「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

里山の風景、旧水府村、里美村。

2010年09月30日 14時26分57秒 | 山野草
里山の風景、旧水府村、里美村。

常陸太田市は2004年12月1日 に金砂郷町、水府村、里美村の3町村と合併し、県内では最も面積の広い市町村になった。
南北に長い市域をもち西から順に浅川、山田川、里川が並行して南へ流れ、それぞれ谷に集落と耕地が広がり、背後には里山が連なる。
旧佐竹藩の領地で歴史的な社寺も多い。
戦前まで繁栄した村や町は高度成長に反比例して衰退した。
しかし、往時を偲ぶ建物と豊かな自然が残されている。

旧里美村の古民家レストランを訪ねた際、眼についた風景などの写真を数点。





折橋の旧家の門構えと、玄関の飾り物。



大中の大中神社、樹齢400年の杉の古木がある。社殿は総欅造り。
以前は神社や仏閣が住民の心の拠りどころだった。



神社の脇の彼岸花。
今年は暑さと水不足で、例年より2週間くらい遅い開花。
この辺一帯の田圃の畦などに沢山咲いている。



鶏頭、秋を象徴する草花だったが、最近見かけることが少ない。

旧水府村、葉タバコ栽培の裏作として行われた蕎麦栽培。



白い花が盛り、あと1ヶ月くらいで収穫だ。
いまやブランド化した『常陸秋蕎麦』。
新そばを求めて多くの人達が訪れる。

*因みに江戸時代の五街道を補った脇街道(脇街道は幅三間・約5.5メートル)で里美を通った棚倉街道のルートは、
(水戸ー枝川ー額田ー太田ー常福地ー春反ー町屋ー折橋ー大中ー明神峠ー東館ー八槻ー棚倉ー矢吹)ここで、奥州街道と連結した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

里美の古民家レストラン @茨城県常陸太田市大中町1547

2010年09月29日 22時20分31秒 | 
里美の古民家レストラン @茨城県常陸太田市大中町1547
期間限定:2010年9月25日~11月20日


茨城県は関東平野の北端に位置している。
南船北馬の地で県南は人口が増加しているが、北部は減少の一途。

旧里美村(現・常陸太田市)は常陸の国と奥州を結ぶ古道、棚倉街道の重要な拠点として宿場が連なり多いに栄えた。
今でも折橋、大中、小中などの旧街道には往時の繁栄を物語る多くの商家の蔵や屋敷が連なる。
山林地主も多い。
久慈川支流の里川、歴史ある横川鉱泉、水戸徳川家の別邸・天竜院、里美牧場、広大な山林など豊かな自然に恵まれている。









(玄関脇、濱恵泉作・トッキーNYに/アート作品も展示されている)

大中地区の荒蒔邸の古民家と広い庭を舞台に、茨城県の肝いりで地域の活性化を目的とした期間限定のレストランがオープンした。
県北の食材を使用した料理やお酒を味わっていただこうとする試み。

2ヶ月の間を借り受けての営業。
終了後は元通りの状態で返却するとの条件だから、大幅な改装は出来ない。





厳しい条件の中で、古民家をレストランに変身させた。
テーブルは重厚な特注品。
古民家の柱や梁に負けない。



料理をプロヂュースしたのは日立市出身でニューヨークを中心に活躍している杉江礼行。
海の幸、山の幸に恵まれた茨城産の食材を生かしたメニューが考えられている。
当然ながら、レンコン、コンニャク、ローズポーク、常陸牛なども使用されている。







ニューヨークスタイルと云うが、日本的要素も多く、当世の流行りのスタイルともいえる。
器は古いものから新しいものまでを組み合わせて使用されている。

会期中にもう一度と思ったが、
既に2000人以上の予約があり、ランチは10月中は満席だとのこと。

紅葉を愛で、鉱泉での入浴、もう少し経てば『常陸秋蕎麦』も出始める。
県北の秋は楽しみが一杯だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第3回「みとワン★グランプリ」@水戸南町自由広場

