。
研究の内容は理解できなくとも、中谷宇吉郎の科学に対する姿勢や自然に対する眼差しをくみ取れ、ただ、感心するばかりだった。

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フォトギャラリー ・アルティザン @文京区 駒込6-15-8エルピスビル

2013年10月26日 13時16分36秒 | 美術展
フォトギャラリー ・アルティザン @文京区 駒込6-15-8エルピスビル

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携帯電話のカメラで充分な時代となった。
1万円台のデジカメが、使いこなせない程の機能が満載されている。
タブレットで撮影も出来るし、ある程度の大きさで見られるから、写真をプリントすることも無くなった。
とは言え、機材の変化や誤作動で映像が飛んでしまう可能性があるから、重要なものはプリントしておいた方が良いと思うが、実行出来ていない。

ギャラリーや集会施設で、写真展を観る機会があるが、写真独自の魅力がある。
最近、色彩が強烈でプラスチック状の本体にプリントされたものも多い。
どうせなら、フィルムを使うカメラで撮影し、銀塩写真のようなプリントの写真が見たい。

六義園に隣接した本郷通り沿いに面した場所に、写真家の清永安雄氏が写真文化の発展のため、2010年夏にフォトギャラリーをオープンした。
1Fでは主に写真や書籍等を販売、2Fは広々とした展示スペース。

通りがかりに覗いて見るが、展示されたプリント写真が手軽な値段で販売されている。2階の時代の先端を行くような企画展も開催される。

この様な店は東京においても数少なく好評らしい。
今年の春には京都の岡崎、平安神宮の大鳥居を臨む三条神宮道沿いに出店されたとのことだ。


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天麩羅「神田はちまき」@神田神保町・すずらん通り

2013年10月25日 23時46分59秒 | 食べ歩き
天麩羅「神田はちまき」@神田神保町・すずらん通り

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まつやの焼き鳥で小腹を満たし、すずらん通りに。
神保町は世界一の古書街と思う。
戦争で焼けなかった古き良き建物も多いが、徐々に取り壊され新しいビルが目立つようになった。
これも時代の流れなのだろう。
本もあまり読まず、愛書家ではないが、古書街の独特の雰囲気が好きだ。
更に、老舗の飲食店も魅力。

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以前から気になっていた天麩羅屋さんだが、店頭に「新米入荷・茨城産コシヒカリ」「築地直送・生き穴子」看板を見かけた。
暖簾には「昭和六年創業・天麩羅はちまき」とある。

チョイ飲みのついでにもう一杯。

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此処も「菊正宗」だ。
「布留遺跡展」のチラシを見ながら、チビリチビリと杯を傾ける。

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カウンター越しにご主人と少しばかり話を伺った。
創業は昭和六年、初代は神田明神下の高級料亭で15年ほど修業を積んだ後にこの地に開業し、当代は三代目とのこと。

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海老は芯の所が幾らか生のようで、海老の旨味が生きている。

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穴子海老天丼はキスも付いた。

丼物はタレが命。カツオ、昆布、みりん、塩などの混ぜ具合に拘りが感じられる。余り辛くなく、色も薄めで、いい感じだ。

土地柄、以前は小説家などが多かったらしく、写真や色紙が飾られていた。
後日談だが、猿楽町出身のTさんは「こちらのお店は地元でよく行きます。とっても安くて旨い!!火消しの倅だった関口宏のお父さんが、常連であったことでも有名な店です」とのこと。
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神田まつや@神田須田町

2013年10月25日 11時29分19秒 | 食べ歩き
神田まつや@神田須田町

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池波正太郎(1923年- 1990年)は戦後を代表する時代小説・歴史小説作家。
『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛 人・藤枝梅安』『真田太平記』など、戦国・江戸時代を舞台にした時代小説を次々に発表した。没後10年以上を過ぎても、人気が高く、テレビや舞台で再放送や再演されている。

