「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

麻布台ヒルズ

2023年11月30日 16時53分29秒 | 
麻布台ヒルズ

11月24日にオープンした「麻布台ヒルズ」に行った。
未完の工区もあり、商業施設も年内~来春にかけてオープンするらしいので、見切り発車の感もする。
崖線と谷間の高低差に富んだ土地だから平坦な部分は少なく、道路もカーブして見通しがきかないが、そこが魅力ともいえる。











港区の麻布台1丁目・虎ノ門5丁目・六本木3丁目にまたがる広域に、オフィス、住宅(レジデンス)、ホテル、マーケットなどの商業施設、ギャラリーなどの文化施設、さらにはインターナショナルスクールや予防医療センターなども内包した多種多様な都市機能を、約8.1ヘクタールの敷地面積に複合・集結させて街を作り変えてしまった。
どんな街づくりなのか?何でも見てみようの野次馬根性で出かけた。
国際都市東京ならではの街作りで一般庶民とはあまりにもかけ離れ、格差社会の進行には歯止めがかからないのを改めて実感した。
全てが自分の生活感覚とは何倍もの差がある。
壁があるのを承知したうえで自分なりに楽しむのが好いのだ。









街区の割り振りや道路の新たな再構成など、行政では出来ないことを民間がやり遂げてしまったのは「森ビル」だから出来たのだろう。
住宅やオフィス、ホテルなどが主体で商業スペースは少ないようだが、地下や低層階に配置されてあるので街が連なっているように感じられる。
工事中から異様な鉄骨の組み方は何が出来るのかと興味を抱いた。
アクセスは東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」と日比谷線「神谷町」「六本木駅」となるが「神谷町」は駅直結となっている。



「麻布台ヒルズ」は近未来の都市作りの答えの一部なのだろうが、道路1本挟めば再開発に無縁だった住宅街も存在しているので心が安らいだ。
見学に行ったのは隣接のエリアがどうなったのかを知りたかったから。
新旧が併存し馴染んでこそ街の魅力が高まる。

没後55年 藤田嗣治展 @笠間日動美術館 2023年9月30日~12月17日

2023年11月28日 22時33分52秒 | 美術館
没後55年 藤田嗣治展 @笠間日動美術館
2023年9月30日~12月17日






画家の藤田嗣治(1886~1968)の「没後55年 藤田嗣治展」が笠間日動美術館で開かれている。
藤田と交流のあった日動画廊・笠間日動美術館をはじめ「平野政吉コレクション」(秋田)「軽井沢安東美術館」(長野)や、個人コレクターなどから出品の協力を得た油彩、水彩、版画など約60点が展示されている。
日本人の画家で海外での名声を得た作家は数少ないが、エコール・ド・パリの寵児として名を馳せた藤田嗣治は稀である。
近年、再評価されることも多く世界的な名声を得そうな勢いがあり、タイムリーな企画展だ。





第1章 藤田と5人の妻たち
創作のインスピレーションを与えた美神(ミューズ)たち
生涯5人の妻を娶った。
最初は;女学校の美術教師であった鴇田登美子(ときたとみこ)と大恋愛をして、1912年に正式に結婚した。単身で渡仏したゆえ、日本に残した妻と離婚した藤田は、現地で公私に渡るパートナーを見つけた。
それが2番目の妻となるフランス人モデルのフェルナンド・バレエでした。
フェルナンドという現地人の協力者を得たことで、藤田はシェロン画廊と契約を結ぶことができ、初めての個展も開催された。

第2章 ポートレート女性を描く
第3章 ポートレート時代を描く

1920 年代には「素晴らしき乳白色」と称される画風 を確立してエコール・ド・パリの寵児として名を馳せた。

第二次世界大戦中の戦意高揚を図るためのポスターなども展示された。
戦争に協力したとして批判され、それが原因で日本を離れ二度と故国の土を踏むことはなかったが、戦時下において己の考えを貫き通すことが出来なっか時代に藤田を非難して済むだけではない。

水戸徳川家13代当主徳川圀順(くにゆき)との交友
「猫」(軽井沢安東美術館蔵)を特別展示。



戦後はフランスに帰化して、レオナール・フジタと改名した。
今展は、藤田の名品の所蔵で知られる平野政吉コレクションをはじめとする国内各地の美術館、及び個人コレク ターにご出品をいただき、フランスにおける藤田の作品を中心に展観されてある。
また、茨城県と友好関係を結ぶエソンヌ県(フランス共和国)に関連画像をご提供いただき、藤田が終の棲家としたヴィリエ=ル=バクルのアトリエや同県の様子についても紹介される。