2010年09月26日 22時27分01秒 | イベント
第3回「みとワン★グランプリ」@水戸南町自由広場

晴れ上がった秋空の下の9月最後の日曜日。
各地で沢山の催しがあった。





水戸南町自由広場で開催された第3回「みとワン★グランプリ」。
タイトルからはどの様な趣旨かは良く分らないが、簡単に云えば『秋祭り』。








メインは焼ソバ、パン、スイーツなど飲食の屋台村だが、クラフト関連・木工家具・古着・手作り雑貨、さらに、寄せ植えや鉢植えの花まで多彩な出店。










お絵描きコーナーから高校生や社会人のブラスバンド演奏もあった。








ワゴン車を改装した移動食堂車のスタイルもそれぞれに楽しい。



テントを含め、約40軒が軒を並べていた。
子供連れの人たちには託児所も開設されていた。

今流行のB級グルメブームにあやかろう、との意図も感じたが、そうでなく「何でも有りの、お祭り」に徹していたのが良かった。

誰が主宰か分らないが、ボランテアによる手作り、を感じた。
静かになった街が賑わいを取り戻したが、一日限り。

ともかく、関係者の皆様ご苦労様でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ひめゆり・平和への祈り」展  9月19日~10月24日

2010年09月25日 14時49分20秒 | 博物館


「ひめゆり・平和への祈り」展  9月19日~10月24日
@水戸市立博物館 3階・4階 水戸市大町3-3-20 






「ひめゆり 平和への祈り」展が水戸市立博物館で開催されている。
戦後65年、太平洋戦争を体験した人たちは少なくなり記憶も薄れている。
沖縄の基地問題は、いまだに解決されていない。

1945年、沖縄では軍民混在の地上戦がくりひろげられた。
本土防衛の防波堤として20万人以上の沖縄の人たちが犠牲になった。





沖縄師範学校女子部・沖縄県立第一高等女学校の教師・生徒240人はその過酷な戦場に学業半ばで動員され、沖縄陸軍病院の壕で負傷兵の看護に当たった。
彼女達は、戦後ひめゆり学徒隊と呼ばれた。







半数以上が亡くなったが、生存者の年齢は80歳を越えた。

生存者の思いを伝え、平和への祈りを込めて「ひめゆり」からのメッセージとして今回の展覧会が企画された。





3階の会場には“水戸の空襲や、戦時下の水戸の女学生など”に関する展示がなされている。

あまりのも平和ボケした現在の日本。
特に、沖縄の人たちに対する認識は少ない。

多くの犠牲の上に今の平和があることを再確認することが出来た。
10月24日まで開催されている。
戦争を知らない人たちに足を運んで欲しい展覧会だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もつ焼き・長兵衛 @水戸市宮町

2010年09月24日 22時09分24秒 | 居酒屋
もつ焼き・長兵衛 @水戸市宮町

水戸中央郵便局の近くに昔からの飲食街が在る。
市役所や県庁や企業が笠原や駅南地区に移転するに伴ない、徐々に寂しくなった。
最盛時の半分にも満たないが、「茶の間」「吾一小屋」を初め、家庭的な居酒屋が健在だ。
その他にも、沢山有りますが、、、、

四谷の「荒木町」のような路地裏の雰囲気があり、僕の好きな街だ。



もつ焼き「長兵衛」も親しみやすい店だ。
八月下旬に横手と酒田に行き、酒田の中町の飲食街も楽しかった。
「長兵衛」の看板のかかった居酒屋が有ったのでの入った。
これが大正解で、水戸の「長兵衛」とかなり似ていた。