台東区生涯学習センターの「池波正太郎記念文庫」や上田市の「池波正太郎真田太平記館」を訪ね、再現された書斎や資料を拝見したこともある。

『散歩のとき何か食べたくなって』や『むかしの味』等の随筆集は好きで、昔からの食文化を教えられることが沢山ある。

本を読んで、須田町近辺の甘見処「竹むら」、鳥鍋「ぼたん」、あんこう鍋「いせ源」、神田藪蕎麦、神田まつやなどを知った。
神田司町の会社に1年位、勤務したこともあるが、当時は知らなかった。
あんこう鍋「いせ源」には、まだ行ったことが無い。
残念なことに、神田藪蕎麦は火災で焼けてしまい現在は休業中。

御茶ノ水~錦町辺りを散策し、さて次はと考えた時、まさに『散歩のとき何か食べたくなって』、神田まつやに。
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店舗は関東大震災後の1925年(大正14年)に建築された木造2階建て。
奇跡的に戦災を免れたエリアで、「ぼたん」「いせ源」「竹むら」などもどうようだろう。
何時も込み合っているが、神田藪蕎麦が火災後再建されていないから、更に混むようだ。
東京の老舗に共通だが、店員さんの客あしらいが素晴らしく、次々と客をさばいていく。そのタイミングやテンポの良さは小気味いい。

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燗酒、これまた「菊正宗」を出す店がおおいように思う。
アテとして供される、そば味噌をチビチビとやりながら焼き鳥をまつ。

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程よく乗った脂と、歯ごたえの良い焼き上がりとたれのバランス。

次にカレー南蛮、とも思ったが散歩の途中、これだけで切り上げた。
昼酒を、ちびり。
これまた蕎麦屋の楽しさ。


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明治大学博物館@神田駿河台

2013年10月24日 17時20分48秒 | Weblog
明治大学博物館@神田駿河台

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50年前頃の話だが、フランス語を習おうと御茶ノ水の「アテネフランセに」の夜間の教室に週1回通った。1年ぐらいしか続かなかったが、文化学院の建物やマロニエの街路樹など、フランス映画が思い浮かぶような気分だった。
ジャズ喫茶やシャンソン喫茶「ジロー」(この店は今でもあるようだ)などにも良く行った。時には、神保町方面に降る坂道の途中の明治の学食でカレーなども食べた。坂を下った辺りに、白いピアノがあるシャンソニエにも何度か行った。学生の町だが、静かで落ち着いた雰囲気があった。

最近、神保町界隈を散策する機会が増えた。
路地裏には昔ながらの店が残っているが、御茶ノ水駅からの表通りは全く変わったが。
明治大学はリバティータワーとアカデミーコモンと云う高層ビルが出来た。
アカデミーコモンの地下に「明治大学博物館」があると知り訪ねた。
明治大学の前身は「明治法律学校」。
建学の精神「権利自由,独立自治」に基づき、自由と自治の精神を養うための設備として博物館を開設したらしい。

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館の案内パンフレットには
私たちの博物館には3つの部門があり,それぞれ異なる由来をもっています。商品部門は「商品博物館」を前身として商品を通した生活文化のあり方を,刑事部門は「刑事博物館」を前身として法と人権を考えます。考古部門は「考古学博物館」を前身とし,人類の過去と多様性を取り上げています。
とある。考古部門は茨城県内の貝塚や古墳の発掘に沢山関わっており、そこからの出土品なども多数展示されていた。

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中国の古代の鏡の特別展示がされていたが1級品揃いだ。

刑事部門の拷問具などはこの博物館ならでの資料らしい。
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別室の特別展 天平の華 東大寺と国分寺(2013年10月19日~12月12日)
は、主に古瓦などが展示されていたが、古瓦が大好きな私は興味が尽きなかった。

