オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

ボストン交響楽団を聴きました 「皇帝」「革命」

2022-11-16 18:27:55 | オーディオと音楽
 ボストン交響楽団を聴く  皇帝・革命

 アンドリス・ネルソンス指揮 ボストン交響楽団
  ピアノ 内田光子
 ベートーヴェン   ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
 ショスタコーヴィチ 交響曲第5番「革命」

   2022年11月14日 サントリーホール

 始めは ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 「皇帝」
 ピアノを内田光子さんが弾きました。
サントリーホールが開場した時の記念公演で、内田さんの弾き語りで、モーツァルトのピアノ協奏曲 全曲が演奏されました。その一夜を聴いてから筆者は内田光子さんのファンになりました。リサイタル、CD、VD、ハイレゾ と聴いてきました。昨年の来日公演がコロナのため中止となりました。チケットを買っていたのに残念。
 今夜、長年の夢、内田光子さんのピアノ演奏が聴けました。ネルソンス指揮ボストン交響楽団との共演で、ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」でした。
 素晴らしい演奏でした。ピアノの音がボストン交響楽団の壮大な音に負けず華麗に響き渡ります。一音一音的確に明瞭に響きます。綺麗な音だと確認しながら聴きました。
曲想は正確さを重んじるかと聴きました。ベルリンフィルとの演奏が指揮者と一体となって壮大な一面和やかな一面を表しているのに対し、このボストン交響楽団との演奏は厳しさを感じさせました。内田さんは常に進歩していて素晴らしいと聴きました。
 隣に内田光子さんのファンだと名乗る女性が居て、昔の内田さんが聴きたかったと話してくれました。それも一理あるかと思いました。
 次に ショスタコーヴィチ 交響曲第5番「革命」 この曲が本命だったかもしれません。
ネルソンス指揮ボストン交響楽団でなければ出来ない素晴らしい演奏でした。
昔バーンスタイン指揮ニューヨークフィルの演奏で聴いた「革命」はその名らしく壮大で華麗に演奏されました。現在は「革命」の名の奥に潜む真実を表そうという演奏スタイルが定着しつつあるようです。
その意味において今夜の演奏は絶対と言える位素晴らしい演奏でした。
聞こえない位の弱音から聞き覚えのあるテーマが大きく響き、次いで耳を圧するばかりの強奏が鳴り渡る、少しの乱れも無い演奏。
それが全楽章で続きました。
凄い演奏でした。
 曲が終わると盛大な拍手が鳴りやみません。隣の若い男性は立ち上がって拍手を続けます。アンコールは無く舞台に人が居なくなった頃、指揮者ネルソンスさんが一人で現れました。残っていた観衆が盛大な拍手。
 素晴らしい演奏を聴いたという思いが強く残りました。
隣に居たもう一人の女性は、素晴らしかった、教えて頂いたバーンスタイン指揮のCDも聞いてみますと一言告げて立ち去りました。

 コンサートホールで実演を聴かないと味わえないと実感しました。