久し振りに「長兵衛」の暖簾をくぐった。





もつ焼き、モツ煮込みの店だが鯵や鰹の刺身もある居酒屋。
相変わらずサラリーマン風、会社勤めの人たちの憩いの場。
仕事帰りに仲間内での飲み会。



見回して、酒田の「長兵衛」と同じようで内心驚いた。
もつ焼きなどを頬張りながら酒を飲みオダを揚げる。
この辺りが、僕には一番合っていると、改めて思った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小野崎利光イラスト展 里山の一木一草その辺で見つけた彩り―  

2010年09月24日 15時20分27秒 | 美術展
小野崎利光イラスト展 里山の一木一草その辺で見つけた彩り―  
9月21日~26日   @ギャラリーしえる 水戸市見川町






台風の余波で風雨の強い昨日の午後、小野崎利光さんの個展にうかがった。
作家には暫らく(20年以上か)お眼かかっていない。
さほどの交流があったわけでもないから、ご本には忘れているかも、
本業の建築のパース制作を今でも続けておられるのだろうか?
等考えながら、ギャラリーに着いたが、作家はお帰りになったとの由、お会いすることは出来なかった。

現在の建築のパース画はコンピューターを使用して、図面から全てを読み取り、3次元のどの方向からでも見えるほどの技術になっているらしい。
そんな時代に、職人技でパースを書き続けている小野崎利光さんは描くことが大好きなのだろう。
何十年か前の展覧会では、クラッシク・カーなどの細密描写の絵が多かったと記憶している。今回は「里山の一木一草その辺で見つけた彩り―」とサブタイトルにあるように、身近な自然の風景を描いている。



写真と見まごうような作品群。
サイズもはがき位で、身辺において眺めるに丁度良い。



従って、かなりの作品が赤丸つきであった。



優しい人柄が作品に反映されている。
秋の野山の風景も多く、一足早く秋が訪れた感じだ。
ギャラリー周辺の景観と、画廊内が見事に調和していた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガンボ&オイスターバー @ 水戸京成百貨店9F

2010年09月22日 20時48分21秒 | レストラン
ガンボ&オイスターバー @ 水戸京成百貨店9F

今日もまた、中秋の名月を愛でに偕楽園に行こうと思った。
茶会、尺八演奏会 、琵琶演奏会 、謡と仕舞の会、神楽舞や雅楽演奏会など沢山の企画がある。
昨日と一昨日はライトアップされた園内なのに、人影が殆ど無かった。

そろそろ出かけようとしたとき、近所のKさんご夫妻が「京成の9階のオイスターバーに行きませんか」とのお誘い。
京成のレストラン街の殆どは行ったが、オイスターバーは縁がなかった。

牡蠣は「海のミルク」とも呼ばれる。
グリコーゲンのほか、必須アミノ酸をすべて含むタンパク質やカルシウム、亜鉛などのミネラル類をはじめ、さまざまな栄養素が多量に含まれてイルとのことだが、とにかく旨い。
生食、網焼、カキフライのような揚げもの、鍋物の具。
多様な食べ方が出来る。
肉や魚介の生食を嫌う欧米食文化圏においても、カキは例外的に生食文化が発達した食材で、古代ローマ時代から珍重され、養殖も行われていたという。

誰もがご承知の能書きが浮かぶ。
花より団子。
早速、同行することに。

予約なしで出かけたら、カウンター席しか空席がなかった。
2日前までの予約に限り90分で食べ放題¥3480、と言う目玉メニューのせいらしい。




ともかく北海道の厚岸産と仙鵬跡産、岩手の山田湾産と大槌湾産の4種盛り合わせ注文し、さらにカキフライ。



店名になっている「ガンボ」もオーダーする。
ガンボは食べたことがないが、ジャンバラヤと同じケイジャン料理らしい。
カレーに似ていたが、もう少しスパイシーでも良いと思ったが、その店なりの味付けなのだろう。

出かける時は雲の動きは激しかったにせよ、満月の姿が見え隠れしていた。
家に戻って間もなく、雨が降り出した。
今日もまた真夏日だったが、確実に秋は深まっている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「中秋の名月」