反対側の通路の奥には「阿久悠記念館」が在った。
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阿久悠記念館について《館資料には》
日本を代表する作詞家・作家阿久悠は、だれもが知る多数の歌謡曲の作詞を手がけました。その数は5,000曲以上におよびます。都はるみの『北の宿から』、沢田研二の『勝手にしやがれ』、ピンク・レディーの『UFO』などの大ヒット曲をはじめ、アニメソングやCM曲まで幅広いジャンルでヒット曲を数々世に送り出してきました。日本レコード大賞受賞は史上最多の5回、シングルレコードの売り上げは6,800万枚を越え、史上1位です。

 その活躍は作詞のみにとどまらず、直木賞候補となった『瀬戸内少年野球団』をはじめとする小説作品や、アフォリズム(警句)の手法を駆使したエッセイ、詩歌を多数発表し、作家として多大な業績を残しました。

 2010年、ご遺族から、自筆原稿をはじめとする阿久関係資料およそ1万点が寄贈されたことを受け、同氏の業績をたたえるとともに、その遺産を次世代に継承していくために阿久悠記念館をオープンさせることとなりました。


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「布留(ふる)遺跡展」@神田錦町・天理ギャラリー

2013年10月23日 23時18分47秒 | Weblog
「布留(ふる)遺跡展」@神田錦町・天理ギャラリー
   9月27日~11月23日


天理ギャラリー

新興宗教団体が運営している博物館や美術館は教主の趣味嗜好や考えが反映された個性の強いコレクションだ。
世界救世教の「MOA美術館(熱海)」「箱根美術館」の審美眼は素晴らしく、施設と収蔵品が一体化している。
「ミホミュージアム」は展覧会の企画などから察するに、素晴らしい所と感じているが、残念ながらまだ行ったことが無い。
「天理教」が運営する天理大学の附属施設「天理参考館」は世界の生活文化(民族資料)と考古美術の博物館として名高い。
かなり前に行ったが、膨大な展示資料に驚いた記憶がある。

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「天理参考館」の付属施設「天理ギャラリー」が神田錦町に在るのを知って訪れた。
東京天理ビルの9階の小さな展示室。

遺跡布留

「布留遺跡展」―物部氏の拠点集落を掘る―と題する展覧会で、その遺跡は天理教の所有地の中にあるらしい。
 
《展覧会のパンフレットには》

布留遺跡の東側には石上(いそのかみ)神宮が鎮座します。日本書紀によれば、古くから物部氏が石上神宮を祭ってきたとされています。この石上神宮は神剣フツノミタマを祭神とし、大量の武器がおさめられていて、王権の武器庫としての役割も担っていました。物部氏は祭祀を司るとともに、軍事氏族としての一面も有していたことがわかります。
 布留遺跡は、この物部氏が本拠を置いた集落遺跡で、これまでの調査で祭りや軍事との関わりを示す良好な資料が出土しています。また、玉工房や武器工房との関連を示す遺物や渡来人との関わりを示す遺物なども出土しています。


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「慶楽」のスープチャーハン@有楽町

2013年10月23日 19時22分13秒 | 食べ歩き
「慶楽」のスープチャーハン@有楽町

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美術倶楽部に行くにはJR新橋駅で下車する。
新橋から有楽町にかけてのガード下や、線路沿いに多くの飲食店が立ち並ぶ。
サラリーマン向けの定食や会社帰りに一杯、と云う感じの気軽な店が幾らでもありどの店にしようか迷う。
バンコックに本店のあるタイ料理屋がガード下に在ったが、丸の内と有楽町に移転してしまった。どちらも行ってみたが、以前の店が格段に美味しかった。

美術倶楽部の帰り、4時過ぎとなった遅めの昼食。
有楽町に近い広東料理「慶楽」さんに。
スープチャーハンが有名らしい。
店内はお客さんも少なく、ゆっくりと戴けた。

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刻み焼豚とぷりぷりの海老がのったチャーハンがたっぷりのスープの中に。
チャーハンは強火の中華鍋で炒めた香りがたっている。
基本的には二種の料理を合わせたものは好みでないが、これは有りか、と思った。如何にも中華料理屋と云うしつらえの店で、ゆっくりの過ごせた。
混雑時を避けた中途半端な時間帯は、美味しいものに出会える。


