山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

『三国志』第2巻=宮城谷昌光著

2013-02-23 12:49:02 | 読書

 宮城谷昌光の『三国志』第2巻を読んだ。梁冀らによって立てられた質亭は、やがて朝廷に跋扈する梁冀らと百官を眺めて―まるで王朝は盗賊を飼っているようなものと―思い、梁冀を「これは跋扈将軍じゃ」と言ってしまう。大魚が水中の竹かごを跋えることを跋扈というらしい。ここから梁冀は―儒子めと質帝を亡き者にしてやる―と思う。そして、質帝に毒を献ずるのである。天子が皇帝と称するようになって、輔弼にあるものが皇帝を殺害した例は、秦の二世皇帝を襲って自殺させた趙高と、前漢の平帝を毒殺した王莽がいるが、梁冀は中国史上最悪といって良い臣だ。それ以後、垣帝、霊帝と続くが後漢朝は衰退の一途をたどる。第2巻の最後の方で、「三国志」の主役の一人曹操が登場し、後漢の終焉に向かって走り始める。第2巻から、少しは予備知識のある人物たちが登場してホッとしている。宮城谷氏が、かなりの資料をあたり裏付けを取りながら書いていることに感心している。


共産党の「いじめ提言」をもって町教育長と懇談

2013-02-22 12:04:44 | 地域

 一昨日(20日)、町会議員である連れ合いとともに町の教育長を訪ね、共産党の「いじめ問題の提言」を手渡し懇談をした。私も、まだ総選挙のしっぽを引きずっているわえkではないが、大事な課題なので同行して写真を写した。洋野町のような過疎化が激しい町でも「いじめ」があるらしく、教育長は「共産党の提言をよく読んでみます」とこたえ、町の教育委員(4名)にも「提言」を渡すことを約束した。連れ合い様は、昨日は大野小学校、大野中学校を訪ね学校長と懇談したらしい。


三国志(第1巻)=宮城谷昌光著

2013-02-21 07:22:41 | 読書

 宮城谷昌光著の『三国志』第1巻を読んだ。『三国志』は中国の歴史小説でしばしば題材とされ、最近では北方謙三も書いている。大野図書館の書架に全巻が並んでいるのを見つけまず2冊を借り出した。

 宮城谷昌光(みやぎたにしょうこう)は、1945年愛知県生まれ、早稲田大学第一文学部英文科を卒業し、出版社勤務や家業手伝いを経て、郷里(愛知県蒲郡市)で英語塾を開いていたが作家として売れるまで苦しい生活だったという。その後、立原白秋に出会い教えを受け、白川静の著書に出会って光明を見出す。宮城谷の作品には中国の歴史を扱った作品が多く、私もかなりの数を読んできたが、『三国志』を書いているのを初めて知った次第。

 第1巻では、これまで書かれた三国志とは異なり、後漢朝の衰退していく様をしつこく感じるくらい描いている。劉邦が打ち立てた漢(前漢)は、王莽の簒奪によって途切れ、劉秀(光武帝)によって後漢として復活する(このことを書いた小説『草原の風』を以前に読んだ)。後漢の王朝も、皇帝が早世する中で若年の皇帝をたてることが続き、皇太后の摂政と外戚が権力をふるう時代が続き、政権そのものが腐れきって崩壊の過程を進む。この間では、そうした過程を描き、第10代皇帝「質亭」の即位までで終わる。「ところが、この質亭の在位は、わずか一年半であり、この少年皇帝は梁冀に毒殺されてしまうのである」と最後の締めくくりに書かれ、事態が一層深刻な方向に向かっていることを暗示している。読んでいて、暗澹とした気持ちになるのが防げない。


これでTPP交渉参加言えるのか?

2013-02-20 07:23:59 | 政治

 紙とも子議員の参議院予算委員会での質問を聞いた。紙さんは、自民党が総選挙でかかげた政権公約を示し、その6項目をすべて満たすとすればTPP協定そのものが成り立たないとして、TPP交渉への参加を断念するよう求めた。

自民党の政権公約は(出所:2012 自民党総合政策集)

①政府が「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、交渉参加に反対する。

②自由貿易の理念に反する自動車等の工業製品の数値目標は受け入れない。

③国民皆保険制度を守る。

④食の安全安心の基準を守る。

⑤国の主権を損なうようなISD条項は合意しない。

⑥政府調達・金融サービス等はわが国の特性を踏まえる。

 となっている。TPPは「聖域な関税撤廃」を原則とする協定であり、②以下の問題も「非関税障壁」として否定される。もともとニュージーランドなどの数か国で始まったこの協定を、環太平洋全域に拡大しようというものだが、中国や韓国は参加を予定していない。自民党が掲げた政権公約を守ろうとすれば、「参加しません」が安倍内閣の答弁でなければならないのだと思うが、何とも歯切れが悪い答弁だった。

 私も、岩手2区で立候補した者の一人として言いたい。あの選挙で、「TPP賛成」は選挙区では1人もいなかったのである。もし米大統領の首脳会談で「参加」などというならば、公約違反の責任を問われることになると思う。世論は、TPP推進を認めていない。そのことを良く考えて対応すべきだ。


屋根の雪を下しをして捨てる

2013-02-19 16:32:10 | 地域

 昨日、今日と家の屋根の雪下ろしをした。わが家の台所の上は傾斜が緩やかなため、屋根から雪が自分で落ちることはない。そこで、ドカ雪が降ると手作業で雪下ろしをしないとならなくなる。本格的な雪国とは比べられないが、なんだかんだで今年2回目の雪下ろしとなった。ついでに、蔵、車庫、薪小屋などの雪もスコップを使って下した。薪小屋は今回初めての雪下ろしだったが、積雪量はおよと70㌢というところだ。今日は、下した雪を川などに持っていくためにトラクターを引っ張り出した。トラクターでやると、雪を積むには作業が必要だが、投げるときは実に簡単に終わるのである。わが家では、働ける男では1人なので何から何までやらないとならない。足は冷たいが、結構を汗をかく仕事である。

自分で写真を写したら、顔が半分かけになってしまった