2010年09月21日 20時58分24秒 | 水戸の今と昔
「中秋の名月」



日本は太陽よりも月を重んじる習慣が強かった。
特に、八月十五日澄んだ空に昇る満月を愛でる風習があり、この月を「中秋の名月」と呼ぶようになった。
勿論、旧暦(太陰暦)のことで、明日9月22日がそれにあたる。

秋は収穫の時期で、その年の収穫物を月に供える風習が各地に残っている。
子供の頃、月見の晩は友達と誘い合って、団子泥棒を楽しみとした。
さおの先に、自転車のスポークの先を尖らせ、団子などのお供えを失敬する。
取られたほうも、お月様が召し上がった、と喜ぶ。

欧米のハロウィンに似た習慣だ。
東西を問わず、時間がゆったりと・物語を楽しむ余裕があった。



今日も、ライトアップされた偕楽園に出向いたが、来場者は僅か。
鈴虫の音が響き、中秋の名月【正確には、一日前】を味わうことが出来た。

月に関する名歌は多い。
あなたは、どの歌が御好きでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水戸の萩まつり

2010年09月21日 15時30分58秒 | 水戸の今と昔
水戸の萩まつり



今年の秋は暑い。
花も時期も忘れたようだ。
萩祭りの行われている偕楽園の萩。会期が終了なのに五.分も咲いていない。
それはともかく、

水戸観光協会の資料によれば、
『水戸藩第9代藩主徳川斉昭公(第15代将軍徳川慶喜公の父)が、天保13年に伊達藩から譲り受けた萩を偕楽園創設とともに植えられました。
 偕楽園の萩は宮城野萩が中心。白萩、ヤマ萩、丸葉萩など150群(むら)が咲き競い、秋の風情が楽しめます。
 秋の七草の一つでもある萩は、万葉集の詩の題材として、最も多く用いられており、約140首もの詩が詠まれています。
秋のライトアップWEEK期間中(9/17~9/23)は,午後9時まで偕楽園を夜間特別開放』
となっている。



昨20日の夜、萩を愛でに偕楽園に出向いた。
せっかくの夜間開放、8時頃にいた人は10人足らず。






お陰で、鈴虫の声を聴きながら、ノンビリと散策できた。
今日、明日は午後九時まで開放されている。

22日は中秋の名月。
合同野点茶会が15:00~20:00
尺八演奏会 が16:00~17:00
琵琶演奏会 時間が18:30~19:00
謡と仕舞の会など盛りだくさん。

特にお勧めは、
中秋の名月合同野点茶会 時間/15:00~20:00、席料/1席300円
好文亭茶会 時間/15:00~20:00、席料/1席300円
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「山の食堂」  @ 益子町益子3278-1

2010年09月18日 23時17分21秒 | レストラン
「山の食堂」  @ 益子町益子3278-1

益子メッセの「ルーシーリー展」に行く前に、久し振りにスターネットカフェに立ち寄った。
ここのオーナーは、(詳しいことは分からないが)曲者だ。
以前は洋服関係の仕事であったとの噂を聞いたが、定かではない。
とにかく感覚が素晴しい。
わざわざ、益子まで足を伸ばす人がいるのが理解できる。
那須の「ショーゾー・カッフェ」も同じよう。

スターネットカフェは営業形態が変り、反対側の丘の上に食事&カフェ部門が「山の食堂」としてオープンした。
今までの店はセレクトショップやギャラリー、コーヒーショップとなった。



丘上にあるのはこの「山の食堂」と「山のホール」。
「山のホール」はコンサートやギャラリーなど多彩な催し物が行われるらしい。






新しい建物だが、柱や梁には歴史が刻まれた古材を使用されている。





暖炉も置かれ趣がある。
古材と新しい材料、そして鉄などの組み合わせが巧みだ。

食事の好みは人によりけり、僕は天然酵母のパンが美味しいと思った。
提携しているパン屋さんから取り寄せているとのこと。

益子はたくさんの楽しみがある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 水戸ホーリーホック 3-1 カターレ富山

