オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

村上春樹氏 「古くて素敵なクラシック・レコードたち」 を読んで Ⅱ

2021-10-14 09:51:02 | オーディオと音楽
 村上春樹氏 「古くて素敵なクラシック・レコードたち」を読んで Ⅱ

 村上春樹氏はレコードジャケットについて興味をお持ちのようで、本著にも同氏によるレコードの評価と共にレコードジャケットがカラーで紹介されています。どちらかと言えばジャケットの方に重きが置かれているようです。確かに綺麗だし記念的価値もありそうです。
 只、私はジャケットに全く興味が無く、裏の解説もあまり詳しく読んではおりませんでした。
唯一心に残るジャケットは、アメリカのRCAから発売されていた、ソリア・シリーズという泰西の名画を添えたカートンに入れた名曲名盤集の中で、シューベルトの「美しい水車小屋の少女」を若い頃のフィッシャーディースカウが歌った1枚と、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」をフィッシャーのピアノ、フルトヴェングラー指揮の1枚の2枚です。
 私がクラシック・レコードを集め出したのは、1950年代、1960年代ですから、今回の村上氏の収集とほゞ同時代と思いますが、私の集めたレコードと村上氏のレコードが同じで無くて、殆ど重ならないのが不思議です。当時既に多くの演奏のレコードが発売されていたと考えられます。私の少ない購買力では、レコード評論家の記事を参考にすることが多く、名盤とされているレコードが多いからでしょうか。今 演奏が気に入って残っているレコードのジャケットを見てみると、平凡な図柄が多いように見えました。当時の私のレバーリーはヘンデルからブラームスまでと狭く、近代を聴くようになったのは最近ですので、村上氏のレパートリーの広さと見識には驚きました。
 ヴァイオリニストでは、メニューインは多く登場します。私はメニューインの来日公演を聴き、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲で感激したので、ブラームスのヴァイオリン協奏曲も良いだろうなと思います。フルトヴェングラー指揮のレコードです。最近ハイレゾ配信で発売されたので購入して聴いています。ジャケットや解説が無く画像を見るだけなのは味気なさを感じますが。音は聞き易くなっていると思います。
 シゲッティが登場しないのは何故かな と思うのです。シゲッティも来日し、アンコールに弾いたプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲は名演だったと記憶に残ります。ブラームスのヴァイオリン協奏曲の1枚が登場すべきだろうと思います。ステレオ録音ですが、メンゲス指揮でマーキュリー盤が出ています。ジャケットにさほど特徴が無いかもしれませんが。
 フランチェスカッティも登場しませんね。モーツアルトの協奏曲3番など名演だと思うのですが、と書いていましたら、BRUTUSの続編の中に登場しました。
 ベートーヴェンの弦楽四重奏曲ではヴェーグ四重奏団の旧録音が忘れられません。NHKのラジオ放送で聴きました。レコードを探しましたが買えず、ステレオの新録音を求めましたが、旧録音の方が好きです。
 ピアノの演奏家で、ブレンデルの演奏について、心の芯にまで届かないと書いておられます。相性というものがあるのでしょうか。私はブレンデルが好きで、特にモーツアルトのピアノ協奏曲第23番K.488のレコード、第1楽章の導入部からピアノが入ってくる部分のヴァイオリンの倍音の美しさに痺れる感じでした。CDになると此の音は聞こえませんでした。ジャケットは平凡でしょうか。
 小澤征爾指揮のレコードで、シカゴ響を振った バルトークの「管弦楽のための交響曲」の良さ 同感です。東洋的なニュアンスが感じられ大好きです。
 指揮者ではワルターのファンです。フルトヴェングラーもトスカニーニも殆ど聴きません。カラヤン指揮の良さ 特に初期 に気付いたのは最近です。
ワルター指揮コロンビア交響楽団のベートーヴェン交響曲第6番「田園」について、おっしゃる通りですね。コロンビア交響楽団の演奏にウィーンの奥行きがあれば 全く同感です。
ジャケットの写真 懐かしく拝見しました。
 バーンスタインの来日公演、ショスタコヴィッチの第5番には興奮させられましたね。59年盤を挙げておられますが、ライヴ録音盤と双璧とされておられます。成程。
 近代、現代の名曲、名盤が沢山記述されています。その広さには驚嘆させられました。
ジャケットも豪華でいいですね。
 一つ質問があります。それはジャズを聞く時とクラシックを聞く時と、オーディオシステムを変えられるか ということです。
スピーカーを変えるとか、カートリッジを変えるとか、されますでしょうか。
 未だ充分に読んでおりませんが、とりあえずの感想を書いてみました。


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