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東美特別展 @東京美術倶楽部 10月18日(金)~20日(日)

2013年10月23日 10時54分06秒 | 美術展
東美特別展 @東京美術倶楽部 10月18日(金)~20日(日)

東美

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3年に1度開催される「東美特別展」は東京を中心に活動する美術商約500名のかで、特に選ばれた65店の美術商が出展する展示即売会。
古 美術・現代美術の幅広い分野が展示される。
特に力を入れている分野や、注目されている人や品々を拝見できる。
勿論、販売が目的だが、残念ながら覗くだけ。
買えなくとも、良いなと云う品に出会うのは嬉しいものだ。

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各階の入り口に生けられている花器や花も見事。

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二階は庭園と茶室もあり抹茶が呈される。

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栗でしたが、菓名は忘れました。

東京美術倶楽部は新橋駅から歩いて10分程度、芝の増上寺に近い。
散歩がてら、通りの飲食店を眺めるのも楽しい。
東京は安くて美味しそうな店が沢山だ。


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「上海博物館 中国絵画の至宝展」@東博・東洋館 8室

2013年10月23日 00時43分47秒 | Weblog
「上海博物館 中国絵画の至宝展」@東博・東洋館 8室
10月1日 ~ 11月24日(期間中展示替えあり)



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今年の1月2日に東京国立博物館の東洋館がニューアルオープンした。
耐震補強と同時に展示室中央にエレベーターが設置されて、歩きやすくなったし、展示空間も全面改装された。照明にも工夫が凝らされて楽しい雰囲気となった。
展示範囲も広がり中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプトなどの美術と工芸、考古遺物を展示されている。

今回は上海博物館所蔵の五代・北宋から明清にいたる中国絵画の流れを辿る展示だ。比較的小さな作品が多く、細密な描写が多いから間近に観ないと良く分からない。

煙江
一級文物 煙江畳嶂図巻 王詵筆 北宋時代・11~12世紀 上海博物館蔵

上海博物館
一級文物 花卉図冊 惲寿平筆 清時代・1685年 上海博物館蔵

何年か前に上海博物館で開催された「清明上河図」をメインとする展覧会に行ったが、長蛇の列だった。
当時も経済優先の時代と成ってはいたが、今ほどでなく、絵画などを楽しむ余裕はあったように思う。
昨今報じられる中国は、環境汚染に経済至上主義。
日本においても同様かもしれないが、文人墨客に憧れた、優雅な中国人は何処に行ってしまったのかと嘆きたくなる。

日頃の生活を振り返ってみるによい機会の展覧会だった。


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「洛中洛外図屏風」 @東京国立博物館

2013年10月22日 23時29分47秒 | Weblog
「洛中洛外図屏風」 @東京国立博物館

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10月26日(土)から11月11日(月)まで奈良国立博物館で「第65回 正倉院展」が開催される。秋の風物詩として毎年通った時期もあったが、残念ながら、とんとご無沙汰になった。とはいえ、JR東海の「そうだ、京都行こう」は旅心を誘われる。

東京国立博物館で「京都―洛中洛外図と障壁画の美」展が10月8日 ~ 12月1日まで開催されている。
国宝・重文に指定されている7件の洛中洛外図屏風や京都御所、二条城、龍安寺を飾った障壁画が展示されている。

舟木本

岩佐又兵衛
重要文化財 洛中洛外図屏風(舟木本) 岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

興味を持ったのは岩佐又兵衛筆の「洛中洛外図屏風(舟木本)」。
都の賑わいと四季の景観が軽妙な筆使いで描かれている。
とは云え、登場人物は2000人以上、一人一人は数センチ程度だろう。
実物から拡大した精密なスライドが併示されているから、それを見ながら納得する仕組みだ。
最近の展覧会のCGを駆使した展示法に疑問を感じるが、この屏風については、理解が深まった。
更に、書かれた時代によって描かれている建造物も異なる。

俯瞰図ではあるが、現実とは異なるあいまいな遠近感。
絵の中を散歩しているような気分になれる。

屏風によっては、画面の方角も現在の北が上、とは限らない。
自分の頭の中の町を自由に散策できる。

修復を終えたばかりの絢爛豪華な二条城の障壁画は通常は模造の展示で、現実の京都では目にすることが出来ない。
とはいえ、障壁画が本物でも空間は模造だから、自分の頭の中で重ねあわせて観る他ない。
美を感じるとは、そうゆうものなのだろう。

*『ヘンな日本美術史』山口 晃著 祥伝社によれば
「洛中洛外図」(単なる地図ではない、不思議な絵;とっつきやすさの「舟木本」、:王者の貫録「上杉本」:上手さとはとは別な迫力「高津本」とあったが、これからの研究課題。もう一度観てみたい。

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日本美術院修理所

2013年10月17日 00時39分41秒 | 美術展
日本美術院修理所

供養仏


岡倉天心(1863年2月14日 - 1913年)の功績は沢山あるが、美術院の第二部として修理所を設立したことにより多くの文化財が今に伝えられている。

神像・雲中供養仏・薬師如来
シンポジュウムではそれらに関わった人たちの話を伺うことが出来た。

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県民文化センターと歴史館

2013年10月12日 22時06分56秒 | 水戸
県民文化センターと歴史館

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今日から14日の体育の日まで3連休。
水戸の最高気温は31℃で10月なのに夏日だった。
とはいえ、秋もたけなわ各地で催しが行われている。
何処へ行くか迷うほどだ。
茨城県民文化センター・小ホールの「はだしのゲン」上映会に。
牽引文化センターの開館は1966年、47年前だからそろそろ半世紀になる。
当時、県内一の収容者を誇った大ホールでは多くの催しが企画され、かなりの頻度で出かけた。まさに、文化センターと云う名がふさわしい場所だった。
千波湖畔の崖地を切り崩し埋め立てた敷地に、そこだけがぽつんと別世界だったが、後に「近代美術館」も開館し、当時の面影は無くない程変貌した。
銀杏の街路樹の本格的な色付はこれから。

小ホールの「はだしのゲン」上映会、午後の部は15:30から。
中沢啓治による、自身の原爆の被爆体験を元にした漫画を原作としたアニメ映画。広島県広島市舟入本町に住む国民学校2年生の主人公・中岡元が、1945年8月6日に投下された原爆で、父、姉、弟の3人を亡くしながらも、たくましく生きる姿を描く。
本作品(アニメ映画)は1983年の制作で30年前の作品。

汐文社版の全10巻セットを図書館で借りて読んだことがあるが、アニメ版はかなりストーリーを省略化しているように思った。
原作漫画では、戦後の生活なども詳しく描写されていた。
長編作品を90分位のアニメにするのは容易ではないだろう。

原作漫画が過激な内容として、一部で閉架措置となり問題となったが、まもなく、閉架措置が撤回された。
原作もアニメ版も何ら問題になるとは思えないから、当然のことだろう。

文化センター展示室と近代美術館で「茨城県芸術祭・美術展覧会」開催中。

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県内の美術展などのポスター類(近代美術館のロビー)

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映画の後は、緑町の「茨城県立歴史館」の「はにわの世界展」に。
「茨城県立歴史館」は1974年の開館で、40年を経過した。
此処もまた、特色ある企画展が開催され、良く通ったものだが、予算の都合なのだろう、二階が常設のジオラマ展示になってから、つまらなくなってしまった。
予算が少なくとも、館蔵品をはっきりとしたテーマをもたせ展覧会を開催すれば人は集まると思うが。