2010年09月18日 20時55分55秒 | 水戸ホーリーホック
 水戸ホーリーホック 3-1 カターレ富山   @ケーズデンキスタジアム水戸



秋晴れのケーズデンキスタジアム。
水戸はチャンスを効率良くいかし常盤聡(前半2分)、片山真人(前半8分)が序盤に2点を先行した。
前半21分に苔口のミドルで1点差に迫られるも、直後に相手のクリアミスから最後は片山が決め再びリードを広げて前半が終了。

後半は守る試合になり、得点に結びつかず。
前半のリードを守り、ホームで快勝。
結果はオーライだったが、観客は1844人。
寂しすぎだ。







とはいえ、勝ちゲームの後は盛り上がる。



本日のヒーロー片山真人選手は大阪から家族を家族を招待、その前で2本のゴール。
のりに乗っていた。

勝ちゲームのスタンドにいれば、また来よう、との気になるのは当然。
今日はもっと多くのお客さんに来て欲しかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手打ち蕎麦「一久」 @水戸市河和田町877

2010年09月14日 22時10分08秒 | Weblog
手打ち蕎麦「一久」 @水戸市河和田町877

残暑が厳しい毎日であったが、昨夜に多少の雨が降った。
今朝は爽やかな風が吹いた。
来週は秋のお彼岸「暑さ寒さも彼岸まで」とは、よく云ったものだ。

水戸市河和田には親鸞の直弟子である唯円(ゆいえん)が、建保6年(1218)榎本というところにある心字池のほとりに道場を開いたことに始まる、報仏寺が在る。
水戸地方真宗教団発祥の由緒ある寺です。親鸞の直弟子である唯円(ゆいえん)が、建保6年(1218)榎本というところにある心字池のほとりに道場を開いたことに始まる、水戸地方真宗教団発祥の由緒ある寺。
唯円は『歎異抄(たんにしょう)』の撰者とも云われる。



江戸時代になって旧河和田城址の現在地に移転した。



報仏寺境内の萩の花、



百日紅

いまだに、道路沿いに当時の土塁と濠が残されている。
中世の遺構が残されているのは、タイムスリップした感覚になる。



報仏寺に隣り合って、と言ってもかなり離れているが、佐竹氏の庇護を受けた曹洞宗・天徳寺もある。
河和田城址が広大な敷地であったことを偲ぶことができる。

報仏寺に隣接して、手打ち蕎麦「一久」。



木造の山小屋風、蕎麦屋には見えない造りで、天井が高く、落ち着いた空間だ。
創業20年くらいか、石臼挽きで店内の蕎麦打ちが見える造り。
今では一般的だが、若宮町の昔そば「若竹」に次いで人気をはくした。



「鴨南のつけ」で「菊水」の冷酒を酌む。
いい季節になった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

超一流の感動、小菅 優 ピアノ・リサイタルから。

2010年09月13日 01時17分18秒 | 水戸芸術館
超一流の感動、小菅 優 ピアノ・リサイタルから。

幸運にも水戸芸術館コンサートホールで開催された小菅 優 ピアノ・リサイタル会場の席を得た。
クラッシク愛好家の友人達から前評判を聞いてはいたが、ダイナミックで繊細で、時には顔面に笑みを浮かべて、この一夜に全力をこめた演奏に圧倒された。
特に、アンコールに演目が素晴しく、手が痛くなるほど拍手をした。

帰りがけに、会場に張られたアンコールの曲名を頼りに調べてみたことや思い出したこと、など書き留めておく。

1曲目はショパンの夜想曲第20番嬰ハ短調「遺作」。

2002年の映画『戦場のピアニスト』の中で演奏されていた曲と分った。
宣伝で数多く流されていたから、メロデーが耳に残っていた。
この曲だったのか、と納得し、映画を観てみたいと思った。