笠間日動美術館・長谷川徳七館長独演会
「没後55年 藤田嗣治展 FOUJITA in Paris & Villiers-le-Bacle」の関連企画として「館長 長谷川徳七と副館長 長谷川智恵子による対談会」の内容が変更され、 長谷川徳七館長の独演会が11月18日の14:00~15:00まで開催された。
画商ならではの眼で見た藤田嗣治の裏話はパリ・東京にとどまらず、世界各地に及ぶ内容で、1時間があっという間に過ぎた。話ならOKでも文章にしたら問題か?というようなことが多々あった。副館長 長谷川智恵子さんも同席されてはいたが、話すことなく聞き役だった。
お二人での対談ならば2時間以上は必要だったでしょう。
私の敬愛する故山上鎭夫さんが藤田嗣治の母方の従兄という話を聞いた。
嗣治から絵が入った手紙を拝見したこともある。
山上さんの叔母に当たる方は嗣治が2歳の時に亡くなられ、後妻である継母との折り合いも悪く幼少期の体験がその後の人格形成に障ったようだ。



閉会後、長谷川智恵子副館長とツーショット写真を撮らせていただきました。
アンディ・ウォーホルの『C夫人の肖像・Chieko』(1975年・笠間日動美術館蔵)は48年前の作品ですが、当時と変わらぬ美しさです。





*『FOUJITA』2015年製作/日本・フランス合作/配給:KADOKAWA
藤田嗣治の半生を、オダギリジョー主演で映画化。「泥の河」「死の棘」の小栗康平監督が10年ぶりに手がけた長編監督作で、画家の晩年まで寄り添った5番目の妻君代を演じた中谷美紀、共演は加瀬亮、岸部一徳など。

*エコール・ド・パリ(パリ派)
1920年代パリで制作活動をしたアーティストたちの一群。
特定の流派や様式、芸術運動を伴わない外国人芸術家たちのゆるやかなまとまりを指す。その多くはモンマルトルもしくはモンパルナスに居住する東欧出身もしくはユダヤ系の作家たちであった。

偕楽園公園 もみじ谷@水戸市見川

2023年11月26日 20時09分44秒 | 公園
偕楽園公園 もみじ谷@水戸市見川







水戸市見川の偕楽園公園「もみじ谷」の紅葉が見頃を迎えた。
茨城県護国神社と丸山淵明堂跡~徳川邸に挟まれた谷間の細長い敷地にはモミジやカエデなど約170本が植えられてある。











紅葉の進み具合は、地形や日当たりなどにより樹木ごとに異なっている。
夏の猛暑の影響を受け、昨年より1週間~10日遅れての見頃となった。





湧水を集めた流れを滝のように落下させる設備もあり、変化に富んでいる。
山茶花やツワブキなど季節の花も見頃だ。

*11月3日(金・祝)~30日(木)まで夜間のライトアップも行われている。

世界の歩き方講座~行ってみたい!ヨーロッパの最も美しい村~ 写真家・吉村和敏講演会@水戸市国際交流センター

2023年11月26日 12時55分50秒 | 講演会
世界の歩き方講座~行ってみたい!ヨーロッパの最も美しい村~
写真家・吉村和敏講演会@水戸市国際交流センター
2023年11月25日(土)14:00~16:00






11月25日(土)14:00~16:00まで、水戸市国際交流センター3階ホールで写真家・吉村和敏さんによる「ヨーロッパの最も美しい村を巡る旅」の講演会が開かれた。
「ヨーロッパの最も美しい村を巡る旅」は1982年に「フランスの最も美しい村」協会が一つの村の村長の呼びかけで誕生したことに始まる。
美しい景観を後世に伝えたい、小さな村の観光を促進したいとの願いで設立された組織で、現在156村が認定されている。
その後、ベルギー、カナダ、イタリア、日本、スペインにもネットワークが広がった。









吉村さんは5年間をかけフランスの全村を訪れ、カメラに収め写真集を発刊した。その後、フランス・イタリア・ベルギー・スペインの全村を踏破し写真集を刊行している。
若い人たちが旅の楽しさを知り旅に出かけることを願って出版されたとのことだ。
今回は「特に記憶に残った村」の写真をスライドで紹介しながら旅の楽しさを語った。
都会を離れた街道の果に、中世の街がそのままの残っている村も多いこと。







