「風烈廻り与力」シリーズで現在出版されているのは全部読んでしまった。小杉健治の本は少し休んで別のものをと思い、白石一郎の『風来坊』を読んだ。読んだ本は1992年出版の徳間文庫版である。『風来坊』は時代短編集で、『風来坊』、『秋風の女』、『足音が聞こえてきた』、『小麦さま』、『お駒の紅』、『くすり繁盛記』、『筑前狂想曲』の7篇が掲載されている。解説によれば、掲載されている短編は昭和34年から同50年代に発表されたものだという。往時は時代作家にとってもっとも住み難い不振期が徐々に始まり、20数年にわたる永い冬の時代に入ったとされる。それにしても白石一郎の短編はいずれも面白いのである。得した気分だ。
11月27日。おはようがんす。発達中の低気圧が近づいてるらしいが、岩手県北部沿岸の今朝は晴れ、早朝には満月に近い月がはっきりと見られた。天気予報によれば、明日にかけて強風が吹き荒れるとのことだ。どうもこんな天候の時は、50年近く前の岩手大学ワンゲルの岩手山での遭難を思い出してしまう。あの時も、入山時まで静かな天候だったが、登り始めたころから天候が悪化し、吹雪に変わりその吹雪の中で凍死者を出してしまった。週末に山に入られるみなさんはご用心願いたい。
今朝のメニューはカジキの煮魚、ホウレンソウのおひたし、サラダ、カボチャの煮つけ、甘辛煮。味噌汁の実はホタテの稚貝。初冬のころから間引いたホタテの稚貝が出回る。お値段がは安いのだが、殻が多いので調理する人には苦労だ。でも手間をかけた分美味しいとも言えるのだ。