僕はショパンの夜想曲といえば、第2番。【これも、調べて分ったことだが】
1955年の映画『愛情物語』の主題として使用されていたことに由る。
エディ・デューチンと言う実在のジャズピアニストの物語。
タイロン・パワー とキム・ノヴァクが主演。
キム・ノヴァクは僕の憧れの女優であった。

やっと結ばれた2人だが、彼女は死亡。
さらに、自分にも死が迫る。
最後の場面は、息子と二台の白いピアノを向かい合わせ、テーマとして使われたショパンのノクターンを弾く。
この映画を観て、ピアノを弾くことができたら、と願った。
当時ピアノが有る家は稀、オルガンさえ無かった。
其の後、西田敏之の『もしも、ピアノが弾けたなら』と言う曲が流行ったが、僕の心もそのようだった。

どちらが先かはっきりしないが、その頃にチャイコフスキーのピアノコンチェルトを友人の家で聞かせてもらった。
レコードや再生装置を個人で所有するのは稀な時代であったから良く憶えている。
ギレリスのピアノであったことも記憶しており、クラッシク音楽に親しくなる条件はいくらかあったにも拘らず、縁のない生活だった。
それが、20年前に出来た水戸芸術館のお陰で、年に何度か聴く・観るの体験が出来るようになった。有難いことである。
コンサートホールは聴くことであり、観る事だ。
さらに、考える場でもある。

次の2曲はメンデルスゾーン「無言歌」からで、

ハ長調、プレスト《紡ぎ歌》(1845年5月4日作曲) 楽譜の冒頭に「紡ぎ歌のように」という発想標語がある。《蜜蜂の結婚》という別の表題で呼ばれることもある。

ト短調、ウン・ポコ・アジタート、マ・アンダンテ 《そよ風》(作曲年代不明)。

だったらしい。
しかし、《紡ぎ歌》《そよ風》など緩やかではなく、熱風が吹きまくった。

この感激をクラチュウ(クッラシック中毒)さんに伝え,感想を求めたところ次のような返信が来た。

ダイナミックであり繊細でもある、全体の構成もしっかりしている素晴らしい、超一流の演奏でした。
小菅さんは7日から水戸芸術館でリハーサルを行って練り上げたそうです。
ありがたいことです。
小菅さんの演奏はすべてが新鮮で聴衆をワクワクさせるものがあるのですね。
内田光子のように世界の一流ピアニストになることは間違いないと思いました。
特にショパンのバラードは良かったです。
このようなバラードを聴いたのは初めて・・すべてが新鮮でした。
ノクターンは誰にでも愛される曲ですね。
一級品の演奏でした。



無言歌は昨年、MCOと協演したメンデルスゾーン・ピアノ協奏曲と同じCDに収録(水戸芸術館で後日収録)されていた曲です。
CDよりいいですね。
生が一番です。

それにしても、ご愁傷さまです(笑)。
超一流の演奏で感動すると病みつきになります。
私の「クラチュウ」を差し上げたいと思います。

それ程に嵌るとは思っていないが、超一流の演奏での感動は多くの記憶を呼び覚ますことは間違いない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小菅 優 ピアノ・リサイタル  @水戸芸術館コンサートホールATM

2010年09月11日 14時56分39秒 | 水戸芸術館
小菅 優 ピアノ・リサイタル  @水戸芸術館コンサートホールATM



世界中で注目を集めている若手ピアニストの一人、小菅優コンサートホールが水戸芸術館再登場、「是非聴くべきだ」とクラチュウさんエビネンコに勧めたれていた。
この日は、画廊のギャラリークがあり其の後旧知の友人と流れる可能性もあり躊躇した。