どんな小さな村にも必ず地元の食材を使用した美味しく安価なレストランが必ず在ったとのことなど、日本とは異った環境はうらやましく感じた。
当時は円高で航空運賃やホテル代も安い時代で旅するには最高の時代であったといえる。
私も1990年代から2010年頃まで、主にはイギリスのロンドン近郊の街を旅した。特に素晴らしかったのはカントリーサイドでパブを兼ねた宿屋がどこにも在った。パブ巡りは大きな楽しみで、今でもときおり思い出す。
97・98年の中国の雲崗・竜門などの仏教遺跡巡りも思い出が深い。
リタイア後はタイにショートステイ、を考えた時期もあったが実現できなかった。フランス周遊・中欧、東欧、ギリシャ・トルコ、スペイン、イタリアなど毎年のように旅することが出来た。
若い頃に憧れたサンフランシスコも何度か訪れることが出来たのも良い思い出。
たった一度だがニューヨークに旅し、美術館巡りしたのが懐かしい。
ここ数年、コロナ渦で旅する心も機会も失われてしまったが、「旅は人生・人生は旅」その思いは変わらない。
ボチボチ旅を再開したが海外まで足を延ばすのが億劫になってしまった。年齢的な要素もあるし円安になって海外旅行が難しい状況になってしまったこともある。しかし、この講話を聴いて「海外への旅心」が目覚めた。
来年は海外への旅を考えてみよう

袋田の滝 山方宿芋煮会と袋田の滝(その弐) 2023年11月19日(日曜日)

2023年11月21日 22時30分58秒 | 
袋田の滝
山方宿芋煮会と袋田の滝(その弐)
2023年11月19日(日曜日)






袋田の滝

日本三名瀑のひとつに数えられる「袋田の滝」は高さ120m・幅73m、流れが大岩壁を四段に落下することから、別名「四度(よど)の滝」とも呼ばれる。
西行法師は「花もみち 経緯にして 山姫の 錦織出す 袋田の瀧」と詠い、その魅力を称えたとされる。
私の小学校時代の遠足の定番だった。
当時は観瀑トンネルがなかったので、滝川沿いの崖の道を滝まで進んだ。
観爆台も無かったから滝の上の方まで見られなかった。





1979年12月に完成した観瀑トンネルは老朽化したため、フルカラーLED照明を用いたリニューアル工事が2023年4月に完成した。
長さ276メートルのトンネルは、まるでタイムトンネルのよう。





トンネルの中ほどに「胎内観音像」が安置されてある。
1979年のトンネル開通時に開眼した観音像で水戸出身の彫刻家・後藤清一の作だ。トンネル(洞窟)は、母の胎内を表すともいわれる。
胎内観音にお参りすることで、安産・子育てに良きものをもたらすでしょう。









滝を下から見上げる第一観瀑台と上から見下ろす第二観瀑台の2つの観瀑台から角度の違う眺めを楽しめる。
「大子来人~ダイゴライト~」と称する袋田の滝ライトアップもなされるようだが、夜間でないので、残念ながら見られなかった。





滝川の対岸へと渡る吊り橋への通路もあり、吊り橋の先には渓流散策コースがのびている。
瀧見茶屋には平安時代に西行法師が訪れて歌を詠んだという展望台が在る。
ここを含め絶景に見惚れて写真を撮り忘れた処が沢山あった。



荏胡麻(えごま)入りのラーメン。
帰途は国道118号線沿いの奥久慈の玄関口にある『道の駅常陸大宮~かわプラザ~』に、清流久慈川のほとりに位置する道の駅。
フードコートでは、地元の食材を使ったジェラートやソフトクリーム、スムージーなどの他、パンやプリンも販売する『ジェラート&スムージー』や、常陸秋そばや鮎塩焼き定食などが味わえる。
“えごま”を併設の加工施設で絞った、国産100%のえごま油が特産品。

山方宿芋煮会と袋田の滝・(その壱) 2023年11月19日(日曜日)

2023年11月20日 19時47分09秒 | イベント
山方宿芋煮会と袋田の滝・(その壱)
2023年11月19日(日曜日)



2023年11月19日(日曜日)水戸市国際交流センター主催の「山方宿芋煮会と袋田の滝」のバスツアーに参加することが出来た。
青空が広がる初冬とは思えない暖かな一日、奥久慈の紅葉を眺めながら「芋煮会」の初体験と日本三名瀑の一つ“袋田の四度の滝”を久しぶりに眺められた。



