花紅柳緑~院長のブログ

京都府京田辺市、谷村医院の院長です。 日常診療を通じて感じたこと、四季折々の健康情報、趣味の活動を御報告いたします。

再びGirls, be ambitious

2017-11-04 | 日記・エッセイ


「男の子だから、怖がらずに頑張れ」と背を押して声掛けする保護者の方が、昨今めっきりと減った。ジェンダーでこうあるべきとは色分けすべきでない時代なのだろう。旧世代の私などはかつて、「女の子だから」の次に「お利口にしなさい」、「騒いではいけません」等々、子供の頃に幾度親にたしなめられたことか。当人は至極真面目に言われた通りにしたつもりなのである。だが汲めども尽きせぬ泉の如き内なるエネルギーの奔騰がなせるわざか、何時の時もまた懲りずに逸脱したことになっていた。

それにしても昔から「女の子だから」、「女だから」に続く、鼻っ柱をへし折ったり、反対に甘やかしたりする言葉があっても、受容、鍛錬し激励する言葉が巷に見当たらない。面の顔がすっかり厚くなったおばさん医者は老婆心であろうとも、これから大海に漕ぎ出してゆく後輩の小さな女の子達が心配でならない。以下は昔、教えてもらった「Girls, be ambitious!」の檄である。なお虫の種類は鳴く虫であれば変更可である。
「蝉もクツワムシも、ミンミン・シャーシャー、ガチャガチャとうるさく鳴き騒ぐ虫はオスだけ、メスの虫は鳴かない。だから女の子は泣いたらあかん。」

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