ところが、友人Nさん宅での昼食会から戻って間もなく、Y先輩から電話があった。「今晩の小菅優のコンサート行けなくなったので、奥さんと行かない」との連絡。
我が家のカミサンはクラッシクが好きだ。
カミサンに恩返しする機会になる。

当然、クラチュウさんエビネンコさんも行くはず。
コンサートを共有できるのは素晴しい。
音楽は時間の芸術、同じ音は二度と聴けない。


水戸芸術館のHPには、




小菅 優がこの秋、水戸芸術館に戻ってきます。2009年3月のATMアンサンブルとの室内楽共演、同年4月の小澤征爾指揮水戸室内管弦楽団との協奏曲共演で聴衆を魅了したこの若きピアニストは、水戸芸術館3度目の登場で、待望のリサイタルに挑みます。

今年生誕200年を迎えたショパンとシューマンをテーマとして、小菅優は水戸芸術館でしか聴けない特別なプログラムを用意しました。

ショパンの作品からは、<バラード>全4曲という意欲的な選曲。<バラード>は、燃え盛る民族的情熱と夢みるような幻想性が詩情豊かに綴られる、ショパンの代表的傑作です。

シューマンの作品からは、まず知られざる小品<アレグロ 作品8>。そして、新しい音楽の理想を夢みてこの作曲家が立ち上げた、架空の同盟の名が掲げられた<ダヴィッド同盟舞曲集>が演奏されます。同盟員の代表的存在であり、シューマンの分身ともいえるオイゼビウスとフロレスタンの、あふれんばかりの夢想と情熱が音楽によって描かれます。

ショパンとシューマン。ロマン派の2人の天才が見た夢に、今、日本が生んだ一人の天才ピアニストが新たな光をあてようとしています。そして、私たちは、その夢の続きに誘われるのです。
とのこと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

写真展 小川晴暘と奈良 飛鳥園のあゆみ

2010年09月10日 01時06分31秒 | 美術展
写真展 小川晴暘と奈良 飛鳥園のあゆみ
 -小川光三・金井杜道・若松保広-
9月18日~10月16日    @奈良県立万葉文化館




三井記念美術館で開催中の「奈良の古寺と仏像~會津八一のうたにのせて~」展が開催されている三井本館1階のロビーに「小川晴暘と奈良 飛鳥園のあゆみ」展を紹介する写真が展示されている。
9月18日から「写真展 小川晴暘と奈良 飛鳥園のあゆみ-小川光三・金井杜道・若松保広-」が奈良県立万葉文化館で始まる。

奈良は、万葉時代から日本の文化の原点。
国立奈良博物館は、日本で唯一の仏教文化の博物館。

博物館の正門の前には、抹茶と古美術の店「友明堂」。
今は廃業してしまったが「日吉館」は會津八一の定宿で、建築や美術を専攻する学生のメッカであった。

東大寺南大門に続く道を歩くだけで《奈良にいる》と実感させられる。
写真館「飛鳥園」は博物館見学の後、或は、大和の古寺巡りの奈良の土産に、と想い出の仏像写真を買い求める奈良名店のひとつ。



雲崗石窟前の小川晴暘



中宮寺 菩薩半跏思惟像 



雲崗15洞 交脚菩薩像  

小川晴暘が、美術史家で書家・歌人の會津八一の熱心な勧めを受け、仏像などの文化財の撮影を行うため1922年(大正11)奈良に創業した飛鳥園。
以来88年間にわたって奈良とほとけたちを撮り続けてきた。
本年は晴暘の没後50年目にあたる。

晴暘にはじまる飛鳥園の歩みと、父晴暘の跡を継ぎ仏像写真の第一人者として活躍する小川光三、飛鳥園出身の文化財写真家金井杜道、現在も飛鳥園に所属する写真家若松保広の写真に焦点を絞り、紹介する展覧会。

10月23日からは第62回「正倉院」展も始まる。
秋の大和路を巡るには最高の季節だが、あれもこれも、とはゆかない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする