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『激流 渋沢栄一の若き日』(大佛次郎著)を読む(其の壱)

2021年01月10日 16時32分38秒 | 本・雑誌
『激流 渋沢栄一の若き日』(大佛次郎著)を読む(其の壱) 





NHKの大河ドラマ「青天を衝け」が2月14日(日)から放送が始まる。
幕末から明治維新という大変革時代を生き、2024年発行の新1万円札の肖像に選ばれた“日本資本主義の父”渋沢栄一が主人公だ。

ドラマの原作ではないが『激流 渋沢栄一の若き日』は『鞍馬天狗』で有名な大佛次郎が渋沢栄一の生い立ちから1867年のパリ万博に将軍・徳川慶喜の名代として出席する徳川昭武の随員としてフランスに渡り、大政奉還に伴い帰国を命じられ、明治維新後に帰国するまでの若き日を描いた小説。

1975年の出版だが、今回(2021年1月)「朝日文庫」で再版された。
幕末という正に「激流」の時代に西欧の真髄を知り、後に日本初の株式組織の銀行を創設するなど、経営を手がけた企業は500社以上で「日本資本主義の父」と呼ばれるようになった原点の物語。

著者の大佛次郎《1897年(明治30)~ 1973年(昭和48)》は
『鞍馬天狗』シリーズなど大衆文学の作者として有名な他、歴史小説、現代小説、ノンフィクション、新作歌舞伎や童話などまでを幅広く手がけた作家。
『水戸黄門』『天狗騒動』『天皇の世紀』など水戸に関する著作も多い。
天狗党に関連した小説『夕顔小路』(1967年・昭和42年)頃、取材のために何度か水戸近辺や常陸大子を訪れている。





横浜市の港が見える丘公園に隣接して「横浜市立・大佛次郎記念館」が在る。
大佛の全著作及び資料が常時展示されているの。
横浜訪問に際しては足を伸ばしたい文学資料館である。

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