定員は40名で子供さんを連れた親子や若いカップルなど。
水戸に在住している外国人の国籍は多様だ。
外国人向けの企画だが、定員に満たなかった分の補充として私を含めた数人の日本人も参加した。
バスの中での自己紹介もユニークな方が多く、隣席の人とも会話が弾み交流の成果を実感する。







常陸大宮市の秋のイベント第26回「やまがた宿芋煮会」
直径3.5m、深さ1.1m、重さ1.1tの関東一の大鍋をクレーンで吊るし、里芋・奥久慈しゃも肉・玉こんにゃく・ねぎ・ゴボウ・干しシイタケ・芋がら‥七つの地元食材をふんだんに使用して煮られている。

1杯 400円(協賛金)を支払うのだが、参加者多数の行列で引き換えるまで約30分間並んだ。









特産品の販売や飲食の屋台も数多く出店。
松や銀杏の大木も見事。
河原でそれぞれの時間を過ごしている。



和牛のメンチカツ、美味しかったです。


にしよしみ絵画展「時のかたち-Ⅱ」 日本酒文化長屋  磯蔵 gallery WEST @笠間市稲田

2023年11月13日 23時38分29秒 | 美術展
にしよしみ絵画展「時のかたち-Ⅱ」
日本酒文化長屋  磯蔵 gallery WEST @笠間市稲田
11月9日(木)〜11月27日(月)11:00〜18:00(火・水定休)








JR稲田駅から線路の反対側に位置する磯蔵酒造は「地元の水・米を地元で酒にし、地元で飲んでもらう」に拘った酒蔵で酒銘「稲里」(いなさと)として知られる。
創業は明治で百年以上の老舗だが、本年の5月に大正時代の日本庭園を囲んだ米蔵を改修して酒を試飲して買える酒屋・日本酒バー・宴会場・カフェ・工芸ギャラリー・イベントスペースなど多目的な長屋風な空間にリニアールして「日本酒文化長屋」として本年5月ごろに開館した。

昨年までは、浅草の伝法院通りに「窖(あなぐら)」というアンテナショップを営業しており、発展的解消の延長として満を持して開館した。



常設のギャラリーでは笠間の陶芸家の酒器やアクセサリーなども販売されているが美術展としてとして地元の女流アーティスト“にしよしみ”さんを迎えて「時のかたち-Ⅱ」と題する企画展が開催されている。

にしさんとは1992年に水戸市南町の相馬画廊で開催された「にしよしみ絵画展」で初めておめにかかった。長期のカナダ滞在から帰国した作家だけに、英語のタイトルのも多く、不思議な雰囲気の作家であり作品だった。
その後、1993年“Since Then”ギャラリーSAZA(茨城県ひたちなか市)
1995年“Open Your Heart”そうま画廊(インスタレーション)
1996年“Lost and Found” そうま画廊(インスタレーション) と、たて続きに作品を発表されたが、和紙を使ったスピリチュラルな作品が記憶に残る。
1998年にサンフランシスコの「サターギャラリー」で開催された「Happy Together」展の開催に際しては、いくらかのお手伝いもできた。
その後も、偶に顔を合わせ、話をする付き合いが30年続いている。
魅力的な雰囲気と姿は変わらないが、作品は着実に変化している。









愛とコミュニケーションが変わらぬ主題のようだが、「今回のテーマは「時のかたち-Ⅱ」で西の内に描かれた作品は墨のモノトーンもあれば緑や赤のもある。
和紙の画面から伝わる霊的な語りかけを感じるのはいつもと変わらない。



お元気な姿と作品に接することが出来た。



偶々来場された美術家の関口広子さんとも久しぶりにお会い出来た。
関口さんの友人で、岩間で有機農業を営むラガーマン生駒敏文さんと東京在住の料理家山田玲子のお二方を紹介された。
縁があってお会いする人達との触れ合いは誠に楽しいもので、これぞ生きている証明と思える。

故中山義雄(茶名素玄)さん追悼茶会@邂逅庵(水戸市南町)

2023年11月09日 21時40分51秒 | 水戸今と昔
故中山義雄(茶名素玄)さん追悼茶会@邂逅庵(水戸市南町)

6月22日に亡くなられた故中山義雄(茶名 素玄)さんの追悼茶会が11月5日に行われた。
邂逅庵・清水透さんが生前に「俺が死んだあと、これを掛けて追悼の茶会を開いてくれ」と掛け軸を託されたとのことで、追悼の茶会の連絡を受けた。
清水さんにとって、中山さんは茶の道に導いてくれた大恩人なので応えたいという。中山さん・清水さん共に石州流「水戸何陋会」に所属されている。
石州流は流派ではあるが家元制ではないので、各自が自由に運営されているのが魅力であるという。
この日の会は中山さんの思いを形にしたいと五人の友人に声をかけたとのことで喜んで参加させていただいた。