入り口の庭には模造の埴輪が並べられていた。
11番・力士の人物埴輪(小美玉市・舟塚古墳)
14番・椅子に乗る男子
19番・円柱のある家形埴輪(栃木県壬生町、富士山古墳)
53番・乳呑児を抱く女子(ひたちなか市、大平古墳群)
65番・動物埴輪。犬(伝・東海村)
86番・兜をかぶる男子(伝・東海村)
*この埴輪はYさん旧蔵の埴輪と兄弟分、同じ工人の手になると思われる。東海の一連の埴輪は日本でも上位にランクされるだろう。
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「はにわの世界」展@ 茨城県立歴史館

2013年10月11日 23時37分48秒 | Weblog
「はにわの世界」展@ 茨城県立歴史館
10月12日~11月24日


埴輪展

明日(10月12日)から茨城県立歴史館で「はにわの世界-茨城の形象埴輪とその周辺-」が開催される。

埴輪(はにわ)は日本の古墳上に立ち並べられた素焼きの焼き物で、円筒埴輪と形象埴輪の2種類に区分される。
さらに、形象埴輪には家形埴輪、器財埴輪、動物埴輪、人物埴輪などがある。
形象埴輪は、古墳時代当時の衣服・髪型・武具・農具・建築様式などをうかがい知ることが出来る、考古資料だ。

古代、茨城は埴輪の一大生産地で、埴輪を並べた古墳が多く見られる地域で。
小美玉市・舟塚(ふなつか)古墳から出土した一群は、関東を代表する埴輪群の一つだ。

茨城県桜川市出土と伝えられる「男子跪坐像」は僕の大好きな埴輪。
関西のコレクター蔵らしいが、今回、久し振りに展示されるから、拝見するの楽しみだ。

考古資料ではあるが、古代の彫刻作品とも云え、縄文土器などと共に、古美術品としての人気も高い。
出土品は文化財で売買は出来ないが、昔、農作業などの際に発掘されたものなどがコレクションの対象となるが、優品の入手は難しい。

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著名な蒐集家のYさんのコレクション図録から、思い出の品の写真を紹介。
これ等は、既に散逸してしまったが、博物館所蔵となっているものもある。


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「環の花」の卵と野菜

2013年10月10日 20時47分28秒 | 農業、手仕事
「環の花」の卵と野菜

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(卵10個と有機野菜、キャベツ・ナス・ヒモナス・ブロッコリー、ツルムラサキ、子供ピーマン、コマツナ)

常陸大宮市で無農薬、無化学肥料の有機栽培の野菜と平飼い開放鶏舎で有精卵を生産している宮永憲治さんご夫妻が就農して5年を経過した。
農園を「「環の花」(わのはな)と名付けたのは、自然に沿った農の暮らしは、循環が生まれ持続可能な社会と考えたから、とのこと。

① 野菜セット(有機野菜 10種類以上)Lセット。  2500円
② 卵セット(卵10個と有機野菜4種類位)Sセット。 1250円
③ 卵 1パック(10個入り)            500円
④ 平飼い有精卵プリン   1個 280円

★ ①~③は定期(毎週・隔週)で届けられる。
★ 常陸大宮市と水戸市内は月・木に配達(無料)。
★ 宅急便御配達もある(有料)。

縁あって「卵セット(卵10個と有機野菜4種類位)Sセット」をお願いすることにした。
今日のセットは上記の写真だが、新鮮でしかも味も良い。
価格も良心的で格安に思う。
なるべく、生食や、さっと湯掻いたりと、野菜の味と香りを楽しんで食べるようにしている。玉子は緑がかった薄い黄色、もっぱら卵かけごはんで味わう。
配達時に『環の花便り』と云うチラシが添えられ、近況が述べられている。
心温まる内容なので、ご紹介したい。

環の花便り 第103号  10月7日号
~野の心象~(夫より)
9月半ば過ぎ頃、この辺りでは刈り取りした稲を干す、「はざがけ」があちこちでみられた。
就農前は当たり前のように米を食べていたが、毎年間近で田植えから刈り取りまでを見ていると、その年毎のストーリーが感じられ、深みを感じる。今年は稲が育った頃に豪雨があり、ほとんどの田んぼで稲が倒れていた。そんな稲を起こしながらの刈り取りは大変だったろうと思う。うちもいつかは米を作りたいと思いながら、今年の秋で就農丸5年になる。本当にビックリするぐらいあっという間で、何をしてきたかすぐには思い出せないぐらいだが、冷静に振り替えるとそれなりに月日が経った事を感じる。就農を決意したときは一人身だったが、それでも農の暮らしを夢に描いてスタートした。その後、幸いにお嫁さんを貰うことができ、更に子供にも恵まれ、今では三人の仲間で農の暮らしが出来ているのは夢のようなのだが、更に年明け2月には双子を授かることになり、一気に五人家族になる。さすがにそうなると、多少の不安もあるが、なるようになるしかないので、その時々頑張ってやっていくしかないと思っている。まあでも、しばらくは子供中心の生活になりそうだし、そのつもりで仕事の内容も見直していこうと思っている。それが出来るのが、農の暮らしの良いところでもある。この三人の子供が食べ盛りを迎えるまでには、米作りをしたいと思う。そしてまだ少し気が早いが、三人の子供のうち一人でもこの暮らしに興味をもってくれて、一緒に出来れば楽しいかな、と思っている。

~最近の出来事~(妻より)
①、9月の連休に私の兄と兄のお友達が神奈川から遊びに来てくれました。近くのキャンプ場でバーベキューをして、ワイワイと楽しく、美味しい時間を過ごせました。次の日には、畑仕事をみんなでやりました。今年初めてイノシシにやられてしまったサツマイモ。でも少しくらいは残っているだろうと思い、みんなで掘ってみましたが、なんと全滅!感心するくらいきれいに食べられていました。(トホホ・・)。なので、サツマイモ畑の片付けという地味な農作業をお願いすることになってしまいましたが、普段は孤独な作業もみんなでやると楽しいし、あっという間に終わりました。お天気にも恵まれて、良い連休になりました♪

②、うちのシンボルマークとも言える、かやぶき屋根が今年のゲリラ豪雨によってボロボロになってしまいました。ススキの他に少々麦ワラも入っていたので、その部分が傷んで抜け落ち、一部雨漏りがひどくなり、新しくふきかえる余裕もないので、とても残念ですが、今年の冬にトタンをかぶせることにしました。かやぶき屋根の家はうちの近くでは残り一軒となってしまい、そこもゆくゆくは空き家になりそうなので、時代の流れとともになくなる風景で、少しさみしいですね。

③、先日、息子の保育園の運動会がありました。2歳なので、競技という感じではありませんでしたが、一応、かけっこやダンスなどを先生方と一緒にやっていました。家では音楽をかけると激しく踊る息子ですが、運動会では棒立ちで一切動かず、他のお遊戯でも泣いてぐずってしまいました。息子は内弁慶か、本番に弱いタイプの子みたいです・・。

~環の花うどん~
①、今年も我が家で有機栽培した小麦を収穫、脱穀、乾燥し、唐箕(とうみ)という昔ながらの農具で細かなゴミを飛ばし、選別を終え、ようやく製麺屋さんに持って行きました。栽培中には小麦がゲリラ豪雨などに見舞われ、一部倒れてしまい、刈取りが大変だったり、はざかけで干している時に竹の竿が折れて干しなおしたりなど大変だったこともありましたが、出来としては質も良く、豊作でしたのでほっとしています。 「環の花うどん」の出来上がりは10月半ば予定です。例年通り、1袋250gで250円で販売いたします。種類は太麺(平打ち)、細麺、極細麺の3種類です。ご希望の方は種類と数量をお知らせ下さい。

*興味を感じた方は、下記にご連絡を。
〒319-2513 茨城県常陸大宮市氷之沢2899
Tel/Fax 0295-58-3412
090-8173-5456 (宮永携帯)
ホームページは「環の花」を検索してください。
E-mail wano-hana@a-net.ne.jp

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