連中の1人は茶をたしなむが、私を含めた他の4人は心得も無く、11時30分からほぼ正式な茶事に倣った会が午後の3時頃まで行われ、故人を偲ぶことが出来た。
清水さんの奥様・お嬢様のご家族三人が心を込められた手作り料理を含めたおもてなしにより実現したが素晴らしい一日であった。
故人が心に描いた集いがどの程度であったかを知る由もないが、想像した以上の素晴らしい会であったと思う。



「主人公」の掛け軸(長野善光寺管主・小松玄澄書)
初めて目にした「主人公」という言葉は1885(明治18)年に坪内逍遥が著した「小説神髄」において用いられた造語という説があるが、禅語で自分らしく生きる〈本来の自分 自分の中にいる本当の自分〉という意味のようである。
庵主は「人生は神の演劇己自身である」と解いた様だが、禅語ゆえに答えは人それぞれで良いのであろう。

「邂逅庵」
清水さんの庵は、以前に何度もお尋ねしているので庵号「邂逅庵」は拝見しているはずだが改めて拝見した。
「邂逅」の読みは「かいこう」で、意味は「思いがけない出会い」「偶然に出会うこと」で、それ以上に「運命的な出会い」「運命を感じる巡り合い」というように「感動的な出会い」を意味する場合もあるようだ。
普通は使わないが素敵な言葉で、庵号としても素晴らしいと思えた。











懐石料理の一汁三菜などが次々と、
都度、お酒を少しずつ頂きながら味わい、濃茶・薄茶と。
作法の手ほどきを受けながら、仲間内なので間違い大歓迎と和気あいあい。











全てご家族の手作りとは思えない料理の数々、料亭の味に勝るともひけを取らず、量的にも大満足であった。
御亭主の清水さんが茶室のしつらえ、水差しの棚や懐石の諸道具などを含め全て手作りされた。



奥様・お嬢さんの全面協力と心からのもてなしは身に染みた。
ご家族の皆様、大変お世話になりました。



弘道館の修復時の古材で作られた香盒。
中山義雄さんの意向で虎屋の羊羹と共に、記念品として中山家より贈られた。

cafe カワマタ @水戸市大塚町1865-31

2023年11月05日 23時07分06秒 | カフェ・喫茶
cafe カワマタ @水戸市大塚町1865-31



水戸市の大塚池に近い「cafe カワマタ」は営業日 が土・日のみで 営業時間が11:30〜17:00 という限定された営業日時なので、予約が難しい店といわれる。
大塚町在住で「cafe カワマタ」がご贔屓というFさんのお誘いで訪ねることが出来た。
古民家カフェというより高級住宅という感じの門構えで、玄関を含め、いたる処に季節の花が生けられてある。





畳の座敷とソファーの洋間を含め3部屋。
庭に面したテーブル席もある。





石灯篭や大きな庭石が据えられた庭園を眺めながら。





メニューは仕入れの都合で変更もあるようだが、月替わりのごはん(1日16食)。
奥様が1人で素材の良さを生かした手作り料理は種類も多い。
家庭料理と一言では言えない、薬膳料理のように心と体に浸みる。
一品一品に心が籠り「料理は愛情」を感じる。



デザートのチョイスは可で、アップルパイと珈琲。







驚いたのは、真空管使用のオーディオセットが2か所設けられてあるのだ。
1部屋は大画面のスクリーンやプロジェクターが備えられたプラーイベートシアタールーム。
申し込めば15時頃から視聴も出来るという。
珈琲とケーキを味わいながら、ゆったりと音楽を聴くのもいいな。



珈琲にも拘りが感じられる。



各部屋の内装なども心が配られており、葦を使った障子が使われている。
ご主人が、ご両親のための住まいとして作られたらしいが、今では出来ないような大工仕事や建具仕事に職人技が多用されている贅沢な空間だ。

12時近くから3時近くまで、話をしながらゆったりと時間を過ごした。
長居したことを詫びると、ご主人は「永い時間、寛いで頂けるのが嬉しいことです」とのこと。

お招き下さったFさんは僕の尊敬するF先生の親戚筋の方である。
良いお店を紹介して戴き、ご馳走になり有難うございました。